副業したいけど出来ないので株を始めた話
前置き
今週日曜にキャンプを予定しているのに台風が近づきキャンプ場付近の天気予報は降水確率70%なっている。
持ち株の株価も下がっている。
何とも憂鬱な金曜日だ。
強行して楽しいキャンプを厳しい修行の場とするか、大人しくキャンセル料を支払うか、はたまたデイキャンプだけで日帰りとするか決断をしなければいけない。
大変憂鬱だ。
そんな筆者は41歳の妻子持ち。
家のローンを支払い続ける野原ヒロシのような一般的サラリーマン。
そんな筆者は副業がしたい。
この世は諸行無常、一寸先は闇の世の中だ。
今の会社に何かあった場合でも一家の大黒柱として、また責任有る親として家族が路頭に迷わないようプランBを考えておくのは責務だろう。
しかし会社は副業を禁止している。
家庭の事情によっては特別許可も下りるらしいが我が家に特別な事情などない。
認められているのは不動産収入や株など不労所得に近いもの。
家のローンを抱える身でこれ以上借金はしたくない。
そこで株をやる事にした。
副業収入の目安
実際のところ副業で稼ぐのは大変だ。
例えば副業で月にいくら稼げれば良いかなと考えた時、月3万円手取りが増えたらどうだろう。
めちゃくちゃ嬉しく無いだろうか。
上述の通り筆者は一般的なサラリーマン。
一般的なサラリーマンのお小遣いは昭和の頃から3万円と相場が決まっている。
それが6万円になったらそれはもう勝ち組である。(たぶん)
月3万円を真面目に考える
月に3万円稼ぐ。
これ現実的に考えると凄く大変だ。
仕事終わりにスーパーでバイトするとする。
東京のスーパーの平均時給は1,181円だった。(参照先:スーパーの平均時給|【タウンワーク】でバイトやパートのお仕事探し)
仮に時給1,100円貰えるとして27時間働く必要がある。
税金引かれる事を考えると35時間くらいだろうか。
18時30分からバイトスタート。
23時までで4.5時間。
これを月に7,8回行わなければならない。
不可能ではないがしんどい。
未経験の41歳を1,100円で1日4,5時間、週2回勤務で雇ってくれれば良いが実際はもっと働けと言われるだろう。
1日3時間でいいから出勤を増やせと言われるかもしれない。
家事育児は全て妻に放り投げる事になる、家庭内不和も起きそうだ。
だから実際のところ難しい、3万円稼ぐのは大変だ。
現実的には在宅で自分のペースで行えて稼げる仕事を請ける為の資格取得から始めるのが堅実だろう。
そこで株を始めた
元々積み立てNISAやAI資産運用をコロナ前から始めていたので株へのアレルギーは無くなっていた。
積み立てNISAもAI資産運用も爆発的ではないが良い運用益も出している。
少なくとも銀行の定期預金と比べると圧倒的な差だ、その辺りはお金の管理という記事に書いた。
どこで株をやるのが良いとかどの株を買えば良いかというのは書かない。
(責任取れないし)
ともかく証券会社のかなり面倒な口座開設を乗り越え株式口座やアプリ登録を作った。
本当に面倒くさかった。
とりあえずお試しで5万円を軍資金に300円代の株を100株買った。
買っていきなり値下がりし、200円代に落ち込んだ、2週間マイナス運用が続いたものの、変動してプラス2300円運用益が出たところで売却した。
5万円が何もしないで52,300円になったのである。
これを繰り返し9000円勝つ事が出来た。
上がりそうな株を買い、上がったら売る。
長期運用とは違い、買ったり売ったりを繰り返す少額ギャンブル。
月3万円には程遠いが5万円が5万9千円になったので軍資金が1か月で9000円上がった。
軍資金を10万円にすると同じ株を200株変えるので18000円勝てる事になる(これを捕らぬ狸の皮算用と…)。
実際のところそんなに上手く事が運ぶ訳はない。
しかし働いてる時間(9時~15時)も値は動いており、マイナスの時はじっと待つだけだから楽で良い。(軍資金100万になったら気楽ではないだろうが)
何しろこれを書いている今は冒頭の通り持ち株の評価額が下がっている。しばらく塩漬けだ。
ちなみに筆者が開いた株式口座は源泉徴収ありの特定口座という物で、確定申告を必要としない。
手数料や税金をその都度抜かれているので面倒な手続きが無いから気楽だ。
少額での株取引はサラリーマンにとってはとても良い副業ではないかと思う。
但しマイナスになった株が必ず上がるとは限りません、下がり続けて1円になっても筆者は責任を負いかねます。
余裕資金で細々とお小遣い稼ぎするのが良いと思います。
おしまい。
宗教と家事育児
はじめに
全ての宗教を敵対視しているわけではありません。筆者はごく一般的な仏教徒です。
熱心な信心をしている方には不快に思われる記事かと思います。
気になる記事
統一教会の元信者で今は脱退している有名人に直撃インタビューするという記事がYahooに載っていた。
本人の希望なく、もう脱退してる人にわざわざ波風立てるマスコミ側の無頓着さは辟易するものがあるが、
文末に気になる文が載っていた。
====
入信のきっかけは息子の難病だったという。また入信中の戸惑いも次のように綴られている。
《たとえ子どもに熱があっても、夫が行くなと足止めしても、家庭に波風が立とうとも、なんとしてもここに来ることが信仰ですとまで言われると、どこかにためらうものがあった》
====
一般人からすると「そりゃそうだろう」と言う感覚。
疑いを持たない方が不自然だ。
宗教活動、家事育児のバランス
育児、家事を犠牲にしてまで一心不乱に捧げる事が信仰という解釈が正しいなら、極めて自己中心的な教義だ。
そんな教えを説く神など信じるに値しない。
もし神様が実在するとして、もちろん人間の頭では理解できない相手ではあると思うが、
「家事育児をしっかりやりつつ余裕のある時に我に祈りを捧げよ」というくらいの常識的な神様じゃないと到底祈りを捧げる気にならない。
家事育児をほったらかして祈りを捧げていたら「いやそれは後で良いからまずは家事育児をせよ」と忠告してくれる神(教え)でないといけない。
そういった事から離れた生活をするのが僧侶なので百歩譲って出家してるなら良い。
だが子を育てる親であるなら僧侶であっても祈るより先にやる事が有る。
いくらこの世があの世へ行くときの修行の場だとかそんな事を言われても、
目の前に病気で苦しんでいる子供を置いて教会だが寺だかに行く者は問答無用で愚か者だ。
弁明の余地など無い。
宗教は自由。どの神を信じようと勝手だが、親の責任は勝手では済まされない。
少なくとも1人立ち出来るようになるまでは子供>神でなければならない。
邪教かどうかの見極め
邪教かそうでないかの区切りは難しいが、ハッキリしているのは親の責任を越える犠牲を強いているなら間違いなく邪教だ。
その犠牲で子が死んで、神はその子を救ってくださるとか言われても信用してはいけない。
救うべきはあの世ではなくこの世だ。
この世の管轄は人間だ。あの世に行ったら初めて神様にお願いしよう。
この世でその子を救えるのは神でない、保護者だけだ。
子が病気なら行くべきはまずは病院だ。宗教施設ではない。
グッズを買っても病気や怪我は治らない。
医者に診断してもらい、人類の医学では治せないと断定されてから祈った方が良い。
「祈るのが遅かったな。今さら来てもおせーよ。」なんて言う幹部が居る宗教はすぐに脱退した方が良い。
データ>教義
信じるべきはデータだ。教義を信じても良いがデータは裏切らない。
もし医者に見放された患者がその神の奇跡によって救われたというならその宗教団体はきちんとしたデータに基づいて説明すべきだ。
反対にその宗教の信者が病死、事故死0なら信じても良いだろう。でもそんなわけは無い、そんなデータが出されたらそれはカウントの仕方がおかしいだけだ。
そんな宗教団体はやめた方がいい。
犠牲とか信心とか功徳とか色んな表現がされているが、それらは可視化出来ない。
願いが叶わなかった時に疑うべきは犠牲の量や質ではない。
解決に向けた現実的な努力の量と質だ。
そして、ベストを尽くしても叶わない願いが有る事実も受け入れなければいけない。
ちなみに仏教では願いとは叶わない物である事を理解する事が救いとしています。仏教の話は以前、般若心経の記事で書きました。
神は居るか
神は居るかと聞かれれば筆者は分からないと答える。
宇宙人と同じで断定は出来ない。
もしこの宇宙を作った驚異的な力を持つ存在が居るならそれは神と呼んで良いだろう。
だがそんな存在が地球というちっぽけな星に住んでいるちっぽけな人間1人を救ってくれるかは別問題だ。
現に毎日罪の無い人が大勢亡くなっている。
世界を作る力、破壊する力は有っても病気を治す力は無いかもしれない。
得手不得手が有るかもしれない。担当が有るかもしれない。
祈ってれば万事OKというのは他力本願の範疇を越えて堕落に近い。
祈るだけで家事育児をしない人間が幸せになれる訳がない。
何もかも捧げないと救ってくれない神なんて「しみったれ」だ。
さいごに
これ以上書いても同じ内容を表現変えて言い続けるだけなのでやめておく。
宗教そのものの性質は善だと思う。
死に解釈を与え、死の悲しみを受け入れやすい物に変換させる。
自然の恵みや人の縁に意味を与え感謝を促す。
同じ宗教を信じる人と人の間では友好的に作用する。
どの神を信じようと自由だが、何にしても宗教は日々の生活のゆとりの中で行われるべきだ。
家族が苦しんでいるのなら手を合わせるより先にやる事がある、出来る事が有る。
安倍さんを射殺した犯人は度が過ぎる献金を求める統一教会によって生活が破綻した事を動機とする供述が見られた。
あの犯人を庇う気など微塵も無い。
筆者は安倍さんが日本にとって大変な功労者だと思っている側の人間だ。
生活費や養育費までお布施にしてはいけない。
どれだけ犠牲にしているかを信者同士で競ってはいけない。
話が逸れるが宗教戦争なんて物も愚かだ。
神が居るとして、その神の名がどうとか教えが違うとかの理由で異教徒を殺して良い訳が無い。そんな事を神は望まないだろう。
人を救うべき宗教が悲劇を生んではならないと筆者は思う。
おしまい。
ひろしのぼっちキャンプにギャラクシー賞を。
今週末、妻の友人家族と合同キャンプに行くのでヒロシのぼっちキャンプをAmazonプライムで見ている。
ぼっちキャンプはソロキャンプなので参考になる事は多いような少ないような感じだが、
そもそもヒロシさんのYoutubeを頻繁に見ている自分にとっては好きな番組だ。
コロナが引き起こした空前のキャンプブーム
2020年、2021年は空前のキャンプブームだった。
元々キャンプ利用者の遷移を見ているとコロナ以前からも増加傾向にあった。
だが最近のキャンプブームと言ったら凄い。
グランピングが山ほどオープンし、アウトドア製品の市場は伸びに伸びた。キャンピングカーも売れに売れた。
芸能人やYoutuberはこぞってキャンプに出掛け、
アウトドア用品未開拓のメーカーもこぞってブランド化し、
山林を買い自分専用のキャンプ地やキャンプ場運営を起業する人も現れた。
そのブームの火付け役の1人と言って間違いないのがヒロシさんだ。
ヒロシさんのYoutube ヒロシちゃんねる
もともと1人が好きというヒロシさん。
現在は山林を買い自分専用のキャンプ場を自らの手で開拓した。
ヒロシさんのYoutube、特に筆者が好きなソロキャンプ動画は一言も喋らない。
字幕も最小限に抑えられたまに「あっついな~(暑い)」とか「ん~~(旨い)」とか漏れ出る程度。
1人で行動しているので自然なのだが「あ~ソロってこんな感じなんだ」と改めて思わされる。
筆者はソロの経験が無いが、山林購入を調べたりソロキャングッズを調べたりで影響を受けまくっている。いつかやってみたい。
ヒロシちゃんねるはとにかく格好を付けない。
オシャレでインスタ映えばかりを狙ったキャンプを目指していない。
テントは小さいしLEDライトだって使うしカップヌードルだって冷凍食品だって買う。
「基本的に見つけて欲しくない」と言っているのでカーキ色がメインの装備。
面倒な事は必要最低限、時間短縮、合理的だ。
〇〇使ったらダメとか何でも手作りじゃないとキャンパーとは呼べないとか、そんなルールは設けない。
薪割、薪拾い、火起こし、やりたい事だけやって気持ちよく帰る。
装備品(ギア)もオイルランプなどこだわりたい所はきちんとこだわっているセンスの良い品ばかり。
それがとてもシンプルで格好良い。
ぼっちキャンプの魅力
ぼっちキャンプの魅力は何と言っても身軽さに有る。
Youtubeでもそうだが、仰々しいキャンプ飯は作らない。
そもそも何を作るか事前に決めず、最寄りのスーパーで食材を購入する。
事前に決めるのはキャンプ場の予約とその日に使うクッカー(鉄板や鍋などの調理器具)だけだ。
初日の昼飯は冷凍食品やそうめん、弁当をチョイスするし、ほとんど包丁を使わない。
晩御飯も既に火が通っている焼き鳥を再加熱したり、切られてあって後は炒めるだけの状態の物を買ったりと手が込んでいない。
(ヒロシさんは野菜が得意でなく、お肉と主食だけを食べたがるせいも有るだろう。)
だがそれが良い。
キャンプで1番手間のかかる食事。
これのハードルをガッツリ下げる事で「気が向いたら行けるんだな感」が凄く出る。
やるとなったら色々と準備が必要だが結局は「外で飯を食って寝る」のがキャンプだ。
ご飯の心配が下がればハードルはグンと下がる。
そしてそんなに手軽に作ってるご飯が毎回超美味そうなのだ。
月に何度も行ってるはずの本人が「うめぇうめぇ」言って食べている。
見ているとお腹が空く。
キャンプに何を求めるか
キャンプと言っても重視するポイントは人それぞれ。
凝ったキャンプ飯を作りたい、
キャンプファイヤーしたい、
満点の星空を見たい、
川の近くで音を聞きたい、
人が少ない所で静かに過ごしたい、仲間と大勢で楽しみたい
可能な限り現地調達したい
快適にグランピングしたい
色々有るだろう。
どれも魅力的だ。
だたヒロシさんのぼっちキャンプやYoutubeが人気なのは、ソロキャンプに「とりあえず焚火して簡単な自炊して自然の中で寝られば良い」と考える人が多いからだろう。筆者も同じだ。
今週末のキャンプ
初心者だし幼児2人連れである筆者の家は妻と相談の結果、切れる物は事前に切って後は焼くなり煮るなりするだけの状態で持って行こうと話をしていた。
しかし妻の友人宅はキャンプと言えばカレーなので一緒に作ろうと誘ってきた。
その場で作るとなるとまな板、包丁、テーブル、鍋が必要だ。
大人4人子供3人なのでそれなりの大きさの鍋になる。
ご飯も炊きたいらしいので(ウチは面倒だからパンを持っていけば良いんじゃないかと話していた)やはり大人4人、子供3人分の炊飯グッズが必要だ。
上手く炊ける保証も無い。
こういった違いをソロキャンプなら全て自分の思い通りに出来る。
必要なのはテント、クッカー、焚火グッズ、寝袋だけであり
キャンプ場さえ空いていれば金曜の夜、最悪土曜の昼に思い立って急にいく事も可能だ。
番組としての魅力
ヒロシさんのYoutubeを視聴しているファンからすると「あ、こんな喋るんだ(笑)」という印象を受ける。
Youtubeと違ってカメラマンが同行し、普通に会話するので本当のぼっちでは無い。
でも例えばテント張りする場所を選ぶ基準やこだわりを聞けるのでYoutubeとはまた違った面白みが有り参考になる。
あと、何気ない会話が好きだ。
実際にキャンプを経験した人ならわかると思うが、
人は焚火をしたり自然を前にすると次の日には忘れてるであろうと何気ない会話をよくする。
笑いを取ろうとかそういった話ではない。
水が綺麗とか音が良いとか、葉っぱが落ちるのを見てもう秋だなとか、去年もそんな事思ったんだろうなとか。
ぼーっとしてる状態でぼーっとした会話をしている姿を見ると心身リラックスしているんだなというのが分かる。
良いなぁキャンプ行きたいなぁと思う瞬間だ。
最後に
子供が大きくなったらもう少し本格的なキャンプがしたい。
筆者は元々ボーイスカウトをやっていたので小学校の時は月1くらいでキャンプをしていた。
大人になってからはほとんどないので成長した息子達とするもよし、友人と大人だけで良くも良し、ソロにチャレンジするもよし、色々とやってみたい。
大きいテントも欲しいなぁ。
はてなブログにもアウトドアは人気分野であり様々な人が書いている。
筆者が今回行くファミリーキャンプで参考にしたのは育児猫さんのこのブログだ。
必要な物がリストになっているので忘れ物チェックとしても助かる。
息子達にとっては産まれて初めてのキャンプ。
何が思い出として残るだろうか、今から楽しみだ。
おしまい。
以前書いた東野登山隊にギャラクシー賞をの記事はこちら。
交渉が上手な人、下手な人の共通点
前回「悩める課長1年生①派遣さんとのモヤモヤ 」という内容を書いた。
書いている内にモヤモヤがどんどん出てきて余りにも長文になってしまった。
反省。
しかしまだ職場での話で創作意欲が湧くので経験から見る交渉が上手な人、下手な人の共通点を書こうと思う。
筆者自身は上手な人の真似をする事で成功した経験が有る。
筆者のような凡人は兎に角パクる、採り入れる事で可能性を上げるしかない。
とりあえず下手な人の共通点から始める。
交渉が下手な人の共通点
- 筋道(ストーリー)を考えてこない
- 関係性を作らずいきなり交渉のテーブルに招く
- 妥協点を予め決めずに話し始める
- 相手からの質問を想定してこない
- 第3者に相談しない、協力を仰がない
一言にまとめると「準備不足」だ。
交渉する内容によって変わる事は有っても基礎は同じだ。
プレゼンでも商談でも家族の旅行先でもやる事は同じ。
逆に上手な人はこれの真逆の事を行っている。
順に追うが最初に言ってしまえば最も重要なのは2の関係だ。
では順に1から。
1.筋道(ストーリー)を考えてこない
交渉をするにあたり、いきなり単刀直入に述べるのは得策ではない。
相手が忙しい人だったとしても最低限の前振りは必要だ。
ショッピングモールに同行した子供がオモチャを見つけて駆け寄り「ねえこれ買って~」と言われて即OKする親はあまり居ないだろう。
持っているオモチャが壊れた、最後に買ってもらってからどれくらい経った、
お手伝いをたくさんした、前回次にここに来た時に買ってくれると約束した。
などなど必要性となる前振りが有れば検討の余地が有る。
壊れた、どれくらい経ったかは必要性の話で、
お手伝いや約束は実績や根拠だ。
必要性を語り要求内容を述べ、実績と根拠を並べれば交渉は優位にスタートする。
下手な人はいきなり要求する。
いきなり要求するのは交渉とは言えない。
「これちょうだい」「ダメよ」では作戦も何もない。
反対に、長々と話すだけで終着点を明らかにしないのも相手をイライラさせる。
交渉する際は話の起承転結を準備してから挑んだ方が良い。
2.関係性を作らずいきなり交渉のテーブルに招く
これが最も重要だ。
信頼関係が出来ていれば交渉はスムーズに運ぶ、クドクド言わなくても無茶な要求じゃない限りOKを貰える可能性が高い。
どんなに下手な交渉でもOKしてくれる可能性が有る。
ビジネスは元より私生活では理屈より関係性が勝るケースは多々ある。
反対に関係性の悪い人に交渉を挑むのは難しい。
人間というものは例え相手の言い分が正しいと分かっても嫌いな人からの発言は認めたくない。
仕事なら交渉相手がスッパリ割り切ってくれれば可能性は有るが、仕事でないなら難航するだろう。
普段から人には誠意と感謝の気持ちを持って対応した方が交渉する際に有利なのは間違いない。
3.妥協点を決めずに話し始める
筆者の社会人としての経験で、交渉時に最もダメだなぁと思うのはこれだ。
失敗する人は100の要求を通そうとする時に100の要求をする。
当たり前に聞こえるかもしれないが「100くれ」と言って「No」と言われた時、そこから妥協するには99からだ。
100欲しいなら150あたりから交渉を始めなければいけない。
極端な例だが、温泉旅行に行きたいとする。
パートナーに今度隣の県の温泉に行かない?と聞いて、Noと言われる可能性も捨てきれない場合はとりあえずハワイに行きたいと行ってみる。
ハワイに行かない? → そんなお金(休み)無いよ
じゃあ沖縄は? → それだってお金(休み)無いよ
じゃあ隣の県に1泊2日なら? → うーんそれなぁ、まぁ良いかな。
となる。
もちろん絶対にそうなる訳ではないがどんな形であれ、こちらは2回譲歩している。
譲歩したという形を取る事が重要だ。
ハワイも沖縄も言わずいきなり温泉行きたいと告げるとNoと言われた時の次の手が無い。
人間の心理として、自分がNoと言い続けて相手が譲歩し続けるとその内「この辺りまで下げてきたらOKしようかな」という計算が無意識に働く。
代替案も出さずダメダメ言ってる方は徐々に追い詰められた気持ちになる。
値切り交渉も最初は半額など無茶苦茶なところから始めて相手と譲歩しあって妥協点を見つける。
この方法でダメな場合はそもそも絶対無理な要求なのだ。
妥協点を決めずに交渉を始める人は絶対に100必要なのにいきなり100くれと言って、ダメと言われると目標が達成できないので感情的になったりする。
交渉では絶対に相手の事を悪く言ってはいけない。
交渉が下手な人は多くの場合、通らないと相手を責める。
それは最悪の交渉だ、脅迫とも取れてしまう。
4.相手からの質問を想定してこない
要求内容に検討する余地が有った場合、当然相手は決断に必要な情報を求めてくる。
1 交渉相手に取ってどんなメリットが有るか
2 それが必要な根拠は何か
3 それを求める資格が要求側(あなた)に有るか
4 リスク、費用、期間、成功率
様々な事を質問してくるかもしれない。
それを事前に予測して答えを用意しておく必要が有る。
質問されて答えられない場合、それだけで却下される事は無くても承諾はしてくれない可能性が有る。
承諾を持ってして交渉成立なのだから保留は失敗に近い。時間がたってそのままうやむやになるかもしれない。
5.第3者に相談しない、協力を仰がない
1人で頼みに行くより2人で、3人で行くより4人で行った方が要求は通りやすい。
単純に迫力が違う。ストライキが良い例だ。
ただここで言いたいのは同席人数を増やす事ではない。
要求内容を第3者に聞いてもらって意見をもらったり、後方支援してもらうという意味だ。
特に後方支援は抜群に効果を発揮する。
〇〇が必要だから買ってくださいという要求だった場合、
その必要性や有用性を自分自身ではなく第3者から事前に発信してもらう。
とある有名芸人さんは、芸人をやる前にコピー機の営業を生業とするサラリーマンだった。
飛び込みで「コピー機買ってください」と営業したところであまりにも効率が悪い。
コピー機は高額だ。
その芸人さんは営業に行く会社の女性と事前に合コンを行い、この日のこの時間にアクションかけるからその時までに今使っているコピー機の不満を上司にアピールしておいてと頼んでから営業していたらしい。
良い事か悪い事かは置いといて、第3者(しかも身内側)から不満を聞いていれば入替を検討する確率は格段に上がる。
成功するかしないかは準備次第
結局1~5全てに共通するのは準備だ。
戦争に例えるのは良く無いが歴史上の戦いを見ても勝敗を決するのは十中八九準備で決まる。
情報は優秀な戦士より価値が有る。
とっさの機転で何とか出来る、アドリブで何とかすると言っている人は失敗するし、
とっさの機転やアドリブにもその基となる情報(準備)が必要だ。
予想外の質問が来た時、交渉相手との信頼関係が事前に出来ていれば何とかなる。
普段運動していない人が全力で走っても良い結果は出ない。
備えあれば患いなし。
何事にも準備を周到に行う人が成功を手にするのは世の常だ。
おしまい。
以前書いた上手な説明、下手な説明はこちら。
悩める課長1年生①派遣さんとのモヤモヤ
地獄のような猛暑も終わりが見え始め秋の準備が始まった。
9月と言えば上半期の終わり。
筆者の勤める会社では上半期評価と下半期の目標を決め始める時期だ。
筆者は今年の4月から課長になった管理職1年生。
昨年に管理職研修を受け、一通りのセオリーを習い晴れて課長の任を受けた。
心配していた課長や部長になった途端に別の部署へ異動を命じられるといった事も無く、
おなじみのメンバーとおなじみの業務をしているので特に動じる事は無かった。
今まで同僚、後輩だった人達が部下になったので上下関係は変わってしまったが、
筆者の勤める部署は皆仲が良く対人関係で悩む事は無かった。
ただ、今はある1人の人物に少し悩みをもっている。
それは1人の派遣さん(以後Aさん)だ。
派遣さん
派遣さんは筆者とは違う会社に属している。
派遣には2種類ある。
①、別の会社の社員でプロジェクト期間中など人出が欲しい際にお借りする人。
②、派遣会社さんから派遣された雇用形態が派遣の人。
①は終了期間がハッキリと決まっているケースが圧倒的だ。
(コロナ禍では在宅だったが)毎日ウチの会社に来てもらうのでひとしきり仲良くなるも、お別れが来る事をお互い認識している。
②は特に期間を定めていない。Aさんはこの形態だ。
お任せする仕事は、言ってしまえばスキルをそれほど必要としない仕事が多い。
特殊なスキルを持ち高級な時給を取る派遣さんも当然存在するが、筆者の勤める会社ではそういった人は①から引っ張ってくる。
社員登用への道
別に正社員になる事が絶対的正義で幸せへの条件などと言うつもりは無い。
幸せの道はそれぞれだが給与や待遇は明らかに差が出る。
一般的な感覚では正社員の方が安定して良いと感じる人が多いと思う。
筆者の勤める会社では②の派遣さんが正社員になるケースはそれほど珍しくない。
何しろ筆者(課長)も部長も元派遣さんだ。
勤めている会社は、とある中規模企業のメーカーだ。そして筆者はシステムエンジニアだ。
システム会社ではない企業は募集に苦労するので常に優秀なエンジニアを求めている。
なので派遣さんや契約社員に「これは」という人が居たら声をかけ、そのまま正社員になってもらう事も珍しくない。
年収も悪くなく、定年まで勤める人が多い。
自分や部長が元派遣で有る事はAさんも知っていて、「私も正社員になりたいです」と言われた。
自分が勤めている会社を気に入ってくれたという事で嫌な気持ちはしなかった。
結局人を動かすのは熱意だったりするので、そういった希望は自分からどんどん口に出していくべきだと思っている。
ただ自分に人事権が無い以上、推す事は出来るが絶対的な約束は出来ないし、「頑張ってれば正社員になれるさ」みたいに人参をぶら下さげて裏切るような事はしたくない。
Aさんの希望を部長経由で上に話してみたところ「今のスキルのままでは無理だ」という回答だった。
なので徐々にAさんのスキルを伸ばせる仕事を振ろうという風に考え始めた。
最悪ウチが無理でもスキルが有れば今後の人生を切り拓く糧になるかもしれない。
Aさんの現状と今後
人当たりはいいがスキルが高くないAさん。
Aさんは35歳にほど近い。
一緒に働くようになってもうすぐ1年だ。
性格は朗らかで大人しく、雑務を振っても嫌な顔せず自分に出来る事が有ればとどんどん守備範囲を拡げようとしてくれる。
だがAさんはそれほどITに強いわけではない。
資格で言うと(もう無くなってしまったが)初級シスアドくらいだ。
更に経験値がかなり乏しい。色々な会社を経験しているみたいなのだが、SEとしての勤務経験は無くプログラム開発やネットワークの知識も心許ない。
これなら誰にも負けないという武器(スキル、知識、経験)を持っていない。
ハッキリ言ってしまえば専門学校や大学で情報処理をみっちり学んできた学生にも劣る。
このクラスの35歳を雇うならもっと若い人を、これからゆっくり育てる方が効率良いというのが会社の判断だ。
無理からぬものだと筆者も思う。
30歳を超えてエンジニアを目指す人はたまに居るが、現状派遣という雇用形態でスキルがそれほど高くないというのは将来設計が厳しいと思う。(大きなお世話だろうが)
他人の人生に深く関わるつもりはない。だが、食っていけるスキルを持っていない状態でずっと派遣で居るのは(筆者なら)不安だ。
何とかしてあげたいと思うが、困った事にスキルが低い以外にも問題が有る。
ステップを1段上げた事をやりたがらない。
Aさんは前述の通り雑務を嫌な顔せずこなす。
そこが美点なのだが少し踏み込んだ仕事、もう一段ステップアップした仕事をやってみたがらない。
Aさんが担当している仕事は新卒2年目でも出来るような仕事や雑用とも取れる事ばかりだ。
マニュアルが確立され、エラー対処も決まっている仕事はテキパキこなす。
しかし土台、礎が無い仕事を振ると最悪「すいませんそれはちょっと私には…」と難色を示し、場合によってはハッキリ断ってくる。
これに参ってしまっている。
別に辞退しても構わないと言えば構わない。(正社員を目指さないなら)
無責任に引き受けて結局出来ないという事も回避した大人な対応だとも思う。
しかし最悪失敗しても大丈夫な仕事しか振ってないしそれも説明している。
これが正社員の部下や後輩なら「今後の事も考えて勉強して対応できるようになろう」と言える。
しかし派遣であるAさんに今のスキルでは対応できないと言われてしまった後に「勉強して対応できるようになって」とは言えない。
Aという仕事をお願いしますという契約できているのでそれ以外の仕事を請けるかは任意だ、強制になったらパワハラになってしまう。
納期が短い仕事ではないのに何故チャレンジしてみようと思わないのか不思議だ。
自分の感覚は時代錯誤なのか
モヤモヤしているというのは筆者の感覚が時代錯誤なのかもしれない。
若者と中年の境界線くらいに居るAさん。
今やっている業務を粛々とこなすだけでは契約の延長は見込めるが正社員にはなれない。
もう35歳が見えてきている年齢でAさんには焦りが見えないのも不思議だ。
いや別に本当に焦らなくても良い。
ただ、我々は技術職なのでエクセルが出来る、IT用語が分かるというだけでは仕事にならない。
もちろんそのスキルも必要だけどもっと高度なスキルを身に付けないと手に職が就いたとは言えない。
「俺が若い頃は~」なんて言葉を使うと老害と言われるだろうが、結局自分の人生は自分で切り拓いていくしかない。
アピールが上手い下手の前にそもそもアピールしない人、挙手しない人にはスポットライトが当たらない。
もし自分がAさんと同じ立場なら今後どういったジャンルの勉強をしていくべきかをその会社の人に聞き毎日勉強して幅を広げる。
Aさんが拡げている守備範囲は言わば2次元であり、ビルで言うなら同じ階の仕事だ。
そうではなく他の階の仕事にもチャレンジし、管理職が推せる実績を作る。
あれしか出来ない人ではなく、これも出来る人になった方が人材としての可用性が上がるのだ。
やりたくないならやらなくても良いがそれで待遇が変わる事は無い。
自分の存在価値をもっとアピールする。
少なくとも正社員を勝ち取るまで必死さをアピールしたってバチは当たらない。
少しくらいわざとらしくても、頑張っているなぁという印象を周りに持たせてくれればよい結果を生みやすい。(Aさんは始業2分前にようやく着席する。)
別に定時キッカリに帰る事は悪い事じゃない。筆者もよく定時に帰る。
だがせめて定時を迎えてから帰る準備をして欲しい。
大事なイベントやデートが有るならその日くらいは別に良い、結局頻度の問題だ。
早く帰りたいならフレックスで上がってもらっても良いのだ。
早く来た分その分給料を寄こせというので有ればもちろんきちんと払う。
世間は知らないが筆者の勤める会社はかなりホワイトな部類だ。
だがこちらがこれらを指示したのでは意味がない。
命令や指示ではなく自発的な行動を、と思うのだがその価値観が古いのか。
Aさんからは自分の存在価値を高めてアピールし、自分を雇った方が得ですよとこちらに思わせる姿勢が見えない。
まだ未修得とはいえ、絶対に到達不可能だと思っている業務を振るような事はこちらもしない。
これまでの勤務態度や成果を見て、勉強すれば越えられる壁だと思って「やってみる?」と聞いてみるのだが即答で「今の私には出来ません」と言われてしまう。
我々の仕事はITなので日進月歩。
「今」出来る仕事は数年後に不要になる事も多い。
だからエンジニアは最新テクノロジーに精通する努力を継続しないといけないし、今出来ない事も将来的には出来るようにならないといけない事が多い。
正社員になりたいと口にしつつも、より高度な仕事にチャレンジしない。勉強もしてこない(ように見える)。
少なくともウチの会社では「誰でも出来るような仕事を黙々とこなす」という事では正社員にはなれない。
モヤモヤする。
それでは無理だ、力になれないと思う事が多々ある。
力になりたいと思えない。
今後もスキルアップして仕事の幅を拡げてくれれば「今度はあれを任せてみよう」とか思えるしAさんが居てくれて良かったと思える。
今のままでは無理だ。
と、思うのだがそれを伝えると、まるでそういう努力をすれば必ず正社員になれるよと約束してしまうようでそれも言えない。
必ず報われるなら誰だって努力する。
報われるか分からないけどとりあえず頑張ってみる人間は敬意を受ける。
Aさんは階段を登ろうとしないから当然待遇も変わらない。変えようがない。
他にも気になっている点がいくつかある。
1,新しい業務を指示した数日後、全く指示してない新しい管理表を作成してきた。「管理表テンプレートを作りました。マクロも入れてみました!」と。先日指示した業務は?と聞くとこれから着手すると言う。
2,自分だけで解決出来なかった時に周りの人に聞かず解決不可として扱ってしまう。「誰かに相談してくれ」と言うと「分かりました」と返事するが何度も繰り返す。
3,課長(筆者)が指示した業務を部長へ報告しやっていいか判断を仰ぐと言う。
3番に関しては流石に意味不明だった。
筆者を管理職として認めてないとかそう言った事なのであれば納得だがそもそもAさんはしっかりとした組織で働く事に慣れていない。(もう9ヶ月だけど)
課長と部長の役割を理解しておらず一般的なレポートラインを飛び越えてしまうのでおったまげる事が時々ある。
当然聞かれた部長も「え、課長にやってみてって言われたんでしょ?やってみたら?」と言うしかない。
気持ちを整理
ここまで書いて気持ちが整理出来た。
(とんでもない文字数になってしまった。誰が読むんだこの記事。)
Aさんが正社員になれる可能性はすこぶる低い。
まず筆者自身が既にAさんに対し苦手意識を持っている事に気が付いた。
古い考えなのかもしれないが、
恋愛でも面接でも、アピールは大事だ。
見せかけでも良いので現状に満足せず飛躍する姿勢を見せてくれないと推す事は難しい。
Aさんを見ていて正社員を希望しているのに叶わない人や出世を希望しているのに叶わない人の特徴が良く出ているなと思った。
それは判断基準がズレている事だ。
自分がやりたい事 > 指示される事
自分の判断 > 周りに言われる事
になっている人は周りに違和感を与える。
こう言った人達は組織には向いていない。
大成出来ないのではなく、向き不向きの問題だ。
起業するかフリーランス契約で働く方が良いだろう。
指示された事をやらず指示してない事で成果を挙げても評価は上がらない。
そもそも大したスキルを持っていないのだからこちらが驚くような事はしてこない。
指示していない事をして「出来ました!」と言われても困るのだ。どう評価すべきなのか。
今のままでは正社員にはなれない。
ハッキリとそれを伝えた方が良いのか、伝えたところでそれを実行しても100%なれるとは限らない。
黙して静観して成長を持った方がいいのか、見放して適正な距離で淡々とスキルが伸びない仕事を振り続ける事が良いのか。
相手が20代なら長い目で見れるのだけど…
まだまだ課長1年生として悩みは尽きない。
おしまい。
子供に伝えたいSNSのリアル
昨日Twitterで出会った変わった人達を書いたのでもう少しSNSについて書きたい。
子供にどう伝えるか
「SNSの正しい使い方を述べよ」と言われてスパンと答えられる人は少ないだろう。
(筆者も分かりません。)
「子供にスマホを持たせるのはいつが適切か」という議論で重要な議題となるのがSNSの存在だ。
SNSのリスクを子供に伝えるのは難しい。
最近だと学校では教科書付きで教えてくれるみたいだから親からもしっかりと伝える事で回避できる確率は上がるはずだ。
現代人にとって今さら整理する内容でもないが、子供が相手でなくても誰かに何かを伝えるのは難しい。
なにしろ楽しい話ではない。耳を傾けさせるには簡潔でなければならない。
曖昧な話で「SNSは危険だよ!」とか言っても子供には伝わらないだろう。
話す前に整理しておいて損は無い。
具体的にどんなリスクが有るかと言えば
- 写真/動画をアップロードするリスク
- ネットで会話するリスク
本当はもっと有るがとにかく最重要で伝えたいのはこの2点だ。
リスクをクドクド言っても伝わらないだろう。
筆者は子供と同じく座って大人しく説明を聞くのは苦手なタイプだ。
だからリスクを伝えるよりリアルであった事例をクドクド伝えたい。
その最後にまとめとしてリスクを説明するのが即物的で効果的な手法に思える。
(即物的って言いたいだけ)
写真/動画をアップロードするリスク
もっとも有名なのは「自撮りで自宅を特定されたアイドル」だ。
2019年、アイドルのAさんは最寄り駅付近で自撮りを行い告知をするのが習慣になっていた。
熱狂的なファンの男が瞳に映った景色を画像ソフトで解析。
大体のアタリを付けGoogleMapで駅を特定。
自宅内で撮られた動画でカーテンや日差しの角度から自宅マンションを特定。
自動ドア付近で襲われるという事件が発生した。
アイドルだから自分には無関係と思うなかれ。
瞳を使って景色を特定するほどの執念と技術が世の中には実在するという事を子供には覚えてもらいたい。
ネットにアップした写真は完全には消去出来ない。
すぐに削除したとしても全世界にアップされた画像は他人の手に保存され悪用される可能性が有る。
筆者の家には男児しか居ないが可愛い娘を持つ親御さんは特に心配だろう。
自宅など個人情報の特定に繋がる情報は極力アップしない事が懸命だ。
(まずは個人情報に繋がる情報とは何かを伝えなければいけない。)
繰り返しだが最も大事な事は、「アップしたらもう完全な削除は出来ない」という事だ。
投稿する前に確認する癖をつけた方が良い。
ネットで会話するリスク
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000506392.pdf)
ネットは便利だ。
知らない人と手軽に知り合えるのは楽しい、世界が広がる。
特に子供の世界と言えば学校と塾と習い事だけの狭い世界だ。
会った事も無い人と会話するのはワクワクするだろう。
しかし悪人もまたネットを使って悪事を行う。
悪人は君に理解を示し君を尊重し君に敬意を払う。
一人前の大人として扱ってくれるしたくさん褒めてくれるかもしれない。
でもそれは目的が有っての事だ。
薬の売人、ヤクザといった分かりやすい物ではない。
可愛らしいアイコンを使用しているかもしれないし、SNSではなくオンラインゲームで話しかけてくるかもしれない。
実際に会わなくても危険は有る。
個人情報に繋がる情報を教えてはいけない。
繰り返しだが子供にはまず個人情報に繋がる情報とは何かを伝えなければいけない。
(自宅電話以外にも会社、学校、塾、バイト先、最寄り駅、家族構成など情報を繋げていけば案外特定されてしまう。)
国際ロマンス詐欺でも書いたが詐欺師は知らない人ではなく「知ってる人」になろうとする。自分を知人と認識させるのだ。非常に怖い発想だ。
最後に
子供にスマホを持たせようと思った時、必須なのは親のアプリ管理だろう。
勝手にインストールさせない事から始める。
筆者の友人は小学校高学年の娘にスマホを与えたがTwitterとTiktokはまだ禁止している。
便利さとリスクは表裏一体の関係だ。
また文字での会話は?を付け忘れただけでニュアンスが変わるなど気を付けないといけない点も少なからずある。
〇〇ちゃんの話っていつもおもしろくない?
〇〇ちゃんの話っていつもおもしろくない
褒めるつもりが「?」を付け忘れると全く逆の意味になってしまう。
(これも総務省の事例に載っている。)
子供とは話し合ってルールを決め、守れないようであれば一定期間没収などで少しずつSNSの便利さとリスクを学んでいってもらいたい。
おしまい。
Twitterで出会った変わった人達
8月も本日で終わりだ。
今月はあまり書けなかったけど末日だし何か書きたい。
最近起きたTwitterアカウントの話でもしよう。
アカウント消去するまでの流れ。
先日6年くらい使用していたアカウントを消去した。
当初はニュースアカウントだけをフォローし、世の中に言いたい事をつぶやいていた。
政治家の不祥事とかハラスメントして炎上した企業とか、逆に善い事をして賞賛されている人とか。
そういったニュースを見て自分なりの意見を呟き「いいね」やリツイートを貰って細々と楽しんでいた。
だが、徐々に好きな野球やラグビーの事にも手を拡げたのが今思えば間違いだった。
フォロワー数が増え、フォロワーさんと交流していく内に不自由に感じる事が増えた。
順に紹介しよう。
不倫した野球好きな女性
不倫して離婚された女性フォロワーさんが居た。
元々共通の好きな野球チーム繋がりで相互フォローになったのだが、ある日突然「あと数日で子供と会えなくなる」というツイートをしていた。
深く入り込むつもりは無かったが要らぬ老婆心で「どんな事情があるにせよ子供からすればたった1人の母親ですから別れる最後の最後まで愛を伝えてあげてください。」みたいなお節介なリプライ(返信)をした。
するとDM(ダイレクトメール)が届き、かなり長文だったが要約すると不倫がバレて離婚が決定、親権は取れず家を追い出されるという全面降伏的な内容だった。
聞いてしまった以上こちらも適当なコメントはせず、過ちは誰にでも有るからこれからどう生きるのが大切ですよみたいな事を言って2,3度やりとした。
そもそも不倫は本人同士の問題だから興味が無いが、芸能人にはイメージ戦略が有る。
筆者も広告の部署に居た時に契約していたモデルさんに不倫騒動が起きて青ざめた経験が有る。
特にクリーンなイメージで売っている人が不倫がバレて痛手を負うのは自業自得と言えるだろう。
スポンサー企業からすればめちゃくちゃ迷惑なのだ。
以前はそう言った事をツイートしていたが、それからと言う物、芸能人の不倫バレニュースに対してコメントしにくくなった。いいねもコメントもせずスルーする事が増えた。
熱烈な特定政党支持者
普段は大人しくユーモアを交えた仕事の愚痴や日常的なツイートをしているのだが選挙が近くなると豹変する男性が居た。
誤解の無いようにしたいが別に何処かの政党を熱烈に支持する事を悪く言うつもりは無い。
支持政党の素晴らしさを宣伝する事にSNSを使うならそれは効果的で良い事だ。
だがその人は支持政党の素晴らしさよりひたすら自民党の悪口を言い続けるタイプだった。
別に筆者は自民党の強い支持者ではない、自民党以外に投票した事も多々ある。
だが仮にも最大与党で国民が選んだ選挙結果であるのに自民党はクソだの投票するやつは何も分ってないだの目に余るコメントが爆増する。
選挙期間中はその人の表示を減らす機能を使って距離を取っていたのだが、
たまに筆者自身のツイートにまで絡んでくるので困った。
こちらが悪口を諫めると「表現の自由ですよそれは」と言ってくるのでとにかく面倒くさかった。
余談だが表現の自由とは他人の悪口を言う事ではない。
他人の基本的人権を奪うほどの自由など無い、解釈が間違っている。
ブロックすれば良かったのだが、こういった手合いは無駄に行動力が有るので逆恨みされるのが怖かった。
個人情報そのものは乗せてないが住んでいる地区や子供の後ろ姿などはTwitterに投稿していたのでそれで特定される可能性を考慮してスルーしていた。
議論好き過ぎる若者
筆者は議論が好きでも嫌いでもない。
大抵の人は同じだろう。
自分の中に無い価値観に触れる事は戸惑う事も有るが視野を拡げられるから良い面もある。
だからたまにするのは良い。
だがTwitterには2ちゃんねる創始者の「ひろゆき氏」のように毎日レスバトル(SNSで議論する事)に明け暮れている人が居る。
ひろゆき氏は仕事の一環としてのデモンストレーションな可能性は有るが、筆者のフォロワーさんは明らかに趣味の一環としてレスバトルしている節が有った。
大人がする議論は大抵「同意する事は出来ないが、主張したい内容については理解できた」という所で終わるだろう。
SNSではなく現実の会議でもよく見る場面だ。
だが現実でもSNSでも絶対に「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」という聖帝サウザーみたいな人が居る。
(参考画像:北斗の拳より)
その若者は「世の中を切る」みたいなツイートが多く、
最初はフォローされてもスルーしていたがしょっちゅう「いいね」やリプライをくれるので相互フォローする事にした。
だが相互フォローになってから「これはこうあるべきだ」とか「こうした方が良い結果が生まれると思う」という筆者のチラシの裏の落書きのようなコメントに「それは何故そう思うんですか?」とか質問が寄せられるようになった。
最初は質問にも丁寧に答えていたが徐々に面倒になり、質問が来そうなツイートは控えるようになった。
筆者は特に何も言わなかったが彼は他のアカウントとしょっちゅう議論していた。
しかも退かぬ!媚びぬ!省みぬ!の姿勢なので議論が終わらない。
結局理解や尊重は得られず議論というより喧嘩になって終わっている光景をよく目にした。
悪気は無いのだろうが人が何か言う度に「それは違うと思います。」とか「こうした方がもっと良くないでしょうか。」とか言われたらゲンナリする。
大麻大好きな人達
Twitterには異常なまでに大麻大好き熱が高い人たちが居る。
言うまでもなく大麻は犯罪だ。
例えば数年前有名な大学の生徒が複数人、一斉に大麻で逮捕されたニュースが有った。
大学生と言えばもう充分に分別のつく大人だ。
犯罪と知りつつ手を出すのは興味なのか中毒の強さなのか分からないが愚かな事だ。
一生懸命に勉強して有名大学に入学して大麻に手を出し人生を棒に振る。ハッキリ言って馬鹿のする事だ。
それをツイートすると「大麻は安全ですよ」とか「海外では合法」としつこくリプライしてくる連中が居る。
その人の普段のツイートを見ると、持ってるだけで犯罪の日本で声を大にして連日「大麻は安全!」「合法化しろ!」と訴えている。
持ってるだけで犯罪のものを、それほどの熱で「吸わせろ!!」と言っているのを見ると「あぁ、やっぱり危険なものなんだな」と感じるので逆効果だ。
彼らが熱心に発言すればするほど我々一般市民は「大麻ってヤベーんだな」としか思わなくなる。
そもそも持っているだけで犯罪の国で、大麻が無くても幸せな人生を得られるのに大麻が無いと困る人達というのはどういう人達なのだろう。
何度か「大麻が安全かどうかは科学の知識が無いのでわかりません。現時点では犯罪だと言っているのです。」といった主旨の返信をしたのだが「だから安全なんだって!日本語わかんないの!?」とかそういったコメントばかり帰ってくる。
共通点としてはまともな議論が出来ない、丁寧語が使えない、すぐにキレる、というアカウントが多かった。
初めて話す相手に丁寧語すら使えないのはまともな教育を受けていないからなのか大麻を吸っているからそうなってしまうのか。
最近の芸能人だと伊勢谷友介氏だろうか。
役者として立派な地位を築いたのにもったいない事だ。一度やって「これは犯罪だからもうやめておこう」と断ち切れなかったのは中毒症状の強さ故か。
当然相互フォローはしなかったがとにかく大麻関係のニュースはコメントするとヤバい人達が押し寄せてくるので触れないようにしている。
他にもたくさん居る
いかがだったでしょうか。
全て書くと物凄い文章量になるのでまたの機会にします。
アカウントを作り直してからというもの、筆者のフォロワー数は1で何かのbot(プログラム)だ。
好きな事を呟けるはずだが最近は「他人が見てほっこりしたり楽しいと思えるツイート」をリツイートするだけのアカウントになっている。
そもそもフォロワー数1だから誰の目にも触れないが気持ちよく使えている。
SNSはマナーを守って楽しく利用したいものだ。
おしまい。