昨日Twitterで出会った変わった人達を書いたのでもう少しSNSについて書きたい。
子供にどう伝えるか
「SNSの正しい使い方を述べよ」と言われてスパンと答えられる人は少ないだろう。
(筆者も分かりません。)
「子供にスマホを持たせるのはいつが適切か」という議論で重要な議題となるのがSNSの存在だ。
SNSのリスクを子供に伝えるのは難しい。
最近だと学校では教科書付きで教えてくれるみたいだから親からもしっかりと伝える事で回避できる確率は上がるはずだ。
現代人にとって今さら整理する内容でもないが、子供が相手でなくても誰かに何かを伝えるのは難しい。
なにしろ楽しい話ではない。耳を傾けさせるには簡潔でなければならない。
曖昧な話で「SNSは危険だよ!」とか言っても子供には伝わらないだろう。
話す前に整理しておいて損は無い。
具体的にどんなリスクが有るかと言えば
- 写真/動画をアップロードするリスク
- ネットで会話するリスク
本当はもっと有るがとにかく最重要で伝えたいのはこの2点だ。
リスクをクドクド言っても伝わらないだろう。
筆者は子供と同じく座って大人しく説明を聞くのは苦手なタイプだ。
だからリスクを伝えるよりリアルであった事例をクドクド伝えたい。
その最後にまとめとしてリスクを説明するのが即物的で効果的な手法に思える。
(即物的って言いたいだけ)
写真/動画をアップロードするリスク
もっとも有名なのは「自撮りで自宅を特定されたアイドル」だ。
2019年、アイドルのAさんは最寄り駅付近で自撮りを行い告知をするのが習慣になっていた。
熱狂的なファンの男が瞳に映った景色を画像ソフトで解析。
大体のアタリを付けGoogleMapで駅を特定。
自宅内で撮られた動画でカーテンや日差しの角度から自宅マンションを特定。
自動ドア付近で襲われるという事件が発生した。
アイドルだから自分には無関係と思うなかれ。
瞳を使って景色を特定するほどの執念と技術が世の中には実在するという事を子供には覚えてもらいたい。
ネットにアップした写真は完全には消去出来ない。
すぐに削除したとしても全世界にアップされた画像は他人の手に保存され悪用される可能性が有る。
筆者の家には男児しか居ないが可愛い娘を持つ親御さんは特に心配だろう。
自宅など個人情報の特定に繋がる情報は極力アップしない事が懸命だ。
(まずは個人情報に繋がる情報とは何かを伝えなければいけない。)
繰り返しだが最も大事な事は、「アップしたらもう完全な削除は出来ない」という事だ。
投稿する前に確認する癖をつけた方が良い。
ネットで会話するリスク
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000506392.pdf)
ネットは便利だ。
知らない人と手軽に知り合えるのは楽しい、世界が広がる。
特に子供の世界と言えば学校と塾と習い事だけの狭い世界だ。
会った事も無い人と会話するのはワクワクするだろう。
しかし悪人もまたネットを使って悪事を行う。
悪人は君に理解を示し君を尊重し君に敬意を払う。
一人前の大人として扱ってくれるしたくさん褒めてくれるかもしれない。
でもそれは目的が有っての事だ。
薬の売人、ヤクザといった分かりやすい物ではない。
可愛らしいアイコンを使用しているかもしれないし、SNSではなくオンラインゲームで話しかけてくるかもしれない。
実際に会わなくても危険は有る。
個人情報に繋がる情報を教えてはいけない。
繰り返しだが子供にはまず個人情報に繋がる情報とは何かを伝えなければいけない。
(自宅電話以外にも会社、学校、塾、バイト先、最寄り駅、家族構成など情報を繋げていけば案外特定されてしまう。)
国際ロマンス詐欺でも書いたが詐欺師は知らない人ではなく「知ってる人」になろうとする。自分を知人と認識させるのだ。非常に怖い発想だ。
最後に
子供にスマホを持たせようと思った時、必須なのは親のアプリ管理だろう。
勝手にインストールさせない事から始める。
筆者の友人は小学校高学年の娘にスマホを与えたがTwitterとTiktokはまだ禁止している。
便利さとリスクは表裏一体の関係だ。
また文字での会話は?を付け忘れただけでニュアンスが変わるなど気を付けないといけない点も少なからずある。
〇〇ちゃんの話っていつもおもしろくない?
〇〇ちゃんの話っていつもおもしろくない
褒めるつもりが「?」を付け忘れると全く逆の意味になってしまう。
(これも総務省の事例に載っている。)
子供とは話し合ってルールを決め、守れないようであれば一定期間没収などで少しずつSNSの便利さとリスクを学んでいってもらいたい。
おしまい。