M-1グランプリ2021振り返り
M-1グランプリ2021振り返りについて書く。
前置きとか書いてる余裕なく言いたい。
「おめでとう錦鯉!!」
正直泣いた。
顔をくしゃくしゃにして泣いた。
一緒に見ていた妻もジーンとしていた。
審査員の塙さん、トミー(富澤さん)も感極まっていた。
志半ばで諦めていく人達が圧倒的な中で
50歳と43歳で満開になる花。
龍になる鯉。
なんと美しい優勝、美しい人生だろう。
昨年のマヂカルラブリーもまるで映画だったが今年もまた映画だった。
それぞれの感想は個別に書くとして
全組面白かったと自信を持って言える大会だった。
ミルクボーイのような超爆発は無かったものの、
平均レベルはかなり高かったのでは無いだろうか。
今年のM1は例年と比較しても大成功だ。
あと今年も上戸彩が可愛かった。
無名の人達の実力がハンパではなかった。
最終決勝こそ歴戦の戦士達になったが
初登場5組の「世の中にはまだまだ面白いコンビがたくさん居るんだな」感がエグかった。
M-1最高!!
では順番に感想を書いていく。
(素人である40歳のおじさんの総評です。趣味で書いてるだけなので「そう感じる人も居るんだな」くらいの視点でお願いいたします。基本的に芸人含めお笑い従事者全員を尊敬している筆者です。)
とりあえず順番を整理だ。
<ファーストステージ>
1番手:モグライダー
2番手:ランジャタイ
3番手:ゆにばーす
4番手:ハライチ
5番手:真空ジェシカ
6番手:オズワルド
7番手:ロングコートダディ
8番手:錦鯉
9番手:インディアンス
10番手:もも
<最終決戦>
1番手:インディアンス
2番手:錦鯉
3番手:オズワルド
※ネタの名前は正式名称を知らないので印象で書いています。信じないように。
トップバッター史上最高得点。
同期はバラバラで芝氏はハリセンボン、ライス、パンサー。
ともしげ氏は三四郎、トレンディエンジェル。
歌いだしの「いいえ私は」を「そうよ私は」に変えたい。
リーゼントで怖そうな芝氏、おもしろポンコツともしげ氏。
初挑戦とは思えない完成度。
芝氏の実力は相当なものだった。
ともしげ氏の愛嬌が国民にウケたかは今後の露出量で推して知る事が出来るだろう。
決勝前インタビューで芝氏が「6000組以上の参加者、審査員、スタッフ全員でM1というネタを作る、その中で1番強いボケが優勝する」というコメントをしていて凄く好感が持てた。
1番笑ったのは「わー美川さんだー!」「もったいないんだよこの時間!」のところ。
後日談:別の番組で見せた幻の2本目、矢沢永吉もめちゃくちゃ面白かった。
2番手:ランジャタイ(グレープカンパニー)
M-1史上1番ウケた最下位。
同期は渡辺直美、ジャングルポケット、見取り図。(但し伊藤氏がNSCをクビになっている。)
ファンからすれば「世界がランジャタイを知ってしまった。」という感じだろう。
もし、ランジャタイに対して悪い感情を持っている方が居たなら彼らがどういう気持ちであの場に望んでいるか分かるコラムが有るのでこちらを読んで欲しい。
筆者の記事などすっ飛ばしてこちらを読む方が有意義だ。
あの日々の、延長線上に。(ランジャタイ国崎) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
メリットしかない最下位だったとはかまいたち山内氏のコメント。
爪痕だけで言えば優勝。
ネタは風の強い日に猫が飛んでくる、という風猫。
お笑いマニアや芸人に好まれるコンビというイメージが強い。
どちらかと言うと国崎氏が「真面目にやってた」ので安心した。(本当にぶっ飛んでるのは伊藤氏だが。)
狂気と計算の境目が分からない。先生の言う事を聞かずにずっとふざけてる奴ら。
でもネタをめちゃくちゃ熱心に練習するらしい。(サンドウィッチマン伊達ちゃん談)
なので時間を守ったり出番後のトークも大人しめだったので「あ、ちゃんとやってんな」という印象だった。皮肉ではない。
筆者は男だが国崎氏の笑顔が大好きだ。屈託のない笑い方は学校で面白かった奴の笑い方そのもの。
1番笑ったのは猫ちゃんが尻尾をひっぱられるところ。
3番手:ゆにばーす(吉本興業)
唯一の男女コンビ。
同期に霜降り明星。
ネタは男女間の友情は成立するか、というもの。
男女コンビにしか出来ないネタで、溜めてドカンだった。
教科書に載せても良いだろうというくらい綺麗な漫才。
巨人師匠の言う「力が入り過ぎていた」という評が印象的。
川瀬名人は命を賭けてる感がむき出しの刀みたいなので、
大会を楽しむって感じも大事やでってニュアンスなんだろうか、筆者には無理だ。
ゆにばーす面白い!面白かった!って人はTwitterでたくさん見る。
M1で女性王者はまだ居ない。
女性王者が出たら未来の上沼さんポジションだ。
放心状態の川瀬名人を庇ってビートたけしのモノマネをしたはらちゃんの素敵なこと。
また来年頑張って欲しい。
1番笑ったのは「じゃあうちらってどうなんの?」「俺爆裂不利やんけ!」のところ。
(個人的にこの「爆裂不利やんけ」からの立場逆転がピークだったのでその後にもう一度爆発が有れば最終決戦にいけたと思う。)
4番手:ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
敗者復活組。
テレビ投票で筆者はハライチに入れたので嬉しい。
普段媚びない岩井氏がTwitterで「恥を忍んで投票お願いします。」と言っていたのが決め手となった。
ネタは新しい趣味を見つける、というもの。
今まで見てきたハライチとは全く違うスタイルで普段見せない岩井氏のぶっ飛びが出ていて面白かった。
ラストイヤーとは言えもう充分に売れているのに出場した事は格好いい。
「リスクしかいないのに凄いな」とはかまいたち山内氏。
結果は残念だったが最後の笑顔も含めてお見事な卒業だった。
ハライチって、コンビで面白いなと改めて感じたので今後の活躍に益々磨きがかかるだろう。
1番笑ったのは澤部氏の「やめてくれるかな!だから!ずっと、ずっとやいのやいの。」のところ。
カズレーザーが365日後に優勝するとツイートして固定している。
オズワルドと同期。(他に空気階段)
川北氏は慶応、ガク氏は青山学院という高学歴コンビなだけあってインテリジェンス感じるボケが多かった。
せり上がりで川北氏がカメラにアピールしていたのでちょっと苦手なタイプかなと思っていたが始まったら10秒もせず笑っていた。
ネタは「1日市長」をやってみたい。
爆発こそないものの全部面白かった。ずっと笑ってた。
アニメに出てきそうなヘアスタイルのガク氏が弱く善良な感じで突っ込む感じが後を引く。
(司会の今田さん曰く)優勝するには爆発が必要らしいので来年は引き寄せて爆発が生まれたらカズレーザーの予言は当たるはずだ。
女性ウケするようで筆者の職場の女性は彼らが好きだと言っていた。
1番笑ったのは「ミッキーは1人じゃないですか。アハハ、今年初笑いです。」のところ。
6番手:オズワルド(吉本興業)
優勝候補筆頭。
今年覚醒した畠中氏は無双状態だった。
本人達も1本目「友達が欲しい」で1位を取ったので優勝した気になってしまったと言っていた。
シュールなだけでなく分かりやすい笑いを入れた事で色んな人からの支持が凄かったのだろう。
妹さんがTwitterで応援する中だったが、伊藤氏は2本目の途中で「ダメかも」と思ったらしい。
これがM1、これが決勝だなと思った。
勝負の世界は何が起こるか分からない。
1本目、優勝間違いなしのプレッシャーをはねのけたオズワルドには拍手しかない。
筆者は伊藤氏の高い声が好きだ。
1番笑ったのは「小林って男は(略)詐欺師って言われても仕方ない男なんだよ。……小林いらねーなー!」のところ。
肉うどんの人達。
同期はインディアンス。
2020年キングオブコントのファイナリスト。
黒目のスーツがおしゃれな肉うどんと天界の人。
ネタは「生まれかわり(転生)」、台本は1番面白かった。発想が凄い、奇才。
コントを漫才にした形だがマイクが無いところで終わった所が減点に繋がった。
「この人達、他のネタも面白いんだろうな~」と思わせる事に成功していると思う。
2本目も見たかったが決勝3組が凄すぎた。残念。
1番笑ったのは「あなたはワニ。おまえは肉うどん(2回目)」のところ。
8番手:錦鯉(ソニー・ミュージックアーティスツ)
17代目M-1グランプリ王者。
優勝巡礼で倒れないか危惧されている。
昨年からの人気者。中年の星。50歳からでも光る人生。
こーんにちは~!うるせえよの人達。
超がつくほど忙しい1年だったが昨年のM1終了時に「今年も出る」と宣言してしまった為に体に鞭を打って参加。
まさのりさん(スキンヘッド)はM-1の暫定ルームシステムを理解していなかった事が決勝前インタビューで判明する。
1本目は「合コン」、2本目は「猿の捕獲」。
ファーストラウンドでは2位。最終決戦は圧勝で優勝。
まさのりさんの親友であるタカアンドトシも泣いて喜んでいるだろう。
おバカを追求した笑いは小学生にも大人気。志村けんさんに通じるモノがあるかもしれない。
今年は伏線回収まで入れた構成でツッコミ渡辺氏の腕が光った。
超多忙の中であれだけの漫才が作れるって凄すぎる。(追記:後に渡辺氏が過去ネタをブラッシュアップさせたとコメント。)
畳みかけ、ラッシュも凄かった。ゲラゲラ笑った。
直前に流れるコピーも良かった。
「俺たちは、年を取れば取るほど面白い!」
1番笑ったのは「古今東西いえーい!50歳過ぎると体の痛くなる場所。(ぱんぱん)ヒーザ!!!」のところ。
後日談:まさのりさんは「らいふいずびゅーてぃふる」の意味を知らずM1終了後のホテル前で渡辺氏にどういう意味なのかを聞いていた事が明らかになる。
9番手:インディアンス(吉本興業)
ボケマシンガン。楽天モバイル。
同期にロングコートダディ。
インディアンス史上1番面白かった。
田渕氏がボケの千本ノック状態に入ると基本的に何言ってるか分からなくなるのが売りでもあり弱点でもあった。
本筋からも外れてしまうのでずっとボケてたけどどんなネタかは説明出来ないというのが従来だった。
今年はボケの数こそ多いものの相方のきむ氏が本筋に戻すのが上手くなり分かりやすく面白く何度か爆発があった。
最終決戦へ行くべくして行ったなという笑いの量。
1本目は「オカルト趣味」2本目は「売れたい」。
来年も間違いなくファイナリストになるだろう、優勝するかも。
1番笑ったのはオチの「人形が言うねん。お前たちは誰だ~!」「どーもー!インディアンスでーす!」のところ。
オチで爆発するってめちゃくちゃ凄い。インディアンスは凄い。
10番手:もも(吉本興業)
モ↑モ↑ではない。果物の桃と同じ発音。
「なんでやねん!〇〇顔やろ!」の人達。
同期にゆりやんレトリィバァ、からし蓮根。
今日は何処の学校でも〇〇顔やろ!が流行っている事だろう。
松ちゃんが数年後に優勝すると予言したところ、来年優勝しますと言い切ったのはギラギラしていて好印象だった。
1番笑ったのは「俺めっちゃ妹欲しい。」「おい!お前そんな言うたらあかん顔やぞ!」のところ。チャンピオンベルト顔も好き。
まだまだ書きたい熱は有るがここまででも充分な文章量なのでやめておく。
それにしても・・・
初出場のコンビは飛び上がるほど喜ぶ。
2回目以降のコンビは優勝すると「やっとM1卒業できる」と言う。
不思議な大会である。
何にせよ今年は全組面白い、無名も凄い、50歳でも優勝出来る、
正にM-1最高!な年となった。
<余談>
笑い飯の西田氏はランジャタイや真空ジェシカが暫定ルームで小道具を使った事から「来年以降は暫定ルームに持ち込みする奴が増えそう」と警鐘を鳴らしていた。
今後そうなるのかもしれない。
おしまい。
これまでに書いたM1記事はこちらです。
よしなにお願いいたします。
M1グランプリ 振り返り③歴代ベスト漫才
M1グランプリ 振り返り③歴代ベスト漫才編について書く。
いよいよ明後日19日がM-1グランプリ2021本番だ。
楽しみにしている人も多いだろう。筆者はめちゃくちゃ楽しみだ。
する事ない時、待ち合わせの時、電車でイヤホン忘れた時、そんな時の暇つぶしで読んで頂けると嬉しい。
余談だが今年の決勝進出者インタビューで錦鯉を見ていて笑ってしまった。
渡辺氏「最初は決勝に出れるだけで満足だと思ってました。でも4位という結果を受けて悔しかった。だから来年も出るって勢いで言ってしまいました。」
<中略>
まさのりさん「暫定ボックスに居た事無いんですよ。だから暫定ボックスで1,2,3と全部座って更に優勝を…。」
渡辺氏「それ目標にする人居る?」
スタッフ「抜かれて抜かれてって事ですか?」
まさのりさん「あ、あれ上がる事は無いんだっけ。あーあんま良くないですね。」
渡辺氏「まずシステムを知れ。」
渡辺氏のツッコミが上手なのでプチ漫才になり面白かった。
(動画はこちら)
あれ、この人達のフリートーク聴いてみたいな。と思い検索してみた。
Spotifyで聴けるらしい、後で登録しなければ。
さて本題。
格闘技やスポーツの試合には「伝説」と呼ばれ語り草になっている試合が有る。
笑いの世界、漫才のM-1でも落語でもそういう一席が有る。
今回はM-1で見た伝説の漫才について書く。
まず以前苦労してリストにしたものが有るので貼り付ける。
筆者が何度も見ている漫才をしたコンビを赤文字にします。
<前期>
2001年 優勝:中川家 2位:ハリガネロック 3位:アメリカザリガニ
2002年 優勝:ますだおかだ 2位:フットボールアワー 3位:笑い飯
2003年 優勝:フットボールアワー 2位:笑い飯 3位:アンタッチャブル
2004年 優勝:アンタッチャブル 2位:南海キャンディーズ 3位:麒麟
2005年 優勝:ブラックマヨネーズ 2位:笑い飯 3位:麒麟
2006年 優勝:チュートリアル 2位:フットボールアワー 3位:麒麟
2007年 優勝:サンドウィッチマン 2位:トータルテンボス 3位:キングコング
2008年 優勝:NON STYLE 2位:オードリー 3位:ナイツ
2009年 優勝:パンクブーブー 2位:笑い飯 3位:NON STYLE
2010年 優勝:笑い飯 2位:スリムクラブ 3位:パンクブーブー
<後期>
2015年 優勝:トレンディエンジェル 2位:銀シャリ 3位:ジャルジャル
2016年 優勝:銀シャリ 2位:和牛 3位:スーパーマラドーナ
2017年 優勝:とろサーモン 2位:和牛 3位:ミキ
2018年 優勝:霜降り明星 2位:和牛 3位:ジャルジャル
2019年 優勝:ミルクボーイ 2位:かまいたち 3位:ぺこぱ
2020年 優勝:マヂカルラブリー 2位:おいでやすこが 3位:見取り図
他の漫才がつまらない訳ではない。
完全に個人の好み、2017年に3位のミキだけ選んでいるが順位にケチを付ける意図は無い。
昔を美化して最近の笑いはどうとか言うつもりもない。
昔も今も面白い、本気でそう思っている。
ただやけにリピートしたくなる漫才がこの赤文字だ。
特に2018年は1~3位まで選んでるので神回だった。(他の年も面白いのよ!)
あとメイプル超合金や錦鯉もリピートしてる好きなネタだ。
ただ歴代で超個人的な趣味でベスト5を選別してみると結果はこのようになる。
1位:ブラックマヨネーズ(1本目:ボーリング 2本目:格闘技 共に同率1位)
2位:ミルクボーイ(コーンフレーク)
3位:ジャルジャル(国名)
4位:サンドウィッチマン(アンケート)
5位:霜降り明星(小学校 後日談によるとせいや氏はネタが飛んだらしい)
ミキのスターウォーズ、和牛のゾンビ、マジラブのつり革も全部面白い。
超面白い。
笑いには鮮度が付きものだ。
でもこれらの漫才はいつ見ても面白いレジェンドだ。
中でもこのブラックマヨネーズのボーリングと格闘技は芸術だ。
甲乙つけがたいが世間では格闘技の方が評価が高いようだ。
筆者だけでなく様々な芸人さんも伝説だったと発言している。
特にナイツはこの年のブラマヨが1番好きで、ブラマヨの真似(2本目が1本目を超えるクオリティ)をして失敗するコンビが後を絶たなくなったとしている。
(出典:(「このM-1で飲める!」実力派芸人たちが口々に語る”ブラマヨの呪縛”:ゴッド...|テレ東プラス)
もしまだ2005年を見てない方は是非。
Amazonプライム、GYAO、ネットフリックスで視聴可能だ。
一応、時勢的にお断りしておくとブラマヨの漫才はビンタが有るのでご留意を。
それと小杉氏がめちゃくちゃスリムだ。
今の太った小杉さんしか知らない人はびっくりすると思う。
スリムな小杉氏と心配症な吉田氏が物凄いテンポで進めていく様は格好良い。
笑いの量も桁違い、審査員も絶賛している。
(最終決戦では漫才の途中、島田紳助氏が隣の松ちゃんに「決まりやな」とか「おもろいな」と言っているように取れるシーンが有る。)
ブラックマヨネーズがM1で見せた漫才は一言にすると
「考えすぎや!」という流れだ。
〇〇に備えて準備しておきたいという吉田氏に
小杉氏が「それならこういうのええんちゃう?」と提案し、
吉田氏が「あーでもなぁ、それってこういう事にはならへん?」という所からネタが始まる。
次々となされる提案に吉田氏が反論して口論に発展、最終的に小杉氏の提案が極端なモノになるという流れだ。
(筆者の文章力では伝えきれない、もどかしいので見て欲しい。)
伝説的な面白さだった。
漫才とコント。
どちらが面白いかなんて比較出来るモノではないが、
どうしても比較しなければならないなら筆者は漫才の代表にこの年のブラックマヨネーズを選ぶ。
M1史上最高得点であるミルクボーイのコーンフレークも同じく伝説だ。
筆者も抱腹絶倒したがブラックマヨネーズも全く遜色ない笑いの量だった。
結果発表では笑い飯3票、ブラマヨ4票なのでミルクボーイと違い票が割れた。
だがそれは単に笑い飯も面白かったというだけだ。
(ミルクボーイと競ったかまいたちとぺこぱを悪く言うつもりもない。)
ちなみに吉田氏は優勝後にブラマヨが人気爆発して多忙になった際、
我が子の成長を見られない事にハっとなり仕事量をセーブしている。
だからテレビ露出はそこまででは無いがブラックマヨネーズは稀代の天才だ。
吉田氏を崇める吉田軍団というモノまで有る。
(出典:ブラマヨ吉田を尊敬する“吉田軍団”がブラマヨ漫才の魅力を語る『MBS That’s!オール漫才』 | TV LIFE web)
またブラックマヨネーズの漫才を見たいと思っている人は多いだろう。
そしてこの年の出演者も凄い。
この年も、前の年も、次の年も3位なのは麒麟だ。
川島氏は現在朝の帯でMCを務め先日のIPPONグランプリでも優勝している。
※YoutubeのM1公式では川島さんがファイナリストの発表会場で司会をしている。
6位だった千鳥はこの時ダイゴ氏がスカジャンでヤンキーにしか見えなかった。
でも今や超売れっ子。
(ちなみに千鳥は敗者復活なのだが復活会場には「かまいたち」「和牛」「NON STYLE 」等の未来のスター達が居る。みんな若い。)
最下位の南海キャンディーズも今や知らない人は少ないだろう。
アジアンは解散してしまったが今では見られない女性コンビだ。これも快挙だろう。
優勝しなくても売れる人は売れるので人生は分からない。
決勝進出だけで人生を変えるコンビも居る。
「こいつら全員売れたらいいのに。」
審査員の方々も同じ思いだろう。
でも優勝する組はたった1組だ。
勝負の世界は厳しい。
皆さんのベスト漫才は何だろうか。
今年も新たな伝説が起きる事を期待して19日を待つ。
2021ファイナリスト発表の場はこちらです。
川島さんのMCっぷりが大変素晴らしい。
おしまい。
過去のM1記事はこちらです。
よしなにお願いいたします。
M1グランプリ 振り返り② 2020年編
M1グランプリ振り返りついて書く、その②。
昨日M1振り返りを書いていて凄く楽しかったので本日も書く。
正月でする事ない時、待ち合わせの時、電車でイヤホン忘れた時、そんな時の暇つぶしで読んで頂けると嬉しい。
最初にひとこと。
M-1グランプリ2021では最初に1組、決勝進出以外のメンバーが漫才を行い
点数のベースを作られてから開始してみてはどうでしょうか。
(過去の優勝者、準決勝敗退者、参加してない人、どれが良いのかは分からないけども。)
関係者がたまたまこのブログに辿り着き、
更に意見が受け入れられるとは到底思えないが思い浮かんだので一応書いてみた。
しかし笑いは最高だ。
笑いに従事してる職業、お笑い従事者はみんな最高だ。
貴方たちのおかげで嫌な事が有ってもストレスが緩和される。
中でもお笑い芸人、落語家や講談師、喜劇など人前に出て笑いを取る職業は凄い。
前日死ぬほど嫌な事・悲しい事が有ってもテレビや舞台に立って笑いを取るのは大変な事だ、筆者には出来ない。
そう改めて思ったのは昨日M-1グランプリ 2020を見返したからだ。
冒頭コロナで世間から笑いが消えたという映像が有った後、
見取り図の盛山氏がこういった。
「こういう時代やからこそね、M-1が有って良かったと思います。ちょっと変わるんちゃいます?この暗い感じが。空気が。」
ニューヨークの屋敷氏も言った。
「今年1年ね、みんな大変やったと思うんで。僕らの漫才でみんな笑ってもらえれば。」
最後にもう一人出てくるのだが自信が無い、からし蓮根の杉本氏っぽい人が「こんな時代だからこそね。笑かします。」と言っている。
良いと思う。
もちろんM-1で優勝して売れたいという気持ちも有るだろう。
でも人を笑わせるという事がどれくらい素敵な事かは芸人自身が1番知っているのだろう。
だから自分達が頑張る事で日本を元気にしたいというセリフだ。
素晴らしい。
さて2020年のM-1だ。
まず順位を振り返る。
優勝 マヂカルラブリー
2位 おいでやすこが
3位 見取り図
4位 錦鯉
5位 ニューヨーク、オズワルド
7位 インディアンス
8位 アキナ
9位 ウエストランド
10位 東京ホテイソン
上位3組が最終決戦へ進み、
見取り図2票、おいでやすこが2票、マヂカルラブリー3票だった。
前年ミルクボーイが圧勝した事を考えると相当な激闘になった。
結果発表の瞬間は大抵後半に優勝するコンビが「まくる」事が多い気がするのだが
2020年はマヂカルラブリーが逃げ切る形になった。
アナザーストーリー(決勝進出コンビへの密着)で盛山氏が「最初2票、見取り図が有ったんで優勝かと思った。」というような事を言っていた。
改めて見返すとやはりどの組も面白かった。
だからこそM-1終了後にどのコンビも売れたのだろう。
あと上戸彩が可愛い。毎年可愛い。
ただ最も注目するのはやはり今年も決勝進出が決定している
インディアンス・オズワルド・錦鯉の3組だ。
インディアンスは敗者復活からの1番手というM-1史上初のドラマチックな登場となった。
敗者復活会場から会場へ急いで移動、
着いた途端に漫才開始というドタバタ劇だった。
セリフを噛むというトラブルは有ったが上手くフォローし終始賑やかなネタで会場を沸かせた。
今年もM-1楽しそうという雰囲気が一気に広がった。
アナザーストーリーでは敗者復活組がインディアンスに決定した瞬間の待機部屋の様子が映し出され、マヂカルラブリー野田氏が「最強のトップバッターだ」と発言する。
1番手じゃなければもっと上位だっただろう。
インディアンスが1番だったから面白いM-1になった事は間違いない。
オズワルドは優勝したマヂカルラブリーの直後。
前年も優勝したミルクボーイの直後。くじ運が悪すぎる。
ただ優勝したマヂカルラブリーも直前に「おいでやすこが」が爆笑させていた。
爆笑させた直後の出番が必ずしも悪いという訳ではないのだろう。
ネタは「名前を変えたいがア行だけだと口に物を突っ込まれそう」というもので面白かった。
オズワルドは台本を活字にしても充分面白い漫才だ。
審査員の意見も割れた。
騒がしい漫才が2本続いた後だったので
松ちゃんはもっと静かにやった方が良いと言い、オール巨人師匠はもっとメリハリ付けた方が良いと言った。
錦鯉は2007年のサンドウィッチマンのような雰囲気を持っていた。
「こんな冴えないおじさん達が面白いのか?」
そんな雰囲気を序盤からぶった切った「レーズンパンは見た目で損してる」の切れ味。
パチンコになりたいという訳の分からないスキンヘッドおじさんが
仕事中なのに競馬場に居そうなおじさんにテンポよくツッコまれていた。
個人的に無名のおじさんは最初の30秒が勝負だと思う。
錦鯉は時間をかけずに次々と展開していくので初見の人でも楽しみやすい内容になっていた。
構成も面白い、バイキング小峠はツッコミの渡辺に必ずネタをチェックしてダメ出ししてもらうとお笑い実力刃で言ってた。脚本の腕は間違いないのだろう。
誰か(松ちゃん?)が言ってたが「お笑いは結局好み。」だ。
優勝するにはどうしたらいいのか。
審査員ウケするネタ作りという戦略的な要素が必要なのかもしれないし、
マヂカルラブリーのように自分達の笑いを信じて曲げず突き抜けて、
観客や審査員に参りましたと言わせるスタイルの方が良いのかもしれない。
後者の方が恰好良いとは思うが可能性は低い。
将棋の羽生善治さんの名言を引用する。
「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」
(出典:羽生善治の名言・格言集。進化を続ける天才棋士の言葉 | 癒しツアー)
マヂカルラブリーにはそれが出来た。
正解かどうか分からないのに。
凄い事だ。尊敬する。
筆者は今年の本命はオズワルドにしている。
見返しても本当に面白かった。
ただちょっと輩(やから)口調が乱暴なのでそこは正直気になった。
インディアンスはずっと90点の笑いを出すから終始面白いのだが「どんなネタだったか」を人に説明するのが難しい。
ボクシングならずっと良いジャブが入ってるがKOさせにくい。
クスクスからのドカンは「うるさいなぁ!」とか去年だと「(決勝なのに)余裕あるなお前!」というツッコミなのだが優勝するにはそれを何処で出すかに加えてもう一段何か必要になるかもしれない。(書いてて思うが何様なんだ筆者は。)
錦鯉も売れて良かった。
アナザーストーリーではお母さんお父さんがそれぞれ出てきて美談になっていた。
最高の親孝行だった。
錦鯉は現在くすぶっているベテランの引退を大勢引き留めたかもしれない。
今年は去年以上のモノを期待されているという前提でハードルが上がっていると思うが頑張って欲しい。
他のメンバーの振り返りも書いてみる。
見取り図の最終決戦の漫才は本当に素晴らしかった。
これでダメなら仕方ないんじゃないかと勝手に筆者が思えるくらいの面白さ。
構成からテンポから声の調子から最高傑作だと思う。欠点ゼロだ。
おいでやすこがのようなユニットコンビは別に珍しいわけではないこと、
おいでやす小田氏は毎年ユニットを別の人と組んでいたこと(ゆりやんとも組んでいた。)、
こがけんという最高の相棒を見つけ、
会話のやり取りを限界まで削る戦略にした事はつい最近知った。
ニューヨークは冠番組まで手にした。
冒頭で触れた僕らの笑いでみんなを元気に、を有言実行している。
際どい所を突くネタは新しくて時勢を読んでて面白かった。
ウエストランド、東京ホテイソンもテレビでよく見るようになった。
2組ともポテンシャルを感じるしウエストランドはキャラを固定化させて他のテレビでも笑いを取っている。
アキナは構成も演技力も有るんだから全然これからも大丈夫だろう。
1年前の結果に今さら言っても仕方ないが決勝に来た事自体が凄い事なのだ。
マジラブは優勝後の取材も良かった。
優勝報告をする方もされる方も泣いている。
美しい光景だった。
村上氏との出会いは運命という他無いだろう。
わざわざ書くのも野暮だが村上氏のツッコミが無いとマヂラブは輝かない。
優勝した起因は村上氏の解説兼ツッコミが格段に飛躍したからだと思う。
自分の笑いを信じる野田氏、野田氏を天才だと信じる村上氏。
最下位からの優勝はとんでもなくドラマチックだ。映画だ。
お笑い芸人に美談は必要ない、という人も居るだろうが
M-1がここまで超人気コンテンツになったのは、
単なるコンテスト以上に一晩で全てが変わる人生というドラマを観ているからだろう。
ど素人の筆者がこうして(客観的に見て)イタい評論を書くほどに、
筆者を含めネタなんて書いた事のないその辺の素人が、
あのコンビはここが良かった悪かったと話をするほどに、
M-1は日本のお笑いに革命をもたらした。
日本中をにわかお笑いファンにした。(褒めてます。)
週末の本番(19日)が楽しみだ。
おしまい。
M-1の過去記事はこちらです。
よしなにお願いします。
M-1グランプリ 振り返り①
M-1グランプリ振り返りについて書く。
「細かすぎて伝わらない」や「The W」も終わりいよいよ今年の賞レースも残り少なくなってきた。
おもしろ荘やR1も有るが注目度で言えばやはりM-1グランプリだろう。
The Wは優勝者を誰にすべきだったかで注目を集めているようだ。
松ちゃんもツイッターでこのように言っている。
自分の思った結果じゃなかったからといって優勝者を悪く言うのは違うと思う。でも。それだけお笑いに熱くなってくれてありがとう!
— 松本人志 (@matsu_bouzu) 2021年12月14日
筆者も同意見だ。
更に言うなら去年のマヂカルラブリーに比べれば論争という所まで行っていないので問題ない。
(筆者はマヂラブで大いに笑ったので全然問題ないと思っている。)
おめでとうThe W 及び 細かすぎて伝わらないの優勝者!!
一応まだ観てない方が居たらアレなので名前は伏せておく。
紛れもないチャンピオンだ。堂々とスター街道を歩いて欲しい。
最大限の賞賛と心より拍手を送りたいと思います。
さてM-1グランプリ振り返り。
今回の内容は別に今読まなくても良い内容になっている。
お正月、何もする事が無い時に寝っ転がって暇つぶしして頂ければ幸いです。
とりあえず公式サイトを見て優勝者と3位までをリスト化してみよう。
<前期>
2001年 優勝:中川家 2位:ハリガネロック 3位:アメリカザリガニ
2002年 優勝:ますだおかだ 2位:フットボールアワー 3位:笑い飯
2003年 優勝:フットボールアワー 2位:笑い飯 3位:アンタッチャブル
2004年 優勝:アンタッチャブル 2位:南海キャンディーズ 3位:麒麟
2005年 優勝:ブラックマヨネーズ 2位:笑い飯 3位:麒麟
2006年 優勝:チュートリアル 2位:フットボールアワー 3位:麒麟
2007年 優勝:サンドウィッチマン 2位:トータルテンボス 3位:キングコング
2008年 優勝:NON STYLE 2位:オードリー 3位:ナイツ
2009年 優勝:パンクブーブー 2位:笑い飯 3位:NON STYLE
2010年 優勝:笑い飯 2位:スリムクラブ 3位:パンクブーブー
<後期>
2015年 優勝:トレンディエンジェル 2位:銀シャリ 3位:ジャルジャル
2016年 優勝:銀シャリ 2位:和牛 3位:スーパーマラドーナ
2017年 優勝:とろサーモン 2位:和牛 3位:ミキ
2018年 優勝:霜降り明星 2位:和牛 3位:ジャルジャル
2019年 優勝:ミルクボーイ 2位:かまいたち 3位:ぺこぱ
2020年 優勝:マヂカルラブリー 2位:おいでやすこが 3位:見取り図
凄い疲れた。無断で良いから誰かこれコピペして何かに使って欲しい。
(わざわざ公式サイトに書いてある事を別のリストにする必要が有ったのだろうか…。)
優勝者の顔や4位以下が見たければ公式サイトをどうぞ。
関係ないけど今年のM-1参加者の決勝に至るまではYoutubeの公式に掲載されている。
決勝進出インタビューも観れるし決勝まで行けなかった参加者のネタも観れる(3回戦や準々決勝)
興味があればこちらをどうぞ、リンク1発でいけるはずだ。
さて何で振り返ろうか。
優勝者、
無冠の帝王、
一回だけ出て売れたコンビ、
連覇を目指したコンビ、
切り口は色々有る。
でも、まずは優勝者だろうか。
さんざん擦られたテーマだろうが筆者も優勝者で振り返りたい。
優勝者で印象的なのは無名なコンビがパッと出てきて優勝をかっさらう年だ。
お笑い通でもない限り聞いたこともないようなコンビが
爆笑に爆笑を重ね鳴り物入りで優勝する。
「めっちゃ面白いじゃん、なんだこの人ら。」
「こんなダイヤの原石みたいなコンビが居たのか。」
そんな高揚感を多くの人が受け、お茶の間も会場も審査員もひっくり返って笑う。
優勝した瞬間の涙はこれまでの苦労を想像させるに難しくない。
「俺たちがやってきたことは間違ってなかった」
それが証明された瞬間だ。
それが視聴者の心を鷲掴みにするシンデレラストーリー。
M-1の醍醐味の1つである。
近年だと霜降り明星とミルクボーイがそれに当たる。
その中でも特に筆者が印象的なのは2007年のサンドウィッチマンだ。
誰なんだこいつらは(当時の筆者の感想です。)
敗者復活で上ってきたチンピラみたいな伊達ちゃん。
トミー(富澤さん)は髪ボサボサ、出来の悪い営業マンみたいだった。
お世辞にも華が有るとは言えなかった。
面白いのかなぁこんな人たちが。
そんな空気に包まれる中で始まる1本目…
後は皆さんご存知の通りである。
M-1はAmazonプライムで観れるのでたまに見返している。
その中でも最も見返している率が高いのが2007年だ。
もしまだ観ていない人が居たら2007年を是非観て欲しい。
優勝して崩れ落ちる伊達ちゃん。
トミーの熱い抱擁。
涙をこらえての握手。
何とも言えずほころぶ顔。
伊達ちゃんの「夢見心地です」。
トミーの賞金の使い道。
ほんの1時間前まで知りもしなかった無名のおっさん2人が見せたクライマックスに日本中が感動した。
とんでもない事が起きた、それを生放送で観たという興奮。
完全に赤の他人、存在すら知らなかった人達が優勝する瞬間に多くの人が心を打たれた。
今や好感度1位。
レギュラー番組を多く持つ超売れっ子のサンドウィッチマンが
冒頭で「名前だけでも覚えて帰ってください」というツカミをしていた。
今では信じられない事だ。
ついでに言うと審査員も興奮していた年だった。
1本目の終わり、サンドウィッチマンは最後の出番だったが暫定1位に躍り出て最終決戦進出を決めた。
会場がどよめいた。
オール巨人師匠や島田紳助氏は「これで2本目も1本目と同じくらい(の面白さ)だったら大変な事になるで!」と優勝を匂わすコメントを熱くしていた。
審査員ですら皆シンデレラストーリーは好きなのだ。
売れないまま消えていくコンビが圧倒的に多い中、千載一遇のチャンスをモノに出来るかどうかの瀬戸際は興奮の「るつぼ」だった。
同じ最終決戦を戦ったトータルテンボスやキングコングも当然面白かった。
トータルテンボスはラストイヤーでやり切ったと言っていた。
キングコングは西野氏が「これでダメなら仕方ない」と言っていた。(直後にカジサックが否定したが)
全力を尽くして笑いを取っていた。
それ故に結果発表では票が割れた、キングコングにも入ったしトータルテンボス決定かに見えた。
だが優勝したのは無名のおじさん2人だった。
前代未聞の年になった。
そんな事が今年も起きるかもしれない。
(サンドウィッチマンが優勝した事で敗者復活からでも優勝可能という前例が出来たのも大きい。)
面白い面白いと言われながら
決勝に何度も出てるのに優勝出来ない人が優勝する瞬間も好きだ。
今年で言うとオズワルドやインディアンスがそうだ。
だがこれについてはまた別の機会に書こう。
優勝者で振り返るつもりが結局サンドウィッチマンの2007年だけで中々の文章量になってしまった。
筆者の文章力、語彙力ではこれが精一杯だ。
繰り返すがまだ観てない人は是非見て欲しい、アマプラ、ネトフリ、GYAOで観れるようだ。
ちなみにこの年は順位順にハリセンボン、笑い飯、ザブングル、ダイアン、千鳥、POISON GIRL BANDが出ている。
千鳥が今の売れっ子になるような未来はこの時では想像できない。(8位だった)
いやはやM1は書いていて楽しい。
せっかくリストも作ったしこれを活かしてまたM1振り返りを書こう。
次回は思い出に残った優勝者その②を書く。
おしまい。
<おまけ>
アマプラでしか確認してないが
2020年の決勝進出メンバーに密着したアナザーストーリーも有るのでそちらもオススメします。
Amazon.co.jp: M-1グランプリ2020 アナザーストーリーを観る | Prime Video
今年のM-1グランプリ2021予想の記事はこちらです。
悪人伝 Amazonプライムおススメ映画シリーズ①
悪人伝について書く。
Amazonプライムおススメ映画シリーズ第1弾としてこれを選んだ。
悪人伝は韓流映画だ。
筆者は特別韓国や韓流映画に対して何か感情が有るわけではない。
映画は普段ハリウッド7割、日本2割、その他1割で観てる。
そんな筆者が悪人伝と出会ったのはAmazonのAIが勧めてきたからだ。
おそらく最近チャウ・シンチー作品を続けて観たのでこいつアジア映画好きなんか?と判断された為だと思う。
(チャウ・シンチー作品は名作ばかりなので後日まとめて書く。)
表紙を見た時、最初は韓流映画だと思わなかった。
さて悪人伝。
まず上にアップロードしたポスターではなくAmazonプライムの表紙を見て頂きたい。
電人ザボーガーが物凄く気になるだろうが頑張って悪人伝に集中して欲しい。
(あの感じで2011年なのがたまらない感じは有る。どういう映画なんだザボーガー。)
どうだろう悪人伝のこの表紙。
率直に言ってまったく面白くなさそうだ。(個人の感想です。)
タイトルも含めて期待出来ない。(個人の感想です。)
Amazonでは昭和の仁義なき戦いとかそういう古い映画も観れるのでそっち系かと思っていた。
だが★を観ると凄い。
585件有って4.5だ。とんでもない高評価である。
ラーメン屋の評価だったら間違いなく旨い店だろう。
日本でも韓国ブームは何度か来ており、現在だとK-POPが大人気だ。
筆者の母親も一時期ずっと韓流ドラマを観ていた。(ヨン様ヨン様言っていた。)
それ故に「元々韓流が好きな人が観て高評価を付けているだけじゃんないか」という偏見が芽生えた。
何しろあの表紙である。
どうなんだろう、面白いのかな。
そういえばオスギとピーコのオスギさんが「そして愛、なんてったって愛、シュリ、観なさい!!」とCMしていたシュリ(1999年)は面白かった。
この映画は今の韓国映画の人気を獲得したハシリと言って良いだろう。
チャン・ドンゴンが出演していた「友へ、チング」(2001年)もめちゃくちゃ良くて2度観た事が有る。これは泣けた。
名前は忘れたが突如下水に現れた怪獣に立ち向かう平凡な一家の映画も面白かった。
(後で調べたらグエムルという名前だった。2006年公開。)
思い返すと昨今ではアカデミー賞を受賞した作品も有るし韓流映画は普通に面白いのでは?
今めちゃくちゃ観たい映画は特に無いし観てみよう。
そういう訳で「悪人伝」を観てみた。
相変わらず表紙からは期待できないが。
あらすじは一行で言うと
ヤクザのボスがサイコパスな連続殺人犯に刺され復讐を誓い警察と協力する話。
以上だ。
シンプルで良い。
補足しておくと主人公は2人、ヤクザの親分と刑事。
刑事もハグレ者だ。優秀だが上司の理解を得られず常に組織で動く警察のやり方に不満を抱いている。(刑事物の定番だ。)
もちろんヤクザと協力するなんて公には出来ないので上司に内緒で秘密裏に協力する。
以下感想。(ネタバレは無い)
素晴らしかった。
素晴らしい以上に率直に申し上げて嫉妬した。
別に日本映画を卑下するつもりは無い。
日本映画は日本映画で面白い。
ただ日本映画には無い魅力がたくさん有った。
例えばアクション。
本当に殴ってるとしか思えない。
めちゃくちゃ痛そうなのだ。
観ていて顔をしかめてしまう。
例えばカーアクション。
街中でカーアクションに発展するシーンが有る。
あれを日本でやったら大問題になるだろう。
(いま日本の「土竜の唄」を観てるが冒頭からいきなりCGだった、仕方ない)
そうなのだ。
映像の迫力がハンパではないのだ。
日本の役者にも殴り合いで名演する人たちはたくさん居る。
でもそれ以上に「うわーすっごい痛そう」と感じさせる演技と撮り方が徹底されている。
じゃあそういう「痛そうなのが凄い映画なんですね」では終わらない。
魅力溢れるキャラクター(特にマ・ドンソクとキム・ムヨルは別格で良い)、
先の読めない展開、
シリアスとコミカル(緊張と緩和)、
テンポの良さ、
エンディングロールが流れるまで気の抜けない緊張感
どれを取っても一級品。
絶対に退屈しないだろうと太鼓判だ。
他にもラブロマンスを排除しているのも良い。
女性の出演はちょい役だけだ。
(勝手な予想だが本作を日本でやったら不要なヒロインや芸人を付けて緊張感が間延びしてしまうだろう。)
既にシルベスター・スタローン主演でハリウッドがリメイクさせると決定している事でもこの映画がどれほど面白いかが伝わるだろう。
更に主演のマ・ドンソクはマーベルの新作への出演を決めた。
まとめ
もう一つ「テロライブ」という映画をおススメしたいのでそれは別の記事で書くのだが
筆者が悪人伝・テロライブを観て思ったのは
「韓国という国はエンターテイメントに対して命を懸けている」という事。
K-POP然り映画やドラマ然り、「そりゃ人気でるわな」というほど努力に努力を積み重ねている。
日本は人口1億人以上の国であり国内マーケティングが充分あるのに対して、
韓国は5,000万人なので外国へも売り出すという熱意も凄いという点もあるのかもしれない。
外国人の筆者が観ても面白い作りになっているのだ。
NiziUのJ.Y Perkの名言を引用しよう。
「人の見えないところを見えるようにすることが芸術です」
「過程が結果を作り、態度が成果を生む」
「自分自身と戦って、毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます」
このマインドを韓国のエンターテイメント方面に関する人達全員が持っているとしたら恐ろしい事だ。
これ以上書いても素晴らしいの連呼になってしまうのでやめておく。
ともかく悪人伝は面白い。
機会があれば是非観てください。
追伸:筆者はまだ観てないが最上部のポスターに記載されている新感染というゾンビ映画も面白いらしい。マ・ドンソクはそれで一躍人気者になったようだ。
おしまい。
生活発表会リハーサル①
今日はAM休を頂き保育園の生活発表会リハーサルを見学させてもらった。
<登場人物>
筆者・・・40歳。2児の父。
次男・・・2歳。本日の主役。
長男・・・同じ保育園に通う4歳。
コロナ対策で本番当日は保護者1名しか入れない。
それじゃ流石にもう1名が可哀そうという事での保育園側の粋な計らい。
同じ保育園に兄弟で通ってるので今日は次男のリハーサルを覗いた。
事前に別室へ案内され保護者達へ説明がなされる。
「子供が親に気が付き寄ってきた場合は受け止めてあげてください。無理にステージに戻さなくてOKです。」
「撮影はOK、でも他の子が写っている場合はSNSにアップしないでください。」
などなど「現代だな~」と感心させらる説明を受けた。
いざ出陣。(出陣するのは園児だが)
幸い次男は筆者には気が付かなかったので伸び伸び撮影出来た。
長男に比べて次男はまだ親にべったりなので「ほっかむり」でもしようかと思っていたが杞憂だった。
人間とは本当に不思議なもので、家と外では違う顔を持っている。(ペルソナという奴だろうか)
2歳でもペルソナはしっかり有るようで、
あれだけ家では暴君でやりたい放題の次男が保育園だと大人しい。
むしろ他の子が泣き喚いたりぼーっとしてる中で、
数少ない踊れる子だったのでセンターに抜擢されていた。
親として子の成長ほど嬉しいものはない。
本当に嬉しい。
すぐに手を出し兄貴を泣かせたり物を投げたりする乱暴な子で
つくづく次男は俺似だな・・・と心配させる毎日だったが
社会に出ると立派にお遊戯をやっている。
所定の位置でリズムに乗って覚えたダンスを披露してくれた。
妻、実親、義理親など親族に「みてね」というアプリで共有しみんな驚いて賞賛している。
クリスマスプレゼントは期待して良いぞ次男。
サンタさんもにっこりしているはずだ。
来週は長男のリハーサルを見に行く。
そちらも楽しみだ。
ただ贅沢を言えば、やはり当日も観たい。
早くコロナ終われと改めて思う金曜だった。
特にオチの無い日記になってしまった。
読んでくださった方ありがとうございます。
おしまい。
M-1グランプリ 2021年
M-1グランプリ2021年について書く。
昨日ドキュメンタルシーズン10の感想について書いたのでちょっとお笑い熱に火が付いている。
筆者は語れるほどお笑いに詳しくない。
ルミネやNGKに足を運んだ事がないし常日頃お笑い番組の多くをチェックしているわけではない。
ただ、たぶんだが筆者レベルが普通だと思っている。
お笑いは好きだけどのめりこんでる訳じゃない。ちょっと知っているくらい。
そんな普通レベルの人が勝手に予想してる内容になっている(誰が興味あるんだろうかという話はさておき…)
さて決勝出場者をみなさんご存じだろうか。
ニュースにも公式サイトにも出ているし後ほど記載するが
筆者は9組中4組、半分は知らないコンビだ。
半分知らないというのは例年より多い気がする。
ただ、めちゃくちゃ楽しみだ。
本当に毎年心待ちにしている。
毎年この番組を制作しているスタッフ全員と考案者の島田紳助氏にはとても感謝している。
キングオブコント、R-1、The W、The MANZAI、細かすぎて伝わらない、 おもしろ荘、IPPONグランプリ、ドキュメンタル、etc…様々なコンクールが有る。
どれも面白くて毎年録画してるが中でもM-1は格別だ。
M-1の無い年末など考えられん。
また無くなったらとても悲しいのでM-1の盛り上げに貢献したい思いでこれを書いている。
(後日、特に印象に残っているM-1の記事も書こう。)
では本題。
まず決勝が決定しているコンビを見てみよう。
オズワルド、ランジャタイ、インディアンス、
ゆにばーす、錦鯉、ロングコートダディ
以上の9組だ。
(著作権の知識が無いので画像は使わない。詳しくはM-1公式ページを見て欲しい。)
この中で筆者が知っているのは
オズワルド、ランジャタイ、インディアンス、ゆにばーす、錦鯉の5組。
初登場のランジャタイ以外は全員決勝経験者。
特にオズワルドはABCお笑いグランプリで優勝しており、
優勝候補の筆頭に挙げられている。
<敬称略しているのでさん付けないが許して欲しい。>
普通に考えればオズワルドが優勝だろう。
筆者も好きなので応援したい。
オズワルドは自身の直前に出るコンビが優勝するという出番に恵まれない不運が有る。
だがメガネの伊藤は既に充分売れている、インテリジェンスを感じる皮肉が面白い。
相方の畠中はしくじり先生に出た時に即興で長渕剛風に歌えるという特技を披露していて面白かった。
ランジャタイは本人たちが出てない番組でも芸人さんが名前を出す玄人好み。
事務所はサンドウィッチマンやカミナリが所属するグレープカンパニー。
ネタを何度か見たが癖が強い、好きな人はめちゃくちゃ好きというタイプだろう。
感性だけでやるタイプに見えてかなり練習熱心らしく、
「あいつらずっと練習してる」とサンド伊達ちゃんが言っていた。
インディアンスは出演の順番次第ではいつ優勝してもおかしくない実力派。
明るく、見てるこちらも元気にしてくれるので好きなコンビだ。
ルミネなどの舞台でもトップバッターとして場を暖めているらしい。(大変重要なポジションだと思う。)
個人的には神田伯山と爆笑問題がやっている刺さルールという番組の彼らのプレゼンが面白かった。
ゆにばーすはなんと言っても「はら」のビジュアルと声を活かした破壊力が凄い。
正直テレビではM-1でしか見たことないかもしれない。
ただ爆発力は有るので一気に優勝まで駆け上がる可能性を秘めている。
相方の川瀬名人は優勝したら芸人を辞めても良いと発言している。(辞めないで欲しい。)
川瀬名人はインタビューで自分たちを「才能が有るタイプではない、傾向と対策でここまできました。」と言っている。
芸人世界ではどうか分からないがビジネスの世界では圧倒的にそういう人の方が成功する。
信頼出来るタイプの人間だ。
錦鯉は昨年の出演者の中でも大成功を収めたコンビだろう。
基本的に昨年の決勝出場者たちは皆売れてテレビにたくさん出ている。
出演者同士が褒め称え合うエピソードも多数あり、2020年の出演者は団結力が有ったのだろう。
その中でも錦鯉はきちんとファンを獲得し、1年近く経った今でも安定して好かれている。
無名だった事を考慮すると間違いなく大成功だ。
人気と実力が折り重なったので今年も期待したい。
さて(失礼な言い方だが)その他の
この4組の実力はどんなものなのか。
下調べしたい思いもあるが決勝当日まで取っておこうと思う。
かつてサンドウィッチマンのように無名コンビが爆笑をかっさらった勢いでそのまま優勝する年も何度か有った。
また、優勝しなくてもメイプル超合金、錦鯉のように一夜で人気者になるケースも有る。
何が起こるか楽しみだ。
この4組が何故凄いか、
何故期待できるかは準決勝敗退者のメンバーで窺う事が出来る。
昨年準優勝の見取り図、決勝進出のニューヨーク&東京ホテイソン、
他にも過去に決勝進出している「さや香」や「からし蓮根」などが敗退している。
(昨今人気を伸ばしている金属バットや男性ブランコも敗退)
この人達を破って決勝進出するというのは凄い事だ。
余談だが先日サンドウィッチマンのラジオを聴いていて、伊達ちゃんがこんな事を言っていた。
「(M-1は)人気だけ有って実力が無い奴が出るとヤバい事になる。」
無名なのに決勝進出を決めたという事は実力が有るという事だ。
プレッシャーも凄いだろうが見返りのチャンスはえげつない程有る。
頑張れ(今はまだ)無名の人達。
ここに敗者復活戦の1組が追加されるはずだ。
公式ページを見るとまだ「決まりしだい更新いたします。」とだけ記載されている。
さて誰が優勝するんだろう。
誰も興味ないだろうが筆者の予想を書いておく。
当たったらこのブログを見せて妻と友人に自慢するつもりだ。
◎本命 オズワルド
〇対抗 インディアンス
▲単穴 錦鯉
△連穴 ゆにばーす
×大穴 ランジャタイ
以上だ。
無難過ぎる予想だが他4組はデータが無いので除外している。
ランジャタイは昨年サンドウィッチマン富澤さんがマヂカルラブリーに言った「観客が野田慣れした」という現象が必要だと思っている。
他には無い魅力を持っているがもしかしたら一般ウケするのは少し先かもしれない。
ランジャタイ慣れさせたら優勝が待っている、そんなコンビだと思う。
皆さんの本命はどのコンビだろうか。
本番の12/19、敗者復活戦と決勝戦が楽しみだ。
決勝進出者には最大限の賛辞を、
制作側へは最大限の御礼と期待を込めて、
番組の1ファンとして「今年も楽しみにしています」と申し上げて締めくくりとしたい。
みんな頑張れー!
おしまい。
これまでに書いたお笑い関係のブログはこちら。
よしなにお願いいたします。