Amazonのドキュメンタル シーズン10について書く。
今回は感想なので後半バッチリネタバレが含まれている。
まだ観てない人は読まないで欲しい、どちらかと言えば観た人が振り返って読むための記事だ。
ただ、一応観てない人にも結論だけ言っておく。
面白い。大丈夫。安心して最新シーズンを観て欲しい。
ハードルを上げたくはないが筆者は何度か爆笑した。
レビューには厳しい事もたくさん書かれている。
一部ネタバレになるが今回もドギツい下ネタが入ってる。
吉本以外の人を増やした方が良いと言う意見も確かにそうだ。
レビューの指摘、批判は合っている。
だがそれでも尚、面白かった。
ここまで読んで既に観る気になっている人は戻るボタンを押して別のブログを読むかドキュメンタルを観よう。
では本題。
シーズン10は他とは様相が違う。
優勝経験者だけを集めた特別企画となっている。
人数が6人と少ない(普段は10人)。
参加者は下記の通り。
<優勝経験2回>
ハリウッドザコシショウ、野性爆弾くっきー、とろサーモン久保田(内1回はお蔵入り)
<優勝経験1回>
ゆりやんレトリィバァ、極楽とんぼ山本、バイきんぐ小峠
そしてルール。
まずシーズン9で変更された制限時間が6時間に戻された。
ドキュメンタルは今まで何度かルールをマイナーチェンジしており以下を確認している。
①笑わせた人にポイント加算。
※但し優勝基準はカード>ポイントだったりポイント>カードだったりで曖昧。
※ポイントは表示されない。
②外部から助っ人を1人呼んで良い。
※現在は廃止のようだ。
③退場した人がゾンビとして戻ってくる。
ゾンビが全員を退場させた場合
参加費の100万円は戻ってくる。
今回のチャンピオンカーニバルはオーソドックスに、六時間+①の笑わせポイントだけなのだが、
場が停滞した時に回し役を投入する事になっている。
投入される回し役は3人。
レビューを見るとこの回し役は賛否両論なのだが、
筆者はとても良かったと思っている。
理由はお笑い番組として成立しなくなる可能性が有ったからだ。
チャンピオンカーニバルなので当然チャンピオンだけが戦うわけだが、
ドキュメンタルのチャンピオンというのはつまり「笑わない人」だ。
何をしても笑わない人だけを集めるというのは制作側からしたら不安だろう。
年末の「笑ってはいけない○○」やガキの使いの七変化でも「笑ってはいけない」をやっている訳だが
笑ってはいけないのに笑ってしまうから面白い、というのが醍醐味だ。
本気で笑わない人達を集めて果たして面白い番組になるのか。
それこそがチャンピオンカーニバルで展開の読めない楽しみな点でも有る。
でも心配だ。
そんな懸念点を考慮して投入された回し役はそれぞれがMCやガヤの達人なのでとても良い仕事をしていた。
さて評価を見てみよう。
レビューは中々厳しいものになっている。
618件有って2.6だ。
だが落ち着いて欲しい。
まだ12/3の配信日から1週間も経っていない。
お笑いの感想ブログでマーケティング用語を出すのも変な話だが
新製品でも新番組でも、新しい物をイチ早くチェックし誰より先にレビューする角度の高い人たちが居る。
この人達はアーリーアダプターと呼ばれる、
いわゆる「通(つう)、玄人の人達」で目が肥えている。
お笑い番組をこよなく愛し、厳しい事を言いつつも何度も観たり、ルミネやNGKなどお笑いライブに足を運んだり、M-1の準決勝出場者を言えたり、Twitterでお笑い芸人を数多くフォローしていたりする人たちだ。
常日頃からお笑い番組をチェックし精通しているからちょっとやそっとでは動じない。
ゲラの人も居るだろうが少々の事では評価してくれないケースが多い。
その証拠と言ってはなんだがレビューの熱が凄いのだ。
(レビューの熱が凄い人たちは★1と★5を付けたがる傾向が有るらしい)
どこをどうした方が良かった、あれは良くなかったこれはダメだった、それはもう的確で角度の高い指摘が多い。文章量も多い。
本当はこういう人達も爆笑に包まれる番組が最高なのだろう。
ただ筆者を含め多くの人達は普通の素人だ。
笑いのハードルが高くない。
簡単な事で笑う。
M-1好きで毎年観てると言っても決勝メンバーを全部言えないし歴代の優勝者も検索しないと分からない。
ドキュメンタルのどのシーズンがおススメかもパッと出てこないしお笑いライブも誰かに誘われでもしない限り自分からはあまり行かない。
そんな人たちが観るには充分楽しい番組になっている。(繰り返すが筆者もその1人です)
だから大丈夫。観て欲しい。
空気が良くないところは確かに有る。
空回りしている人も居る。
でもそれを含めてドキュメンタルだ。ドキュメンタリーなのだ。
台本、テロップ、編集に頼った番組ではないのだ。
番組として最低限のテコ入れは有るが何が起こるか分からない、
何も起こらないならそれはそれで仕方ないという稀有な番組なのだ。
作られた笑いも良いが化学調味料の少ない笑いが見れる貴重な番組だ。
回し役の投入など制作側も努力してるから今後も面白いドキュメンタルが続く事を期待して視聴者数が増えて欲しいという気持ちでこれを書いている。
とりあえずまだ観てない人はここまで読んでくれてありがとう、家に帰ったらドキュメンタルを再生しよう。
ちなみに女性だけの(しかも芸人ゼロの)ドキュメンタルも有る。
そちらも面白いので是非。
※ここからネタバレ
※本当にネタバレだから観てない人は戻るボタン押してください。
<感想というかまとまりのない羅列になってしまった。>
優勝のザコシショウはぶんぶん丸だ。
ホームランか三振かの分、分かりやすい。
筆者は碇ゲンドウとサンドウィッチマン伊達ちゃんの真似で爆笑した。
ゆりやんが笑ってしまった小峠がロングち〇びをぶん投げる所でも笑った。
あの時小峠はキッチンに居て、それがコントのセットみたいになっていて面白かった。
くっきーが吹いた顔を混ぜる画像も面白かった。
小峠はテレビで出来ない下ネタが出来るので本当はこういう笑いもやりたいんだろうなぁと感じられた。
笑いの面白さとは違うが人間はつくづく社会性の生き物だなぁと思ったのは
残り1時間、千原ジュニアも去り
最後このまま終わるのはどうなんだろうかという空気に
さすがに松ちゃんも出陣した後だ。
回し役も小峠もくっきーも去ったメンバーで光ったのは久保田だった。
ゆりやんもザコシショウも山本も回せるタイプではない。
久保田もそういうタイプには見えないのだがツッコミを始め、自分が勝とうするよりは番組を盛り上げようとする姿勢が見られた。
働きアリ理論は失礼かもしれないが、失った部分をその場で最適な人が補おうするのは人間の本能なんだろうか。
何言ってんの、久保田は元々司会もこなすオールラウンダーだよと言われれば筆者の勉強不足なので申し訳ない。
お笑い番組なのにそういった事にも目が行った。
とにかく久保田氏が良かったという話。
それとレビューを読んでいて驚いたのは「極楽とんぼの山本をいじめていて悲しい」と言うコメントが有り、それにいいねが100件以上も付いていた事だ。
なんと言う感性の持ち主だろう、きっとめちゃくちゃ純粋なんだろう。
おそらくバラエティー番組「逃走中」でドランクドラゴン鈴木がドロップアウトした際にガチギレしていた人達と同じ層だろう。
あれがいじめに映ってしまうならもはや山本に救いが無いように思えてしまう。
しかし筆者とは違う感性の人が多いのだなと感じた。
いやはや笑いは難しい。
こんなところかしら。
最後まとまりの無い振り返りとなったが筆者の周りにドキュメンタルを観たという人があまり居ないため、あそこが面白かったここはいまいちだったという話が出来ないのでもどかしい。
1人でも視聴者が増えますように。
おしまい。
過去のドキュメンタルとフリーズ記事はこちらです。
よしなにお願いします。