Amazonのフリーズについて書く。
これだ。(回し者じゃないのでリンクは張ってない)
本当はゲームオブスローンズの魅力について(今さら)書いていたのだが
アクセス解析を見たらドキュメンタルの記事を見てくださっている方々が居て、
フリーズ(本作)をちょうど観終わる頃だったので急遽書く事にした。
まさか始めたばかりの無名ブログに50件以上もアクセスが有るとは思わなかった。
やはり見てもらえる、反応が有るというのはとても嬉しい。
つたない文章ですが暇な時にふらっと見て頂ければ幸いです。
よしなにお願いいたします。
本題のフリーズ。
狭い個室に閉じ込められた参加者が椅子に座り合図と共にフリーズする。
名前の通りで、最後までフリーズ(動かない)出来た人が勝ち。
今はコロナで密を避けねばならないので無理な企画だ。
部屋では様々ないたずらをされる。
リアクションしてしまった者が脱落する。
声を出す、動くもダメだし表情も真顔で固定せねばならない。
最終的にたった1人が賞金100万円を手にするという企画だ。
評価を見ると2,673件で★3.5だった。(2021/12/2現在)
決して悪くはない評価である。
ただご覧の通り★5と1が多い。
正に賛否両論という評価になっていて、1や2の評価を見ると「まぁそう思う人も居るだろうな」という内容が多い。
もやっとする事が多いからだ。
筆者も少しもやっとした。
ただ全体としては面白いし、新しい物を作ろうとする制作サイドの熱は充分感じられた。テレビでは出来ない事をやろうとする角度も良かった。
そもそも新企画のシーズン1である。
テレビの制作に関わった事はないが世の中に無いものを作るのは大変だ。
やってみないと分からない事は多い。
だから優しい目で見てあげたい。
それでも★1が多いのは内容や流れが過激だからだ。
シーズン1の流れとしては
企画の内容をよく知らずに集められた芸人、タレント、アーティストが
訳も分からず部屋に入れられ軽い説明を受けて間もなくスタートする。
バラエティーなのだが構図はパニック系のホラー映画そのものだ。
必死にいたずらに耐えるのだがその内容が
痛い/熱い、臭い、怖い、気持ち悪い、大音量や衝撃などなどだ。
たぶん必死で笑わせようとするドキュメンタルのスピンオフ企画だったらこんなに低評価はつかなかったと思う。
(それが番組として面白いかは別として)
人にはそれぞれ苦手な系統が有る。
筆者は臭い汚いと気持ち悪いが苦手だ。
この番組で優勝できる自信は無い。
様々ないたずらで苦しんでいる参加者を
司会役である松ちゃんが爆笑する構図がずっと続いていく。
確かに痛い系で顔も歪めず微動だにしない姿は何故か笑ってしまう。
でも子供やイタイ大人が見たら真似してしまうだろう。
参加者の1人が序盤「こんなの金持ちの悪趣味な遊び」と言うのだが構図としては正にその通りで引いてしまうシーンが多々ある。
おそらくその場に居てライブ中継で観たら爆笑ものだと思う。
現にスタッフや松ちゃんは抱腹絶倒している。
ただ録画で観ている我々視聴者との間に空間や時間的なズレが有り、
参加者が悲鳴を上げたり苦悶の表情を出す度に「面白いより可哀そう」と映ってしまう。
望んで参加している訳ではないので余計にだ。
それが低評価の一因になっている。
なるべくネタバレしたくないのでいたずらの内容は言わないが
例えば生き物が出てくる、おそらく多数の人は苦手とする生き物だ。
その生き物が大量に出てきたり急接近したりする。
当然参加者の数名はフリーズなど出来ない。
悲鳴を上げて逃げ惑う。
これを拷問と見る人が居ても全然おかしくない。
それを松ちゃんが爆笑しながら見ている。
お世辞にも子供に見せられる番組とは言えない。
高確率で真似する子が出てくるのでR指定に入れた方がいいだろう。
つまり企画の骨組みは良いがいたずらの内容が良くなかった。
(個人的には海水の生物を淡水にぶち込むのもモヤった。)
良くなかった所を羅列すると
1、食べ物を粗末にするシーン
2、生き物も参加者も可哀そうなシーン
3、参加者は私服(私物)であり汚されて可哀そう
4、採点基準が良く分からない
というところだろうか。
Amazonの評価コメントもこれと似たようなものが多い。
いじめに見えてしまうのは制作サイドからすれば意図しないものだろう。
例えば出川哲朗さんやダチョウ俱楽部さんなどプロのリアクション芸人だったら反響は違ったかもしれない。
でもそれは制作サイドの意図する笑いでは無いだろう。
良い点もたくさんあった、だから筆者は最後まで観れた。
優勝者を含めて何をしても全く動じないメンバーが居るからだ。
彼らのおかげでこの企画が安全なものだと言える映像になる。
現に★5が圧倒的に多くその比率は50%、面白いと感じている人の方が多いのだ。
いたずらの内容を改善し、参加者が企画内容を充分納得の上で参加していたらもっと良い物になるだろう。
ちなみに他に要望としては
1、参加者の心拍数は常に表示する
せっかく計っているのに表示されないからそこで笑えないのは勿体ない。
めっちゃ真顔なのに心拍数は上がっている絵は面白いと思う。
2、参加者の顔に小型カメラを付けて臨場感を知りたい
以上の2つだ。
いまシーズン2を観ている最中だが改善されているので制作サイドからは人気コンテンツにしたいという気配が窺える。
(但し普通のお笑いテレビ番組のようなノリになってしまった。)
シーズン1の優勝者も言っていたが世界に持って行っても爆笑をかっさらえる企画だと思う。
アメリカなどはどこまでも無茶しそうだ。(勝手なイメージだが)
そういった意味では企画力は本当に素晴らしい。
これから観る人はシーズン2では悪い所を真摯に受けて改善しているという点もお含みしてシーズン1をご覧になると良いだろう。
おしまい。
ドキュメンタルも書いたので宜しければこちらも是非。
(もうすぐ新シーズンが始まるようで楽しみです。)
<注意:ここからフリーズのネタバレ有り>
フジモンはビビり顔が面白いし芸人だからある程度ひどい事をされても笑いになる。
彼は自分に期待されている事を瞬時に理解出来るので場が和む。
しずちゃんのマジ顔も愛嬌が有って面白かった。
そして諸星和己。(何故キャスティングされたのか分からない人だった。)
諸星和己はおろか光GENJIを知らない若い人もたくさん居るだろうが、
筆者の幼稚園~小学校低学年くらいでは光GENJIを知らない人は世の中に居ないくらいの人気だった。
筆者の姉も「かーくん(諸星の愛称)と結婚する」と豪語していた。
本編では開始前少し嫌な態度で入ってくる。
照れ屋なんだろう、素直に「よろしくね」と言えない性格なようだ。
偉そうでビッグマウスで漫画に出てくる嫌な奴といったキャラクターだ。
ただビジュアルは50代になっても恰好いい。
30代後半から中年太りが始まった筆者とはエライ違いで、そこがまた嫌な奴っぽさに拍車をかける。
でも数々のいたずらに耐え、微動だにしない姿とフリーズ解除後に現れる笑顔。
決勝で対戦相手を褒め称える姿は普通に恰好良かった。
若い頃の恰好良いイメージ「かーくん」がそこに居て、仕事に対する意識の高さなどが窺えて好印象だった。
おしまい。