M1グランプリ 振り返り③歴代ベスト漫才編について書く。
いよいよ明後日19日がM-1グランプリ2021本番だ。
楽しみにしている人も多いだろう。筆者はめちゃくちゃ楽しみだ。
する事ない時、待ち合わせの時、電車でイヤホン忘れた時、そんな時の暇つぶしで読んで頂けると嬉しい。
余談だが今年の決勝進出者インタビューで錦鯉を見ていて笑ってしまった。
渡辺氏「最初は決勝に出れるだけで満足だと思ってました。でも4位という結果を受けて悔しかった。だから来年も出るって勢いで言ってしまいました。」
<中略>
まさのりさん「暫定ボックスに居た事無いんですよ。だから暫定ボックスで1,2,3と全部座って更に優勝を…。」
渡辺氏「それ目標にする人居る?」
スタッフ「抜かれて抜かれてって事ですか?」
まさのりさん「あ、あれ上がる事は無いんだっけ。あーあんま良くないですね。」
渡辺氏「まずシステムを知れ。」
渡辺氏のツッコミが上手なのでプチ漫才になり面白かった。
(動画はこちら)
あれ、この人達のフリートーク聴いてみたいな。と思い検索してみた。
Spotifyで聴けるらしい、後で登録しなければ。
さて本題。
格闘技やスポーツの試合には「伝説」と呼ばれ語り草になっている試合が有る。
笑いの世界、漫才のM-1でも落語でもそういう一席が有る。
今回はM-1で見た伝説の漫才について書く。
まず以前苦労してリストにしたものが有るので貼り付ける。
筆者が何度も見ている漫才をしたコンビを赤文字にします。
<前期>
2001年 優勝:中川家 2位:ハリガネロック 3位:アメリカザリガニ
2002年 優勝:ますだおかだ 2位:フットボールアワー 3位:笑い飯
2003年 優勝:フットボールアワー 2位:笑い飯 3位:アンタッチャブル
2004年 優勝:アンタッチャブル 2位:南海キャンディーズ 3位:麒麟
2005年 優勝:ブラックマヨネーズ 2位:笑い飯 3位:麒麟
2006年 優勝:チュートリアル 2位:フットボールアワー 3位:麒麟
2007年 優勝:サンドウィッチマン 2位:トータルテンボス 3位:キングコング
2008年 優勝:NON STYLE 2位:オードリー 3位:ナイツ
2009年 優勝:パンクブーブー 2位:笑い飯 3位:NON STYLE
2010年 優勝:笑い飯 2位:スリムクラブ 3位:パンクブーブー
<後期>
2015年 優勝:トレンディエンジェル 2位:銀シャリ 3位:ジャルジャル
2016年 優勝:銀シャリ 2位:和牛 3位:スーパーマラドーナ
2017年 優勝:とろサーモン 2位:和牛 3位:ミキ
2018年 優勝:霜降り明星 2位:和牛 3位:ジャルジャル
2019年 優勝:ミルクボーイ 2位:かまいたち 3位:ぺこぱ
2020年 優勝:マヂカルラブリー 2位:おいでやすこが 3位:見取り図
他の漫才がつまらない訳ではない。
完全に個人の好み、2017年に3位のミキだけ選んでいるが順位にケチを付ける意図は無い。
昔を美化して最近の笑いはどうとか言うつもりもない。
昔も今も面白い、本気でそう思っている。
ただやけにリピートしたくなる漫才がこの赤文字だ。
特に2018年は1~3位まで選んでるので神回だった。(他の年も面白いのよ!)
あとメイプル超合金や錦鯉もリピートしてる好きなネタだ。
ただ歴代で超個人的な趣味でベスト5を選別してみると結果はこのようになる。
1位:ブラックマヨネーズ(1本目:ボーリング 2本目:格闘技 共に同率1位)
2位:ミルクボーイ(コーンフレーク)
3位:ジャルジャル(国名)
4位:サンドウィッチマン(アンケート)
5位:霜降り明星(小学校 後日談によるとせいや氏はネタが飛んだらしい)
ミキのスターウォーズ、和牛のゾンビ、マジラブのつり革も全部面白い。
超面白い。
笑いには鮮度が付きものだ。
でもこれらの漫才はいつ見ても面白いレジェンドだ。
中でもこのブラックマヨネーズのボーリングと格闘技は芸術だ。
甲乙つけがたいが世間では格闘技の方が評価が高いようだ。
筆者だけでなく様々な芸人さんも伝説だったと発言している。
特にナイツはこの年のブラマヨが1番好きで、ブラマヨの真似(2本目が1本目を超えるクオリティ)をして失敗するコンビが後を絶たなくなったとしている。
(出典:(「このM-1で飲める!」実力派芸人たちが口々に語る”ブラマヨの呪縛”:ゴッド...|テレ東プラス)
もしまだ2005年を見てない方は是非。
Amazonプライム、GYAO、ネットフリックスで視聴可能だ。
一応、時勢的にお断りしておくとブラマヨの漫才はビンタが有るのでご留意を。
それと小杉氏がめちゃくちゃスリムだ。
今の太った小杉さんしか知らない人はびっくりすると思う。
スリムな小杉氏と心配症な吉田氏が物凄いテンポで進めていく様は格好良い。
笑いの量も桁違い、審査員も絶賛している。
(最終決戦では漫才の途中、島田紳助氏が隣の松ちゃんに「決まりやな」とか「おもろいな」と言っているように取れるシーンが有る。)
ブラックマヨネーズがM1で見せた漫才は一言にすると
「考えすぎや!」という流れだ。
〇〇に備えて準備しておきたいという吉田氏に
小杉氏が「それならこういうのええんちゃう?」と提案し、
吉田氏が「あーでもなぁ、それってこういう事にはならへん?」という所からネタが始まる。
次々となされる提案に吉田氏が反論して口論に発展、最終的に小杉氏の提案が極端なモノになるという流れだ。
(筆者の文章力では伝えきれない、もどかしいので見て欲しい。)
伝説的な面白さだった。
漫才とコント。
どちらが面白いかなんて比較出来るモノではないが、
どうしても比較しなければならないなら筆者は漫才の代表にこの年のブラックマヨネーズを選ぶ。
M1史上最高得点であるミルクボーイのコーンフレークも同じく伝説だ。
筆者も抱腹絶倒したがブラックマヨネーズも全く遜色ない笑いの量だった。
結果発表では笑い飯3票、ブラマヨ4票なのでミルクボーイと違い票が割れた。
だがそれは単に笑い飯も面白かったというだけだ。
(ミルクボーイと競ったかまいたちとぺこぱを悪く言うつもりもない。)
ちなみに吉田氏は優勝後にブラマヨが人気爆発して多忙になった際、
我が子の成長を見られない事にハっとなり仕事量をセーブしている。
だからテレビ露出はそこまででは無いがブラックマヨネーズは稀代の天才だ。
吉田氏を崇める吉田軍団というモノまで有る。
(出典:ブラマヨ吉田を尊敬する“吉田軍団”がブラマヨ漫才の魅力を語る『MBS That’s!オール漫才』 | TV LIFE web)
またブラックマヨネーズの漫才を見たいと思っている人は多いだろう。
そしてこの年の出演者も凄い。
この年も、前の年も、次の年も3位なのは麒麟だ。
川島氏は現在朝の帯でMCを務め先日のIPPONグランプリでも優勝している。
※YoutubeのM1公式では川島さんがファイナリストの発表会場で司会をしている。
6位だった千鳥はこの時ダイゴ氏がスカジャンでヤンキーにしか見えなかった。
でも今や超売れっ子。
(ちなみに千鳥は敗者復活なのだが復活会場には「かまいたち」「和牛」「NON STYLE 」等の未来のスター達が居る。みんな若い。)
最下位の南海キャンディーズも今や知らない人は少ないだろう。
アジアンは解散してしまったが今では見られない女性コンビだ。これも快挙だろう。
優勝しなくても売れる人は売れるので人生は分からない。
決勝進出だけで人生を変えるコンビも居る。
「こいつら全員売れたらいいのに。」
審査員の方々も同じ思いだろう。
でも優勝する組はたった1組だ。
勝負の世界は厳しい。
皆さんのベスト漫才は何だろうか。
今年も新たな伝説が起きる事を期待して19日を待つ。
2021ファイナリスト発表の場はこちらです。
川島さんのMCっぷりが大変素晴らしい。
おしまい。
過去のM1記事はこちらです。
よしなにお願いいたします。