つつがなくそつがなく

ふらっと訪れクスっとしてもらう事を目指すブログ

怒る機会は減ったけど正解を教えないおじさんには困る話。

茶店で友人を待っている間、隣の席から聞こえてくる程度のめちゃくちゃどうでも良い世間話です。

他に何もする事が無い時にお読み頂ければ幸甚です。

 

1本書くほどじゃない短編2つの詰め合わせです。

今回はあまり共感を呼べない筆者独特の感覚かもしれません。

 

店員さんに怒る機会が減った話

怒っている男性会社員会社員のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

世の中には怒っている人が多い。

以前「貧しい物に許された娯楽は『怒り』だけ」という記事を書きました。

 

ghayabusalive.hatenablog.com

 

SNSを見ると「やれ店員の態度にムカついた」とか「こんな店2度と利用しない」と怒っている人が居る。

筆者も以前タイヤ交換しに行ったら酷い目に遭わされた事が有ったのでその店のGoogle口コミを★1つにして恨みつらみを書き込んだ経験が有るから気持ちは分かる。

 

もちろん怒りを作り出してる側の方に問題が有ると思う。

今日もニュースを見ていたら牛丼屋の「すき家」で、髪の毛が入ってたから交換を要請したらめちゃくちゃ無愛想に対応されて不快だったというツイートがバズり、すき屋本社が謝罪していた。(本社は真摯に謝ってました。)

 

こういうニュースを見ると思い出す。

筆者が高校生でカラオケ屋でバイトしてた時、100%こちらのミスでキレさせてしまったおじさんが居た。

その時、その隣の人が言った「こんな時給数百円のバイトにキレてもしゃーないですよ」というセリフを思い出す。

 

現代で有名人がこんな事言ったら炎上するんだろう。

日本人は真面目だから時給がいくらだろうとしっかり働いてる人の方が多い。

 

そういった大部分の真面目な人は嫌がるだろうけど、

でも、筆者は全然真面目じゃありませんでした。サボってたし馬鹿で礼儀知らずでした。ここには書けないような事もしました。

 

だから質の悪い店員との接触時間は減らした方が結果的に得であるという考えは正解だと思う。当時の筆者にはお釈迦様やキリスト様が説法してくれても効かなかった可能性が有る。

 

そういった「若い頃いかに自分がダメだったか」をよく思い出す今となってはいわゆる「ハズレな店員さん」とぶつかってしまったら無駄にエネルギーを使わず千円なり払ってささっと出てしまう事にしている。

 

ホテルとかでも格安ビジネスホテルだったらそれは仕方ないと思っている。

初めて行く安い居酒屋で店員さんが失礼だったとしてもそれは仕方ない。

安い料金で得られるのは安いサービスで、値段以上のサービスを受けられたら大当たり。

無愛想でも味が旨いから繫盛してるラーメン屋なども有る。

そういう店は繁盛してる。味もサービスも悪い店は空いている。

 

逆に高級旅館やレストランでハズレを引いたらキレるのは仕方ない、それくらい支払っているのだから。

最近見たニュースだと格闘家のYoutuberか何かの人がExpedia(旅行予約サイト)で、飛行機をビジネスクラスにして70万円支払ったにも関わらずエコノミー席に案内されたらしい。しかも後日そのクレームを出したらお詫びとして数万円分のポイントが振り込まれて終了だったとか。(差額が全然採算合ってない)

 

可哀そうだ。

こういうのには心底キレてSNSに投稿する事もアリだと思います。

 

 

ダメ出しが好きなおじさん

 

 

おじさんの表情のイラスト「笑った顔・怒った顔・泣いた顔・笑顔」 | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

駅前の駐輪場に有る空気入れを使っていた時の話です。

 


中々空気が入らず悪戦苦闘している筆者を見かねてか、
後ろから「それじゃダメだよ」という声が聞こえてきた。

 

振り返ると駐輪場で働く50代~60代のおじさんだった。
「それじゃダメだよ」だけ言われてもどうしていいか分からず、
空気を入れる栓のネジがキツ過ぎるのか?と思い緩めてみた。

 

そうすると「あーあーそこを緩めちゃダメよ。そこを緩めると逆に空気が出ていっちゃう。」と言われた。
それじゃダメ、という事は教えてくれても正解は教えてくれないのである。

 

筆者は別におじさんと師弟関係を結びたいわけじゃない。

筆者がおじさんに「すみません、空気入れのやり方を教えてください。」と声をかけた訳じゃない。

 

どうすればいいのかをさっさと聞いた方が良かったのだろうけど、何だか面白くなくて、
とにかく面倒な人との接触時間を避けたがる筆者は「ちょっと今日は時間無いので帰ります」と伝え、栓を締めてささっと帰宅した。

おじさんの顔は見ていない。

 

次の日、そのおじさんが居ない事を確認してゆっくりやってみたらすんなりと空気が入った。

あのおじさんとのラリーは今月で1番無駄な時間だった。

 

ダメ出しはするけど正解を教えないおじさんと、愛想よく「教えてください」を言わないコミュ障の筆者。
絶対に負けても良いどうでも良い戦いがそこに有った。

 

この駐輪場には似たような人がもう1人居て、

駐輪場の定期券の更新が切れる前に更新しようと自販機に近づいたら思いっきりこっちを見続けていた。背後に嫌だな~という視線を感じつつ更新手続きしようとしたら定期券が自販機から出てきてしまった。

 

すると後ろから「まだ出来ないよ!もっと近くにならないと!」という声が聞こえた。

 

おそらくもっと月末に近づかないと更新手続き出来ないルールだよ、という事が言いたいのだろうと思ったが、もっと近くが具体的に月末から遡って何日前なのかは教えてくれなかった。

タメ口なのは年長者なのでまぁ良いけど、とにかく言葉が足りないし初対面の一言目からキレてくるのはやめて欲しい。

 

 

こういうおじさんは一定数居て、何故か正解を教えてくれない。

頼んでもいないのに声をかけてきてダメ出しする。

ダメ出しするくらいなら最後まで面倒見れば良いのにそれ以上は手も口も出さない。

厄介な存在である。

 

 

一応補足だけど育児書にも「正解を教えない教育は良くないですよ」と書いてある本はたくさん有るし、

大日本帝国連合艦隊司令長官であり米国との開戦にめっちゃ反対してた山本五十六の名言にも「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」とあるのである。

 

上の句の最初に「やってみせ」と有るのだから、ダメ出しだけして黙るのではなくまずは「こうするんですよ」とする方がZ世代風に言うタイパ(タイムパフォーマンス)が良いと思うのであります。

 

おしまい