婚活の思い出②
以前①を書いてから1年くらい経ってしまった。
どんどん記憶が薄れていくから忘れない内に続きを書く。
<プロフィール>
筆者・・・42歳、2児の父。東京都出身&在住。婚活歴は約4年。途中何人かお付き合いするも破局を繰り返し36歳でようやく結婚できた。
婚活中の実績:4年間で会話だけなら100人以上、デートだけなら30人くらい、付き合ったのは妻を含めて4人。
妻・・・42歳、埼玉県出身、就職と共に東京へ。婚活である程度お付き合いした人に「実は最初から全く結婚する気がなかった」と言われ落ち込んでいた時に筆者から声がかかる。
<前回までのあらすじ>
31歳の時に年下彼女にプロポーズ。
「まだ(若いから)結婚とか考えられない」と玉砕。別れる。
近々結婚したいと思ってる人と付き合いたい、と決心した筆者は婚活パーティーという謎の宴に足を運ぶのだった。
最近の婚活パーティー
自分の話を書く前に最近がどうなってるのか気になったので調べてみた。
(筆者が行ったのはもう10年前)
筆者の時は「女性〇〇歳以下&無料」で「男性は高収入 or 高学歴 or 高身長 &会費1万円」という組み合わせが多かった。
「男は不動産みたいだな」と思ったがそれは今も変わらないようだ。
当時一緒に行った友人と「これが女性はFカップ以上だの体脂肪15%以下だのだったらめちゃくちゃ炎上するだろうね」と話していたのを覚えている。我ながらお下品。
と言っても男女の雇用や収入はまだまだ平等じゃないし出産等々で環境が激変するのは女性なので、学歴や身長はともかく収入を条件にするのは仕方ない事だとは思う。
ただ高収入だから結婚したという事であるならその人が高収入じゃなくなった時どうなるんだろう。美人でスタイル抜群だから結婚しても美貌はいつまでも続かない。その時はその時として支え合える仲になっていれば良いけど。
長い人生、どうなるか分からないから、どうなってでも一緒に居たいと思える人と結婚するのが1番だ。知らんけど。
話を戻して自分の話をする。
初陣(ドドン)
(水曜どうでしょう 喜界島より)
初陣は新宿だった。
誘ってくれた取引先の人が登録からなんやらしてくれて「会費だけ持ってくればOKです!」と言ってくれたのでホイホイ付いていった。
新宿郵便局からほど近い7階建てくらいのキレイなビルだった。
6階が受付で、男性陣は男性陣だけの待合室(4畳半くらいの部屋)に通されて簡単な説明を受ける。
「この人達がライバルかぁ~」と思いながら見渡していたら1人と目が合ってしまったので「お手柔らかにねハッハッ」と言うつもりで会釈したが無視された。
少し余談。
婚活に参加する人の気持ちは不思議な物で、「別にモテないわけじゃないけど時間を有効に使いたくてね」という変な見栄を切りたくなる。
女性も同じなようで、婚活で出会う人の30%くらいは聞いてもいないのにこのセリフを吐いていた。筆者は言葉にはしなかっけど心の中では「俺も同じ同じ」と思っていた。
たぶんだけど、この見栄は婚活する上で邪魔になるので早々に捨て去った方が良い。
友達に付いてきてと言われて仕方なく~というセリフも「じゃああなたは本気でパートナー探してるわけじゃないんですね?」と受け取られる。真面目に婚活してますと伝えた方が相手も真剣になる。
「お時間です」
7階に案内された。
この婚活パーティーの形式は8対8。
女性が半個室のようなスペースに座り、男性が反時計回りに一周して全員と会話するという形だった。こんな感じ。
いよいよスタート。
持ち時間は5分。経過するとベルが鳴り隣の部屋へ移動しろという指示が出る。
入口に扉は無いので面接のような感じではないけど隣の人の声も丸聞こえだった。
5分の感じ方が人それぞれ。
婚活は参加前にWebでプロフィールを作成する。
自分が何者であるかと、趣味やお相手に重要視する点などだ。
プロフィールが有るから話のタネには困らないけど盛り上がる人とそうでない人とハッキリする。盛り上がってる人とは「え、もう?」だし、盛り上がらない人とは「まだベルは鳴らんのか」という苦痛の5分だった(お互いに)。
「その人に興味が湧くか湧かないか」なんて30秒で決まる事が多い。
こっちがめちゃくちゃ興味が湧いても相手が全然という場合だってある。
上手くいく方が奇跡なのだ。
そんな訳で盛り上がる人と盛り上がらない人とを繰り返し8回の自己アピールタイム(面会)が終わった。
カード交換タイム
アピールタイムが終わったら、
「また会いたいと思った人に1人だけカードを渡せます。マッチングしたらカップル成立です。」
「その前に、マッチング率を上げる為に『いいねカード』を3人まで渡せます。自分があげた人と貰った人がマッチしていれば最終指名した時にマッチング出来る可能性が高いです。いいねカードにはメッセージを添える事も可能です。」
と説明された。
要領が良くないので「???」という顔してたら一緒に行った人が「とにかくいいねカードくれた人の中から選べばOKですよ」と教えてくれた。
運命の最終指名
正直絶対また会いたい!!なんてトキメキは無かったけどもう少し話してみたいなと言う人は1人いたのでその人にだけいいねを差し上げた。メッセージには「もう少しお話しませんか」とだけ添えた。
するとその人からも貰えたので安心して最終指名したところ、
マッチングしたのは筆者1人だけだった。
(一緒に行った取引先の人は好みの人が居ないという事で最終指名しなかった。)
マッチングしない事も普通にあるようで「今回マッチングカップルが1組成立しました!」と係の人がテンションを上げていた。
マッチングしたのは3歳くらい下(当時筆者が31なので28歳)のメガネ屋に勤める背の小さい方だった。少し地味な人だったけどテレビゲームが好きと言う事で話が合った。
古風な名前だったので仮にマチコさんとする。
このイラストが結構似てる気がする。
マッチングカップルはマッチングカップルだけが入れるマッチングルームでマッチングドリンクを・・・と案内された。
入室前に筆者だけ係の人に呼び止められ「男なんだから相手のマッチングドリンク代(1000円)はお前が奢れ」という主旨だった。(OKした)
「男性がご馳走してくださいました!」と係の人が仰々しくマチコさんに伝えるのが聞こえた。
いやそんな1000円で・・・と恥ずかしかった。
どうでも良いけどその係の人がめちゃくちゃ好みのタイプだった。
俺はあなたとマッチングしたいなぁと思いつつ(男ってやつぁ・・・)入室。
マッチングカップルだけが入れるマッチングルームでマッチングドリンクを飲みながら改めて自己紹介し、連絡先をマッチングしてさよならした。
(マッチングルームは30分くらいで出ろと言われていた。)
その後飲みに誘おうか迷ったけどマチコさんの言葉の節々に「緊張し過ぎて疲れちゃった」というニュアンスが有ったのと、友達と一緒に来たというセリフが出たのでデートする日だけ決めてその日は解散した。
初めて行った婚活パーティーでいきなりマッチングしてデート出来るなんてラッキーですと取引先の人には言われたが、マチコさんの事を好きになれるかどうかはまだ未知数なので何とも不思議な気分だった。
妻と出会うまであと4年(①からほとんど時期が変わらないので)
まともに書くとやっぱり長くなる。
続きはまた次回書く。