のび太は何をやったのか
画像はパワーポイントで17秒くらいで作った完全オリジナルです!
そんな事はどうでも良い。
構図から何から丸パクりなのの画像にオリジナルも何もない。
(効果線はこちらから拝借させて頂きました。ありがとうございます。集中線 – マンガパーツSTOCK)
AI翻訳(英訳)を相談された朝
先ほど会社のとても偉い人にChatGPTの使い方をレクチャーさせて頂いた。
「海外のお客さん相手に5分ほどスピーチする文章を英訳したい、AI使ったら楽になるのか(ちょっとこっちきて説明してくれ)」というお問い合わせだった。
ChatGPTやBard(GoogleのAI)の翻訳精度は結構高いので太鼓判を押してきたけど、
最終的にはご自身で必ずチェックして頂くと言う点も強調してきた。
Google翻訳の和訳精度は低いのにBardは高いのが不思議だ。
いやそんな事はどうでもいい。
内容も別に自分で考えなくて良いと提案した朝
重役さんの相談内容は翻訳に関する事だったのだけど、
そもそもスピーチの内容に関してもAIに作成させたらいかがですかと提案してみたら驚かれた。
そうなのだChatGPTの凄いところはこういう所だ。
自分が言いたい要点だけを伝えれば、それとなく肉付けしてそれっぽい文章を考えてくれる。
それを英訳させれば要点だけを考える時間と校正に使う時間だけで効率がハンパじゃない。
何を言いたいかもハッキリしない場合はそれを一緒に考えてくれ、と相談するといくつかAIが質問を考えて投げかけてくれる。それに答えると「あなたの言いたい事はこういう事のようなので、こうした文章はいかがでしょうか」と提案してくれる。
すごくねこれ?めっちゃ凄いと思う。
そして付加価値として良いのは「自分が何を言いたいのか」を整理して考える事により、結果としてAIに作業させた方がより良いスピーチになる可能性が有る事だ。
更に普通の翻訳サービスでは出来ない事に「言い回し」とか「シーン(状況)」をリクエストする事が挙げられる。
例えば同じ結婚式のスピーチでも、会社の部下と友人代表ではシーンが違う。
フランクなのか重々しさが求められるのかというバックボーンを伝える事でAIはそれを「考慮」してくれる。
考慮が出来るのはAIの本当に凄いところだ。
・・・いやそれは今は良い。
今はChatGPTの素晴らしさが言いたいんじゃないんだ。(このブログもAIに任せた方がいいのかもしれない。)
のび太は何をやったのか
そんなこんなを説明してる時に子供の頃に読んだドラえもんの道具を思い出した。
ただ道具の名前が思い出せない。
覚えているのは、
- スネ夫が兄貴だか従兄弟だか親戚か、とにかくコネで映画かドラマに出演。
- スネ夫、当然の如くみんなを集めて自慢。
- しずかちゃんやジャイアンも出演させてあげる、のび太はダメと告げる。
- のび太、ドラえもんに泣きつく。ドラえもん、「それなら自分で作れ!」と無茶苦茶な事を言う。
- 全自動映画マッシーンみたいな物を出し「ストーリーを考えろ」とのび太に告げる。
- 絶望的に面白くなかった為、ストーリーからキャラクターデザインから音楽から舞台セットから全部その道具にやらせる。
- 出来上がった映画をスネ夫の家で公開。みんな大感動、のび太を大絶賛する。
- エンドロールが出てくる、監督、デザイン、脚本、音楽、全て全自動マッシーンで、ボタン操作はドラえもんと表示される。
- 「(じゃあ)のび太は何をやったのさ」というオチで終わり。
小学生だった筆者は特別この話が好きだったわけじゃないけどたまたま持っていた単行本にこの話が載っていた為、繰り返し読んでいた。
スピーチの原本までAIに考えさせる時代が来たのだから、ようやく藤子不二雄先生に時代が追い付いたのだ。
先生は本当に天才だ。
全自動映画マッシーンはもう現実に存在していて、えっちな動画や本気の映画でもパイロット版が出始めている。
クオリティはまだ酷いらしいけどその内人間が創ったものと比較される日が来るだろう。
面白いと感じるか、ヒットするかは人それぞれなので置いといて、技術的には凄いと思うのだ。
ヒットしたからと言って役者や監督の仕事が無くなるわけではない。
AIには出来ない「手作り」という付加価値として捉えられるだろう。手打ちそばがウケるのと同じ理屈なのでどう受け取るかはこれからの人次第だ。(但し収入は減るかもしれない)
タイトルの「のび太は何をやったのか」だけど、のび太は「みんなが感動する(しかも主役は自分の)映画を作ろう」と考えたのだ。
来るAI時代においてはそのスタートを切る人間こそが最重要なので、AIに何をさせるか考えて命令したのび太は、これから先の時代感覚で言うと普通の事なのかもしれない。
あの話は面白かったのだけど、10年、20年後の子達には何が面白いのか理解できないようになるのかもなぁと思いました。
おしまい。