NISA(ニーサ)、iDeCo(イデコ)、ふるさと納税の相談をよく受ける話
最近NISA(ニーサ)、iDeCo(イデコ)、ふるさと納税の相談をよく受ける。
よく分からない人に勧めらるより、知人に相談してメリットデメリットを聞いた方が安心だからだろう。
本当に良く相談を受けるから先に結論だけ言ってしまう。そして説明の際に便利なので今回ブログに書いた。
結論、全部やった方が良いです。
もう一度言います。間違いなく全部やった方が良いです。
【理由】
給料が上がらず物価が上がっています。
1円の価値が下がっている状態(100円で買えたジュースは今120円)だからです。
100万円貯金していても10年後は99万円の価値になっているかもしれません。
その為に100万円を株など現金以外の物にして価値を変動させます。
100万円の株は99万円になる事は有りますが、我慢して101万円になるまで待って売れば1万円儲かります。
これが資産運用です。
【大変?】
大変です。ただ大変なのは初回の手続きです。面倒なだけで理解が大変な訳ではありません。
始めるにあたって1つ1つ審査手続きがあるので一気に始めると超面倒ですが1か月に1つ始めれば良いと思います。
審査と言っても日本国民であれば誰でも参加出来ます。
【結局どういう物か、普通の株と何が違うか】
先ほどの例で言うと、
100万円で買った株が101万円になって売った時に税金がかかります。
この税金を免除してくれるのがNISAとiDeCoです。
なので1万円まるまる儲かります。
【何がどれなのか】
NISA・・・自分で運用する株、いつでも現金化可能。ある程度までは儲けても税金が免除される。めんどくさい人はWelthnavi(AI資産運用)でやろう。
積立NISA・・・毎月同じ株を買い続ける、いつでも現金化可能。NISAより買える株の種類が少ない。ある程度までは儲けても税金が免除される。運用が調子悪い場合は他の株に切り替えられる。めんどくさい人はWelthnavi(AI資産運用)でやろう。
iDeCo・・・年金株。毎月定額貯金して、その価値が増えたり減ったりする定期預金と思えば良い。積立NISAと違い60歳まで受け取れない。買う株は(決められた範囲の中で)自分で選べる。運用が調子悪い場合は他の株に切り替えられる。60歳で引き落とさず運用を続けて増やし続ける事が出来る。
iDeCoと企業型確定拠出年金の違い・・・一緒です。企業型の個人版がiDecoです。従来どちらかしか出来ませんでしたが少し前から企業型確定拠出をやっているサラリーマンも少額ならiDecoに入れるようになりました。
ふるさと納税・・・どうせむしり取られる住民税を先に任意の自治体に納める事で返礼品を貰う制度です。やってもやられなくても取られる住民税は変わりません。それならばお米やティッシュでも返礼に貰っておけば良いというアレです。
WealthnaviにはこのNISA枠を自動的に売買して管理してくれるサービスが有ります。
自分は定期的に入金するだけで後はほったからしです。但し手数料を取られます。Welthnaviは優秀で筆者も使っていますが手数料が高い事も有名です。
手数料が嫌なら自分で株を選んで売買する必要が有ります。
【リスク】
ふるさと納税はノーリスクです。すぐに始めましょう。「さとふる」や「ふるさとチョイス」に登録するだけ、いくら納税できるかはサイト内でシミュレーション出来ます。
NISAやiDeCoに関しては、毎月貯金している数万円を銀行の普通預金ではなく特別な口座に入れる定期預金だと思ってください。
自分が現金化したいタイミングでは必ずしもプラスになっていないかもしれません、これがリスクです。
一時的に減る事は有りますが変動するので増えた時に売るまで待ちます。
故に余剰資金でいつ現金化しても良いお金で運用しましょう。
【実際儲かるの?】
少なくとも筆者は儲かってます。
積立NISAに3万3千円、iDeCoに2万円入れています。
積立NISAは3~4年くらい運用して30万円くらい儲かっています。
843,326円投資していて、今売れば1,083,814円になりますよという意味です。
(6万円くらい儲かった時点で車を買う資金に充てたので過去に一部売却しています。売らなきゃ良かった。)
iDeCoはまだ始めて2か月くらいです。
4万円投資して今は四千円くらい赤字です。
ふるさと納税はティッシュ、お米、トイレットペーパーなど生活必需品が主です。
どうせ取られる税金でティッシュが無料で手に入るのです。やらない手は有りません。
筆者はこの他にも子供を生命保険に入れて子供の将来必要な資金を作っています。
子供を生命保険に入れるなんてとんでも無い親とお思いかもしれませんが、彼らが大学入学時や結婚、出産、自宅購入など大きなイベントの時まで運用して彼らに渡すのです。
やましい事など1ミリも無く堂々と運用しています。
その辺はこちらに書きました。
既にNISAを始めている人は来年から新しい枠が出来ますのでそちらにも投資しましょう。
資金に余裕が無ければ今の枠はそのままステイさせて良き所(数年~20年)まで寝かせましょう。
新しい枠は免税期間が無制限なのでそちらに投資した方が安心して長期運用できます。
リスクが無い訳ではない、という理由で辞める判断は別に良いと思います。
ただしそれは運用歴が短い高齢者です。
長期で運用できる若者、定年前の中年は全部やったほうが良いです。
既に定年している方はNISAだけやっておくと良いです。
説明は以上です。
何かのお役に立てれば。
【以下は余談。雑談。】
相談者が増えたのは国が「しきり」に宣伝してるし、
やっていない人は損をするというイメージが定着してきたからだろう。
先日もお偉いさんの1人が筆者の席にやってきて「ちょっと相談に乗ってくれ」と言われて打ち合わせブースに行ったら「ふるさと納税をやってみたいけどどうしたら良いか分からない」というので懇切丁寧に資料まで作って説明。
その後イデコの説明も求められ、今ではお金の増やし方の一切を説明させられ報酬として焼肉をオゴってもらった。
その噂を聞きつけた社内の人が複数相談に来られ、まるで社内のフィナンシャルプランナーと化していた時期が有った。
相談に来る人は執行役員だったり取締役だったりと、給与が自分より遥かに上を行く人達に説明していて哀しくなる部分もある。
お金に困ってないからこそ今まで資産運用にそれほど興味が無かったのだろう。
話を聞くと保険屋の言われるまま入っていたり恐ろしく低い金利の定期預金だったり。
それが昨今の物価上昇に伴い彼らのような高所得者も運用に興味を持ちだした。
筆者は別に年収1000万円超えてる高年収者じゃないので結婚してからというもの、必死にお金の勉強をして増やしている。
NISAやiDecoは年金の面倒を見たくない国が「国民自身に資産形成させよう」と出した苦肉の策だ。
筆者も眉唾だったけど始めてみたら大金持ちには程遠いけどお金は順調に増えているから、株はそれほど悪い物ではないと体感できた。
大勝する事も難しければ大負けする事も難しい。
一世一代のギャンブル、必要なお金に手を出して運用などしてはならない。
肝心なのは余剰資金でやること。とにかく待つこと。
それが令和の老後対策です。
おしまい。