悩める課長1年生③良い判断/悪い判断
「勝手に決めないでまずは判断を仰ぎなさい」
「なぜそんな勝手な事をしたんだ」
こんなセリフを言われた事は無いだろうか。
筆者は若いころよく言われた。
仕事も慣れてきてやれる事が増えてきた頃。
急な対応依頼。上司や先輩は不在。
「これくらいなら自分で対応できる」と思い、良かれて思って対応したが何故か上司に叱られる。
そんな事が良くあった。
「相談者からはお礼を言われているのに何で俺は叱られているんだろう。」
すぐにマイワールドに入ってしまう為、上司のお小言は馬耳東風。
時を経て、今はその時の上司と同じ苦悩を味わっている。
「どう言えば伝わるんだろう・・・」
ボーダーラインを考える
「ここまでは自分の判断で良い」
「ここからは上司の判断を仰ぐ」
そのボーダーラインを考える。
「そういう時はまず相談しなさい。」
と言いたいが「そういう時」とはどんな時なのか。
1,お金が発生する。
2,対応に時間を要する。
3,影響が大きい。
ここまで整理しても曖昧だ。
1のお金は良い、1円でも発生するならという形だ。
しかし2と3は「〇〇以上」というボーダーラインを示さなくてはいけない。
時間も影響も大きい小さいは主観によるものだ。
結局「そういう時」を具体的に示すことが出来ていない。
伝えるタイミングを考える
先に書いた通り筆者が若かりし頃は上司のお小言を頂戴している間は完全に馬耳東風状態でありがたいお言葉も全て右から左だった。
「なんでこの人は怒ってるんだろう。良かれたと思ってやった行動がそんなに悪い事か?」
とても不満だったし納得がいかなかった。
お礼を言われたのに何でこの人怒ってるんだ?と。
しかし一歩間違えれば大事になる可能性が有った事。
それを受けたという前例を作ってしまった事で次回も即対応しなければいけなくなった事。
そもそもの対応措置が間違っていた事。
などなど、年齢や経験を重ねるにつれてボーダーラインが分かってくる。
対応できるかどうかではなく、対応して良いか、その内容は正しいかの判断基準を養うのだ。
もちろん上司によってそのボーダーラインは違う。
上司によっては初っ端から「それくらいは自分で判断しなさい」と言われる。
上司になった今、その人の対応は良くない事だったと分かるが部下の時代は分からなかった。
「それくらい」というのが「どれくらい」なのかまだ「ツーカーの仲」「阿吽の呼吸」の関係になっていないのだから。
結局正解は分からない
今日、小言まではいかないが「次同じケースが起きたらまず報告してくれ」「不在の時は上司不在の為、判断が有るまで対応出来ませんと断ってくれ」と伝える事が有った。
どこまで伝わったかは分からない。
きっと「良かれと思ってやったのに」と思っている事だろう。
良い事をした(つもり)のに叱るなんて理不尽な課長だと思われただろう。
どう言えば伝わるだろう。
結局コミュニケーションの問題なのか。
正解は分からないままだ。
オチの無いブログになってしまった。
おしまい。