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ドキュメンタルシーズン11感想(若干のネタバレ有り)

ドキュメンタル:シーズン11配信へ シリーズ初、芸人不在の“アンリミテッド”版 香取慎吾、貴乃花光司、マイファス森内寛樹ら参戦 -  MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

ドキュメンタルシーズン11を観終えた。

 

自分の感想を書く前に評価を見てみよう。

(2022年8月22日時点のものです。)

 

公開されて一週間経っていない状態で483件、評価は2.6だ。

序盤からするとまずまずなので☆3になりそうな予感。

 

 

以前シーズン10の感想でも書いたがドキュメンタルは序盤、お笑いの角度の高い人から視聴されるので辛めの評価から始まる傾向が強い。

楽しみにしていて毎回見るのに☆1や☆2を付けたがる人達だ。

別にその人達の感覚を悪く言うつもりはなく、傾向だ。公開から日が経つにつれ徐々に一般的な人達がその☆1や☆2の評価を見て「そこまで悪くないじゃん」と☆4や☆5を付ける。

 

 

そういう作品である。

ご覧のように☆1を付けて歴代最悪だと言っている人も居れば、過去最高だったと評価している人が居る。

 

 

料理であればここまで極端になる事も少ないと思うが「お笑いは好みだ」と断言する松ちゃんの言う通り、人の評価というのはアテにならず見てみない事には自分に合うか分からないのがドキュメンタルの魅力の1つだ。

 

レビューだけ見てつまらないのかなと思うと損をするかもしれない。(回し者ではないですよ。)

 

 

さてもう一度表紙を見てみよう。

 

今回はお笑い芸人を除く芸能人大会だ。

参加者は写真の右から

 

  1. 綾小路翔氣志團
  2. hiro(森進一の息子さん)
  3. 六平直政
  4. 高橋克典
  5. 香取慎吾
  6. 上地雄輔
  7. 貴乃花 光司(第65代横綱

 

以上の7人だ。

場の回しが出来そうな人はコミュニケーション能力が抜群な綾小路翔やコメンテーターとしても活躍しているhiroだろう。

しかし両者とも役者、相撲取りなど畑の違う大物たちを前に表立って回すのは無理だった。

 

どうなるのか。

 

貴乃花は一体何で来たんだ…という未知数過ぎる期待が興味をそそる。

貴乃花へ招待状を出したスタッフは優秀と言わざるを得ない。

 

 

淀みの有りまくる展開

笑いの中心は当然貴乃花だった。

なにしろみんな芸人ではない。

イケメンタルや女子メンタルのように「どうなることやら」といった形からスタートする。

 

誰かが笑いを取ろうとすると全員黙り、その笑いに乗じたりアシストしたりも出来ない事が多い。

出来たとしても笑いを取るまでには至らない。

 

故に防御力うんぬんではなく単純に有効打の少ない展開だった。

 

大幅にカットされているので六平さんがいきなりロン毛になってたりメイクが変わっていたりテーブルの上にジェンガの形跡が有ったりする。

 

そんな中で光る超マイペース貴乃花

多くのレビューと同じく筆者も貴乃花で爆笑した。

貴乃花VSその他と言っても過言ではないシーズンだった。

 

勝手な予想だがおそらく貴乃花の用意したネタは構成作家などが用意したのだろう。

彼自身が思いつくとは思えないものが仕込まれている。

しかしドキュメンタルでは用意したネタで笑いをストレートに取る事は非常に少ない。

 

ある人が自分で用意したネタを使い、貴乃花を利用し、黒子の役割で笑いに昇華させた人が居る。

終了時に松ちゃんが「裏回し」と称して賞賛していた。

 

この人と貴乃花が居たから今回のシーズン11は成功だろう。

シンプルに読めない貴乃花は抜群に面白かった。

 

 

 

良くなかったところ

あえて書かなくても良いかと思うが良くなかったところもある。

・回し役に投入された芸人さん、及び投入のタイミング

・役者陣から笑いを引き出せる人の不在

以上の2つだ。

 

芸人さんの投入は今回要らなかった、もしくはもっともっと序盤にすべきだったと思う。

hiroが何かやろうとしたそのタイミングで入ってきてしまったり、

入ってきた後もその場で思いつくだけの回しなので有る程度「こうしよう」と練られてから投入された方が良かったと思う。

個人的にはフジモンを序盤15分くらいで投入して「笑いを産むワードの引き出し方」や「テンポ、ツッコミ」を目の前で実演させてからの方が綾小路やhiroがもっと活きたと思う。

 

役者陣は1人にすべきだった。

六平さんは別格だが役者さんは自ら笑いを生み出す事になれていない。ミュージシャンならコンサート中にお客さん相手にトークするが、役者さんはそういった事がない。

高橋克典さんや上地雄輔さんのように「喋られ待ち」のようになってしまう。高橋さんや上地さんがどうこうではなく役者さんは六平さんだけで他はタレントやアスリートの方が良かったのでは無いかなと思いました。

女性が居なかったのは特に残念。

 

ちなみに慎吾ちゃんは唯一無二の慎吾ちゃんなので良かった。

 

最後に

一体感の無さが面白くも有りグダグダでもあったシーズン11。

フット後藤さん、ケンコバさん、フジモンさんの誰かが「みんな同じ方を向いていない」と言っていて笑ってしまった。

 

芸人であれば「自分が出た回はつまらなかった」と思われなくない一心で必死になるだろう。

松ちゃん率いる制作陣につまらないと思われたら仕事に直結するから、時には自身がカードをもらってでも笑いを起こそうとする。

笑いを「取る」のではなく「起こす」、自分のポイントにならなくても笑いが起これば良いと考えるのが芸人だろう。

だが今回はその芸人無しの未開拓ゾーン。

 

筆者個人としては☆4だった。

爆笑したシーンが何度か有ったからだ。

友人に「どうだった?」と聞かれれば「結構面白かったよ」と答えるだろう。

 

 

これからご覧になる方は過度な期待も、どうせつまらないという決めつけせずオープンな目でご覧頂きたい。

 

 

おしまい。

 

シーズン10の感想はこちらです。

 

ghayabusalive.hatenablog.com