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悩める課長1年生②常識が崩れるパワハラの定義

パワハラを受ける人のイラスト(女性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

大記録達成

 

村上くんが三冠王+56号HRというとんでもない記録を達成した。

 

筆者はヤクルトファンだし、そうでなくも野球ファンなら大興奮のニュースだろう。

子供が生まれてからと言うもの、球場観戦はもちろん視聴をリアルタイムで出来ていない。

DAZNなど何処でも野球が見られるサービスが始まっているにも関わらず寝かしつけの時間と思い切り被るからだ。

 

昨日も野球速報アプリでこそこそ文字だけの試合中継を覗いたら既に記録達成していた。

死ぬほど見たい瞬間だったが何処で打つか分からない為「今日だけは見せてくれ」というのが通じない。そんなこんなで見逃してしまった。

でもおめでとう村神さま!

 

 

そして驚くべきは高津監督だ。

残り試合が少ない中で、記録がかかっている中で1日休ませる事を決定した。

ギリギリの状態で相当腹が据わってないとこんな判断は出来ないだろう。

 

毎試合「何としても打ってくれ~」と念力を出してしまいそうだがそれをグっと堪えて休み明けの最終戦で1発。

ドラマ、映画、漫画でもベタ過ぎて描かないであろう感動的なストーリーが現実となった。

 

村上くんがとんでもない逸材なのはもちろん、高津監督にも「やっぱこの人スゲーな」と感銘を受けた。

 

 

そんな高津監督の足元にも及ばない筆者はパワハラが何なのかのラインに怯えている管理職1年生。

 

課長になって半年が過ぎた。

高圧的な態度を取る事も必要以上にへりくだる事もせず淡々と仕事をしているが、実際のところチームのみんなにどう映っているかは分からない。

 

 

今日こんなニュースを見た。

ある村で10年以上もパワハラ問題を放置したとして村長に不信任決議が出され可決されたというニュース。

当の村長はパワハラ問題は自分が解決すると意気込んでいたが周りからの理解は得られなかったようだ。

news.yahoo.co.jp

 

この問題についてどちらが悪い等と言う意見はない。

 

だがとにかく何かをする、言う度にハラスメントな世の中になったので、自分自身もパワハラになるような事はすまいと肝に銘じるばかりだ。

 

 

パワハラの定義

パワハラをしてしまう人はパワハラが何かを分かっていない人がほとんどなのだろう。

「今日も張り切ってパワハラするぞ!」と心に決めている人なんて居ない。

 

だから筆者の会社でもハラスメント防止講習が義務付けられている。

(テキストとビデオを見てレポートを提出しなければいけない。)

 

ただそれでも「え、これパワハラになんの?」と驚いた事が有る。

 

以前部下の1人が進捗を報告する定例会で「今週は報告する事が有りません。(進捗率に変化ありません。)」という報告をしてきた。

話を聞いてみると前から予定していた作業が有ったので今週進まない事は計画内であるという事だった。

 

全体進捗に影響は無いという事だが、ちょっとモヤっとした。

今週全く進みませんでした、というシンプルな報告だけで済まそうとしていたからだ。

 

これが筆者を始め管理職の報告であったなら受け手は目をぱちくりさせるだろう。

全く報告する事が無い事が分かっているなら事前に「こういう理由で今週は報告する事が有りません。計画に遅れが出ている訳では有りません。」と「心配しなくて良いですよ」というプチ報告をしておくのが常だからだ。

 

報告する事が無い(だけど問題も無い)事を事前に共有しておけば報告会当日はその人をスキップすれば良い。

毎週異常なしと報告する人ならともかく、そうでないならわざわざ名前を呼ばれてから報告無し(進捗ゼロ)と言うのはモヤる。

 

先輩後輩の関係だった時なら席に戻った後に軽く注意する事も出来た。

しかし管理職がみんなの前で注意する事はパワハラになる、自分の席に呼びつけて説教するのもアウトだ。

 

別に大惨事を引き起こした訳じゃない。注意しようかどうしようか迷うレベルだ。

だが若い人達があの報告を見て「あんな感じでも良いんだ。」と解釈されるとそれが後々に厄介な事件を引き起こすかもしれない。

なので後で時間を見つけて個室に呼ぼうかと思ったが、とりあえず部長に相談した。

 

すると部長から「なるほどねぇ。でもそれパワハラなるかもしれないから気を付けてね。」と言われた。

 

思わず「???」という表情をしてしまった。

 

察してか部長が「悪い報告ほど早くしてね。」と言ったら「それパワハラですよ」と言われてびっくりしたという記事を紹介してくれた。こちらだ。

delete-all.hatenablog.com

 

記事に有る通り悪い報告ほど早くするのは常識だと思っていた。

怒られたとしても問題が大きくなる事よりは遥かにマシだし、早く報告すればそれだけ気持ちも楽になる。周りからの助力も受けやすくなる。

 

だがそれを強要してはいけないと言うのだ。

強要とは一体なんだ・・・。指示とは違うのか。

 

指導するより見本を見せる?

 

ビジネス書などを読むと「悪い報告はどんどんすべし」として、

かの星野リゾートの社長などはヒヤリハットの気づきを報告してくれた社員を奨励する制度と言った、悪循環を断ち切る流れを作っている。

 

(実際筆者は今年の5月に北海道の星野リゾートに泊まりかなり不満だったのでもっともっと奨励して欲しいところだが。)

 

だから結局の所、悪い報告はとにかく早くマメにする癖を付けて欲しい。

そうすれば事故は無くせなくても大惨事は防げる。

 

そしてこれからの管理職は悪い報告をどんどんしてもらえるような雰囲気を作り、悪い報告をしてきた人を褒めるべきなのだ、という事なのだろう。

 

「何故黙っていたんだ!」と怒っているようではダメだ。

報告されなかった自分の普段の振る舞いを省みる必要が有る。

 

管理職って大変だ・・・。

 

ちなみにこの部下は今日も「この仕事A君にお願いするね」と部のチャットで言ったところ、

無断で「まず私がやります。不明な点が有れば質問します!」と発言し、10分後に「ここ分からないんで誰か教えてください。」と、そこが分からないならそもそもその仕事は出来ないよというモヤモヤを発生させてくれた。

 

どうすればいいのか…。

 

結局育児とも繋がる部分が有る。

 

皿を落とした、飲み物をこぼした、オモチャを壊した・・・etc。

 

子供が申し訳なさそうに何か言ってくる場合は汚したか破壊したかの報告がほとんどだ。

 

そんな時「なにやってんの~!?」と怒鳴ったら、「悪い事は隠した方が良い」とか「知らなかったフリをしよう」という子になってしまうかもしれない。

 

だからまずはこちらが門を開き、正直に報告してきた事を褒めてやらなければならない。

 

親も大変だ・・・。

 

 

おしまい。