知らない事だらけ(歴史編)
世の中知らない事だらけだ。
先日会社の人と鎌倉殿と13人の話をしていて、
「ところで何で鎌倉幕府とか室町幕府って滅亡したんだっけ」という話になった。
江戸時代の始まりと終わりは分かりやすい。
戦国時代に突入して豊臣秀吉が天下統一したものの、
朝鮮出兵など政治を安定させず反感を買っていたところで秀吉が没し、
参勤交代などで盤石の体制を築いたが外国からの圧力に屈してしまい求心力を低下、
次第に天皇中心の世の中にすべしとクーデターが起きて明治に入ったのが江戸時代の終わり。
そこへいくと、
縄文、弥生はともかく
古墳⇒飛鳥⇒奈良⇒平安⇒鎌倉⇒室町⇒安土桃山とあるが
平氏を頼朝・義経が破った平安の終わりくらいしか時代の変遷のきっかけを知らない。
習ったんだと思うけど忘れてしまった。
例えば飛鳥と奈良の間は何があったんだっけ。
何かキッカケ(文化が変わったとか政変が有ったとか)が有って〇〇時代と呼び名が変わったんだろうけどよく知らない。
先日「芦田愛菜とサンドウィッチマンの博士ちゃん」を見ていて、エジプト大好きな博士ちゃんが特集されていた。
エジプトの歴史となるとお手上げだ。
紀元前4000年とかそういったレベルで文明が有る。
日本で弥生以降に確認された文明がせいぜい西暦50年ごろがスタートなのに比べるとエジプトや中国は段違いの量を学ばなければならない。
(ちなみに西暦57年に倭の奴国王が漢に使いを送る、というのは中国側の歴史書だ。)
中国やヨーロッパは何度も何度も国が変わってるから勉強大変だろうだなぁ。
日本にも文明は有ったが文字として残ってないので出土品から探るしかない。
邪馬台国が何処に有ったのか未だに確定してない統一文明が無く歴史の編纂者が居なかったせいだ。(今後出てくるかもしれないけど)
日本は建国以来ずっと天皇が治める国として世界で1番長く存続しているが地域文明としての歴史は世界的に見るとそこまで古くない。
古くないのに満足に覚えてられていないのはちょっと悔しい。
各時代の特色を覚える事はもちろん大事だしテストに出た気がするけど、
時代の移り変わりくらい子供に聞かれた時に答えたい気がする。
とりあえず調べてみた。
前提として、特に古代(古墳、飛鳥、奈良など)は今なお議論されており明確な区切りが無い場合があるようだった。(それも知らなかった。)
古墳時代の終わり(~西暦592年)
初っ端から曖昧で恐縮だが明確な区切りは無いようだ。
古墳をあまり作らなくなってきたから、生活様式が原始的でなくなってきたから、
仏教が伝来して美術品の傾向が変わってきたから。
以上3点・・・という訳ではなくもっと有ったけど受験生や歴史家じゃない限りはこんな認識で良いと思う。
(飛鳥時代でも古墳は作られている。)
この頃から外国と交易や戦争している事にビックリした。
朝鮮半島北部の高句麗が南下した際、朝鮮半島南部と交易していた倭の国(族長不明)が高句麗と激突。数年続いたが倭の国は負けて撤退、その際に大陸文化を持った人達が日本に流入。
日本の文化レベルが上がったんだとか。
奴国や邪馬台国は弥生時代だ。(そう聞くとかなり古代なイメージだけど中国では三国志の時代が邪馬台国。)
邪馬台国の時代には既に我々が話す日本語の元が既に有った形跡がやはり中国側の歴史書に書いてるらしい。
飛鳥時代の終わり(~西暦710年)
これはハッキリしていて710年に遷都されて平城京がスタートしたから飛鳥時代は終わった。
(終わったというか歴史家、美術家が区切りを付けたという言い方が正しい)
平城京の前の都は藤原京(平城京の南)、その前は飛鳥京(藤原京のちょっと南)
倭国(倭)から日本へ国号を変更したのがこの時期らしい。
飛鳥時代のキーワードは
推古天皇、聖徳太子、小野妹子、遣隋使、遣唐使、大化の改新、大宝律令、公地公民制、
遷都した理由は「より立派な都を築くことによって、国内外に天皇の権力、並びに支配力を見せ付けるため」が有力。
と言う事は権勢が脅かされていたのかしら・・・?
奈良時代の終わり(~西暦794年)
有名な794うぐいす平安京。
遷都をきっかけに平安京をスタートさせた事で奈良時代が終わったようだ。
平安京(京都市)が日本の首都となって以降、1869年(明治2年)に東京へ遷都されるまで日本の首都と言えば京都だった。
江戸幕府が開いた時点で江戸が首都だと思い込んでいた。
京都の人が「1000年の都や」と誇りを持っているのはこれだ。
奈良時代のキーワードは
仏教の台頭、東大寺、道鏡、行基、聖武天皇、墾田永年私財法、荘園、地頭、庄司
ピンとこないなぁ。
正直、東大寺の大仏さまと墾田永年私財法の小気味いいリズムくらいしか覚えてない。
あらすじを読むと、どうやら民衆のガス抜きに仏教を利用していたら仏教側の影響力が強くなりすぎて政治が機能しなくなってきた。
更に政争で朝廷内はこんがらがっていたので桓武天皇がこれまでのしがらみを壊すべく遷都を決意。
という流れのようだ。
ガス抜きという言い方は少し尖っているけど、政治が宗教を利用するのは何も日本だけでなく色んな国でやってきた事なので珍しい事ではない気がする。
平安時代の終わり(~西暦1185年)
最新の研究だと1192では無いというのは何処かで聞いた。
平安時代と言えば平氏だがいきなり平氏が台頭したわけではなかったようだ。
勘違いしていた。
平安時代のキーワードは
摂関政治、藤原氏、菅原道真、院政、空海、最澄、紫式部、清少納言、平将門、平清盛
だいぶ艶っぽくなってきて馴染みの有るキーワードが多い。
律令政治の復活を頑張った前期、
という3つの流れのようだ。
後期になると治安が悪化。
貴族は武士を頻繁に利用した結果、武士が物凄く力を持っちゃったというのは奈良時代に仏教を利用して仏教が力を持っちゃったのと同じ流れを感じる。
歴史を知る事は大事ですなぁ。道真公は下界を見て何を思っておられるか。
ちなみに筆者の好きな安倍晴明と源博雅が題材となっている夢枕獏先生の「陰陽師」もこの時代。
鎌倉時代の終わり(~西暦1333年)
後醍醐天皇が新田義貞に倒幕の命を下し、足利尊氏が合流。
分倍河原の戦いを持って鎌倉幕府は滅亡。
(足利尊氏は幕府側の大将だったが情勢を見て幕府を見限った。)
鎌倉幕府が初代幕府、幕府誕生である。
そもそも幕府って何なんだと調べたら「朝廷から土地と人の支配権を分離させるために作られた統治機構」とあった。
上には朝廷が有るけど直接的な統治は幕府がやって良いよという事かな。
鎌倉時代のキーワードは
頼朝、義経、木曾義仲、北条家、元寇、法然、親鸞、御恩と奉公、荘園と公領、守護、執権政治、征夷大将軍、楠木正成、新田義貞、後醍醐天皇、足利尊氏、
キーワードが盛りだくさんな時代だ。
征夷大将軍は頼朝が初代だと思っていたら役職自体は飛鳥時代から有ったらしい。
仏教も盛り上がって鎌倉仏教が誕生。
この時代も前期中期後期とあって、
大河ドラマでもあった13人の合議制が前期、
行政・司法・立法の全てを北条家が牛耳ったのが中期(元寇もこの頃)
倒幕で後醍醐天皇が動き出したのが後期
元寇で散々活躍した各武家に対し十分な恩賞が無かった事から鎌倉幕府(というか専横していた北条家)の失墜が始まったようだ。
室町時代の終わり(~西暦1573年)
後醍醐天皇が鎌倉幕府打倒を成し遂げたものの、足利家と後醍醐天皇の軋轢が発生。
足利家勝利、南北朝時代突入。(ついでに足利家も尊氏と弟で兄弟喧嘩。)
これくらいしか知らないのが室町時代。
始まりと終わり以外はよく知らない。
あらすじを見るとあまり良い時代とは言えなかった。
とにかく有力者を蹴落とす事で権力強化を図ったから家臣が疑心暗鬼に。
恐怖政治を行ったり飢饉や天災が続いた事で国中が疲弊。
各地で一揆が起きてるのに幕府内は政争に明け暮れていたとある。
キーワードは
義満、金閣寺、斯波氏/畠山氏/細川氏の三菅、山名/一色などの四職、守護大名、守護領国制、倭寇、くじ引き将軍(足利義教)、応仁の乱、日野富子、国一揆、日明貿易(勘合貿易)、永楽通宝、李氏朝鮮、禅宗、侘び寂び、雪舟
受験に出てきそうなキーワードの多い時代だ。
まとめ
それにしても知らない事ばかりで驚いた。
そして調べたら調べた分だけ新しい疑問が発生する。
「じゃあなんでこんな事をしたのか」
そもそもがそもそもを呼びそもそもだらけになる。
だから歴史は面白いんだろう。
大事な事は過去から学ぶ事だ。今回は特に滅亡がテーマだったので学ぶ事は多かった。
やっぱり何事も、ほどほどにしなくちゃいけないんだ。
欲をかくと滅びる。信用を裏切ると滅びる。
自身が大丈夫でも子孫が割りを食う。
政治家はもちろん我々大人も過去から学ばなければいけない。
戦争はもちとんダメだしSDGsにも地球外活動にも長期的に、本当に、リアルガチでサステナブルに取り組まなくちゃいけないんだきっと。
おしまい。