2週に1度のペースで参加させてもらっている和船。
日曜で4回目だった。
操船は難しい。
筆者が所属してる団体は棹を使わない。
岸にぶつかってしまった時にグイっと押す棒(名前知らない)は有るが地面に刺して突き進む棹は無い。
だから櫓だけで進む。
その櫓の扱いだけでも3か月というのだから何事もマスターするのは難しい。
なんとか(最も簡単な)前進だけは様になってきた。
それでも1時間くらい漕ぐとクタクタだ。
師匠方いわく無駄な力を使い過ぎているらしい。
帰宅するとハンパじゃない疲労を感じ次男の昼寝と一緒にガーガー熟睡してしまう。
日曜は初めて火の見櫓の前まで行けた。
そしてUターンや接岸を習った。
車もそうだが前に進むより曲がったり駐車する方が遥かに難易度が高い。
船にはブレーキ機能が無いので漕ぐのをやめるのと左右に振るだけで速度調節しないといけない。
結果、Uターンはあと川幅が倍くらいにならないと回れない程の大回りをしてしまい大笑いだった。
接岸はなんとか形になった(師匠が助けてくれるし)。
棹(さお)は三年、櫓(ろ)は三月。
まだまだかかりそうだ。
運転免許のような試験が有り、それに合格すればお客さんを乗せられる。
NPOなのでお金は取らないがMAX20人近く乗せるのだから責任は重大だ。
正直まだまだ他人を乗せたくは無い。怖い。
いつかは乗せたいので小話でも出来るよう船やこの川(新川)の歴史を勉強をしている。
ところで棹は三年、櫓は三月のように「辛抱しろ」ということわざや格言は沢山あった。
今は必ずしも辛抱が美徳という時代ではないが、辛抱すると良い事も有るので何とも言えない。
似たような意味の言葉を集めてみた。
- 商いは三年
- 顎振り三年
- 櫂(かい)は三年、櫓は三月
- 石の上にも三年
- 首振り三年、ころ八年
- 三年、飛ばず鳴かず
- 三年経てば三つになる
- ぽつぽつ三年、波八年
- 桃栗三年柿八年
- 禍も三年経てば用に立つ
どうにもこうにも人は耐える目安に3年を用いるようだ。
若い人にとって3年は長いだろうが年を取ってしまうと3年は短い。
だからおそらくこういうことわざは比較的高齢者が考え伝えていったのだろうと思う。
(若い人なら半年とか1年とか言いそうだ。)
子供と見物に来た妻も何故か指導を受けていた。
メンバーの9割が70歳前後を占めるが昨今テレビや地方紙に取り上げられる機会が多くギャラリーや体験入会の人も増えてきた。
筆者の他にもアラフォーが数名居る。
そう言えばこの回で正式な会員になれた。
見学に来るとアイスが食べられるので喜んで来る兄弟。
育児で参っていたが思い切り船を漕ぎ、水の上の極上な時間を味わうと頭がすっきりする。
末永く続け、自分の教えてもらった技術を次代にパス出来るような人になりたいと思う。
おしまい。