つつがなくそつがなく

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お話泥棒

泥棒のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

お話泥棒が苦手、というだけの話。

他人の悪口がテーマなので苦手な方は戻るボタンを押してください。

 

 

お話泥棒とは、『何か1つのテーマで盛り上がっている所に、急に入ってきて自分が言いたい事を言って会話を終わらせる。または別の話題にしてしまう人。』の事だ。

 

筆者の会社にはちょいちょい居る。

 

共通点として

  • 話しかけてないのに入ってくる
  • 聞いてもいない知識自慢、うんちくを始める
  • テーマの主役となっている物を悪く言う

などが挙げられる。

 

 

ケース①

ゲームに熱中している男の子のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

会社の昼休み、筆者の他に2人(みんな同世代)と中学生時代にハマったゲームの話をして盛り上がっていた。

 

3人ともゲーム好きで、今でもちょいちょいしているのだけど、そこに違う人(仮にAさんとする)が入ってきて「あーあのゲームなぁ聞いた事有るわ」と椅子に座り出した。

 

「聞いた事ある」と言う事はやった事が無いのかな、やった事ないのに会話に参加してくるのスゲーなと思っていたら「でもゲームって時間の無駄じゃない?」と言い出した。

 

なんということでしょう。

 

別に我々は四六時中ゲームしてるわけではない。

みんな育児も有るし本や映画など色んな事をしている中で、楽しみの一環として嗜んでいるだけだ。

 

というか自由時間をフルにゲームしたって別に良いのだ。

やるべき事をやって余った時間を何に使おうと自由、無駄かどうかは本人が決める事であって他人が決める事ではない。

 

「あーうん…そう、かもですね。」と言って場がシラケた。(目上の人なのでムキになって反論も出来ない。)

しかし大抵のお話泥棒はそんな事は気にしない。

 

「俺が最近ハマってるのはさぁ、〇〇ってドラマでさあ・・・」

と、1ミリも興味が無いAさんのドラマ話を聞く羽目になった。

 

お話泥棒さんは何故あんなに場の空気を察する事が出来ないのだろう。不思議だ。

 

ケース② 

劇団四季 | 公式サイト

 

先日、やはり会社で劇団四季の話をしていた。

 

筆者が見たのはライオンキング。

映画とはまた違ったライブ感、迫力、工夫の面白さで大満足だった。

 

その感動からアナと雪の女王も楽しそうだという話を、もともと劇団四季が好きな人(Bさん)に話していた。

Bさんは楽しそうに筆者の話を聞いてくれて、ファンしか知らないであろうステージや衣装の仕掛けや他の作品の見どころなども教えてくれて盛り上がっていた。

 

そこにCさんが「なになに?何の話?」と入ってきた。

「あ~劇団四季ね。」「そうね~劇団四季も良いけどね~。」

と、ちょっと含みの有る感じで言ってきた。

 

「ん~」と思ったがまだまだBさんと劇団四季の素晴らしさについて語りたかったので話を続けようとしたらCさんが(聞いてもいないのに)続けてきた。

 

「でもあれよ?ニューヨークでブロードウェイ見たらレベルの違いにびっくりするわよ。」

「もう最高なのよ、何もかも最高であれを見たらもう日本の舞台なんか見れないわ~。」

 

なんということでしょう。

 

CさんはBさんが劇団四季のファンだという事は知らない。(たぶん)

知らないにしても「これは素晴らしい」という会話に入ってきて「これよりアレの方が良い、アレを知ったらこれなんかゴミ」と言わんばかりの言動は凄いとしか表現できない。

 

スゲーなこの人。とドン引きしていた。

Bさんは明らかに不服そうにしていた。

 

「あーうん…そう、なんですかね。見た事ないんで知らないですけど。」と言って場がシラケた。

しかしそこはお話泥棒。そんな空気は気にしない。

 

テーマではないブロードウェイの素晴らしさを延々と語り続け満足そうに去っていった。

 

Cさんのおかげでブロードウェイが嫌いになりそうだった。

ブロードウェイはもちろん凄いんだろう、知らんけど。

 

でもCさんは海外留学や海外勤務を経験しているので英語とドイツ語を話せる語学力の持ち主だが、筆者とBさんは日本語しか話せないから本場で英語でやられても劇団四季以上に感動出来ないんじゃなかろうか。

 

海外大好きなCさんはおそらく木下大サーカスを絶賛している場に遭遇したら同じようにアレグリアを引き合いに出すだろう。

そもそも比較する必要が有るとは思えない、どっちが凄いかというテーマで話をしていないのだから。

 

ちなみにCさんは筆者の「ビックリドンキー久しぶりに行ったら結構美味しかった。」というどうでもいい雑談に「えービックリドンキーまずくない?私ドイツのレストランで食べたハンバーグが忘れられないんだけど…」と、ドイツに行った事の無い筆者たちに延々とビックリドンキーの悪口とドイツのハンバーグの素晴らしさを語り始めた大変な人である。

 

 

誰が何と言おうと劇団四季は面白い。

それは間違いないんだけどなぁ。

比較せずにはいられないんだろうか。

 

 

ケース③ 

自慢話をする人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

ケース①のAさん、ケース②のCさんの更に上を行くDさんの話。

 

Dさんは基本的に自分では会話を始めない。

これまで上に挙げたケースは大体会議前とか社内のカフェブースでランチを一緒にした時などだ。

 

Dさんはそういう時間を1人で過ごしている事が多い。

しかし筆者たちが雑談している近くでこんな顔をして我々の会話を聞いている。

同業から紹介されたコンサルタントの本当の顔

 

Dさんがこんな顔している時は要注意だ。

速やかにその場を去るか、話題を変えるかしないといけない。

我々ベテランはそれを知っているが知らない人はよく餌食になっている。

 

 

Dさんの大好物は音楽と映画の話だ。

そして「あのバンドの名前なんだっけなぁ」とか「あの映画のタイトル…忘れちゃったなぁ」などと言う言葉が出た途端に襲い掛かってくる。

 

「あれはね〇〇ですよ。私も結構聴くんですけど最近は曲調が変わりましたね。1番好きなのは●●ですけど$!+^=ΣΨ@%#£σ∞ω」

 

「あの映画ね、私も見ました。twitterだと評判良いですけどあの監督はあのやり方を$!+^=ΣΨ@%#£σ∞ω、俳優も前の作品だと$!+^=ΣΨ@%#£σ∞ω」

 

なんということでしょう。

 

怒涛の情報量。何より尋ねてもいない人から予想しないタイミングでとてつもない量を凄い熱量でまくしたてられると脳がバグる。

 

 

さすがに初対面の人にはやらないが、その反動で近くに居る(筆者など)知っている人に「彼らが話しているのはΣΨ@%#£σ∞ω」と始めるから堪らない。

 

もはや災害である。泥棒ではなく強盗に近い。

 

 

Dさんは承認欲求の権化だ。

他にも自分の交友関係の広さや、どれくらい昔からそれに触れてきたかなど兎に角こちらが気にならない情報を延々と話し続ける。

 

本人は教えてあげている、良い事をしていると思っているので

「詳しいんですねぇ」「よく知ってますねぇ」「そうだったんですね」と周りに言ってもらう事を娯楽というか趣味にしている節が有る。

 

実際に本当に詳しいのだけど曲名を教えてもらう代わりに付属のオプション情報が凄い。押し寄せる波の如く襲い掛かってくるのは恐怖だ。

 

イメージ的にはダチョウ俱楽部の寺門ジモンさんに近い。ジモンさんは良い人だと思いますけど熱量が似ています。

 

 

さいごに

 

Dさんの他にもう1人Eさんも居るがもう充分長くなっているので省く。

 

Eさんは「今日寒いですね」と言われると「いや朝の方が寒かった」という意味の無い比較をよくする人。会話の冒頭に「いや」が多い。朝の方が寒いのは当たり前だし昨日の方が寒いからと言って今日が温かいわけでないのだけど・・・。

 

 

AさんCさんDさんEさん、それぞれ仕事は真面目にやるし悪い人では…いやCさん言動はちょっと問題だけど悪人という訳ではない。

 

他人の功績を奪うとか、悪い噂を流すとかそういう陰湿な事はしない。

誰に確認したら分からない時などや、会議で進行に困った時はやはりこちらが話しかけてもいないのに「どうしたの?」等と声をかけてくれ助けてくれる(褒めてます)。

 

とにかく自分の話を聞いて欲しいのだろう。

 

 

人の悪口をつらつら書いている筆者自身も同じ穴のムジナでしょう。

自分への戒めを込めて、お話泥棒には気を付けたい今日この頃です。

 

おしまい。