「褒められたい。男と犬は褒められたい。」
いつだったか、高嶋ちさ子さんがテレビで言っていた言葉だ。
筆者は40代の男だが全くその通りだと思って笑ってしまった。
元々ちさ子さんの事はニンテンドースイッチをバッキリ折った写真をSNSにアップするという暴挙をされていれたので苦手だった。
でも今ではコンサートに足を運ぶほど好きになっている。(人気過ぎてチケットが取りにくいけど)
短絡的というか直情的と言うと悪口だが、芯を食った発言が多いし歯に衣着せぬ発言は見ているこちらをスッキリさせる。
男と犬は褒められたいというパワーワードが出たのは、ちさ子さんも我が家と同じく男子を育てられていて、育児関係の会話の流れで出たような記憶が有る。
乗せやすい男という生き物
男というものは承認欲求の塊だ。(女性はよくご存じだと思うけど)
一般的にSNSを利用した承認欲求は女性の方が強いイメージが有るが、
日常生活や仕事では女性より男性の方が承認欲求が高い。
何かあれば
「俺が〇〇しておいたおかげだ」
「そうだと思ってたんだ俺は」
「あれ実は俺がやってるのよ」
と言い、
それは第3者の手柄にまで及ぶ。
「あいつは俺が育てた」
「元々目を付けていたのは俺」
などと、とにかく何かにつけて自分の手柄にしたがる。
何かの本に書いてあった受け売りだけど、
これは昔から集団で組織的に狩りをする男に備わった軍事的本能みたいなものなんだそうです。
軍事行動では序列が有った方がスムーズに組織が動くので、自分の序列を上げる為にそうした言動を吐くのはある種自然な行動なんだとか。
大人でこういった言動を繰り返すのは困ったちゃんだが、
逆にそう言った人は御しやすいというか乗せやすい部分も有る。
その人の頑張りをみんなの前で認めてあげると凄く良いパフォーマンスを発揮しやすい。(全然頑張ってないのに人の手柄を横取りする人は論外ですけどね。)
そうして乗せやすい部分は男子の育児で大いに役立つ。
男の子は更に乗せやすい
筆者は3歳と5歳を育てている。共に男児だ。
このご時世に男はどうだ、女はどうだと言うのはフェミニズムに反するかもしれないが、
男の子を育てる上で褒めてコントロール出来る部分はかなり有効的に使える。
「〇〇が頑張ってくれたおかげだね」とか
「〇〇はお片付けがホント上手だなぁ」とか
「えぇっ!もう準備終わったのかい!?」などど
マスオさんのようなリアクションをすると鼻の穴を膨らませて得意げになっている。
話を聞くのが上手だなぁ、
よく知ってるなぁ、よく覚えてるなぁ
洗うの上手だなぁ、着替えが早いなぁ
褒めれば褒めるほど本当に上手になっていく。
その内マスオさんのリアクションを欲して自主的に動くようになる。
もちろん叱る事もあるけど叱るより褒める方が良いパフォーマンスを出しやすい。
叱られて覚える事と褒められて覚える事では、覚える率が後者の方が高い。気がする。
知らんけど。
さいごに
そもそも我が家に女の子が居ないので女の子が乗せにくいのかどうかは知らない。
知らないけど男の子が乗せやすいのは間違いない。
だって大人になってもそうだし自分もそうだから。
「褒められたい。男と犬は褒められたい。」というセリフは、
そこだけ切り取ると男を馬鹿にしてるようにも取れるけど、
乗せやすく御しやすい男はいつまで経っても単純なのだ。
たぶん死ぬまで単純だ。
妻ももう少し私を褒めてくれると嬉しいんだけどなぁ。
おしまい。