MedievalDynasty(メディーバルダイナスティ)というゲームの魅力について書く。
面白いゲーム探しや購入を検討している方向けの内容です。
攻略サイトではありません。
直訳するとMedieval(中世)Dynasty(王朝)。
2年前に買って、ちょっとやっては放置してを繰り返し一応メインストーリーをクリアした。
率直に言ってとても面白かった。買って損はないと思う。
海外製だが日本語対応され、つい最近のアップデートで機械翻訳も無くなりバグも解消され快適になった。
どんなゲーム
詳しくは後で書くとしてとりあえず「田舎暮らし&村づくりゲー」だ。
リアルな中世のどうぶつの森・・・と言った感じになる。
自分で開拓した土地に勧誘した人を住まわせ発展させていく。
おまけ程度にストーリーは有るが別にストーリーを進めなくても良い。
進めると出来る事や建築出来る物が増えるので、現状の暮らしに不満が出来たらストーリーを進める感じだった。
王朝という壮大なネーミングとは裏腹に招待出来る村人は100人にも満たない。
でも1人1人名前が有って、得手不得手が有って、結婚もするし出産もする。人生が有る。
発売前の触れ込みでは王にだってなれる!みたいな広告だったがいざやってみると建物を建築出来るのは世界に自分1人だけ。
なので住人全員の家や店を自分1人でトンテンカンカンしなければいけない。
(筆者は王様からの使者を完全に無視して村づくりに没頭してしまったのでもしかしたら王様と仲良くすると王朝が出来るのかもしれない。)
後半、大工という職業を作りそこに人を割り当てる事が出来る。しかしあくまで修理保全役。メンテナンスのみで建築は自分1人で行う事になる。
面白い点を順に紹介したい。
好きな場所に建築出来る。
オープンワールドなので何処に自分の村を作っても良い。
広大で肥沃な土地なので「ここに家作ったら最高じゃん」という場所がいくつも見つかる。
家だけではない、家畜小屋、畑、果樹園、酒場、色々有る。
岩の上や急な斜面などには作れないが、「何処で開拓しようかな」と下見するだけでも楽しい。
クリーム色のリボンが有るのは既に有る村なので、その村から500メールくらい離れている場所なら何処でも自分の村を作れる。
下見が終わったら開拓開始。
(画像はwikiから拝借、たぶんこれは資源倉庫。)
下見している間も喉は乾くし腹も減る。
食料は狩猟や罠で何とかなるが水はどうにもならないので川や湖の近くが無難だ。
「山小屋で暮らすとしたらどんな所が良いかなぁ。」と想像し、
理想の場所を見つけて家を建てる。
主人公は超一流の建築技術を持っているようで、トンカチと材料さえ有れば家でも小屋でも1人で作れる。
大きさにもよるが材料が揃ってるなら5分くらいで完成する。
ちなみにそのトンカチも自分で手に入れる必要が有るので最初に必要なのは斧だ。
斧を手に入れれば木を伐採して丸太が手に入る。それでトンカチを作る。
木が生えていたら家を建てらないので、家の材料を確保するがてら木を伐採して建物のスペースを確保していく。
村づくり開始
理想の家を建てた後は村づくりだ。
別に村づくりは必須ではない、人付き合いが面倒なら1人または自分の家族だけで生きていっても良い。
でも村づくりがメインのゲームなのでせっかくだから村を作る事をおススメする。
(補足すると家作りも必須ではない、毎日野宿も可能、というか家が出来るまでずっと野宿。)
作る村は自分の家の近くでなくても良い。流行のソーシャルディスタンスは保てる。
筆者は利便性を考えて密集タイプにしたが「村」は別に散村タイプでも良いのだ。
自分自身は丘のてっぺんに暮らして眼下に村を作る事も出来る。
自分自身は村に暮らさなくても良い。とても自由。
最初は「村を作るぞ」という意識は無く、家や店や事業を作って、それが密集したら村になっている。それぞれがマップに散らばっても良い。(めちゃくちゃ効率は落ちるけど。)
筆者は最終的に家畜エリア、畑エリア、果樹園エリア、商店街、工業エリアと決めて都市開発したがあまりに整然とさせ過ぎて少し後悔した。ちょっとぐらいごっちゃ煮になってる方が生活感が出る。
水の近くを開拓
井戸を作れるようになるまでは水の近くに住まないと不便で仕方がない。
なので筆者は赤丸の湖周辺を開拓した。
海外ユーザーが載せている画像で、おそらく同じ土地と思われるものが有ったので拝借する。
飲料水&魚も住んでいて最低限のライフラインが確保できる良い土地だった。
離れた所でも事業は行える
鉱山経営を始める際、スタッフは鉱山の近くに住まわせたいので家を3件建てた。
そうなると必然的に密集した村から離れた土地に建設する事になる。
(海外ユーザーにやはり同じような人が居たので画像を拝借した。中央左にあるのが鉱山入口)
鉱山は山、漁師は川や湖と、これら2つは決まっている。
だが村に倉庫を作るとスタッフはそこまで徒歩で道具を取りに行き、得た物はやはり倉庫しまってくれる。
だから鉱山が村から離れた所に有っても不便は感じない。
倉庫はとても便利だ。
お店を作ったら売る物をそこに入れると収益金がその倉庫に入る。(その収益金で種や苗木、家畜を購入する。)
倉庫は複数作ると中身はクラウドで繋がってくれる。何処に何をしまったか忘れても問題ない。
村人たちが生活を始める
有る程度、村が軌道にのると自動経営できるようになる。
家畜を飼えば糞が肥料になり、その肥料を使って食料を自給自足できる。
(家畜→糞→肥料→種まき→収穫→料理/家畜のエサというサイクルが出来る。家畜からは卵、ミルク、羊毛などが取れる)
猟師や漁師が肉/魚を獲得、
工房スタッフがお皿を作る、
料理人が居て、それを売る売店スタッフが居る。
鉱山の資源や薬草、キノコも加工したりそのまま売ったりできる。
お皿を作るには木材が必要なので木こりも必要だ。
まず家を用意し、食料、水、燃料を与え、スキル適正を聞いて職業を割り当てる。
すると自営を始め、1日の始まりと終わりに(これまた自分で作った椅子やテーブル、焚火の前で)くつろぐ姿が見れるようになる。
井戸端会議などもあり、階段の上と下で会話する人達も居たり、正に生活が生まれるのだ。
ちなみに賃金は必要ない。
ライフラインさえ支給してあげれば(それも結局住民同士で解決出来るようになる。)
無料で労働力を手に入れられ、適正な職業であれば文句も言わず黙々と働いてくれる。
面倒と感じるか楽しめるかは向き不向き
王朝を作るなんて壮大なタイトルの割に、やることは恐ろしく地味だ。
中世の田舎暮らしを体験するゲームと言って問題ない。
最初は自分と村人の食料、水、燃料(木材)を確保するのに精一杯だから軌道に乗るまで根気が要る。
序盤はサバイバルに必死だが余裕が出てくると事業が始められる。
獣や魚を狩猟するのが主な生活だが、備蓄が溜まったり人に任せたりしてからが本番だ。
畑はすぐに収穫出来ないが大量に食料を確保できる。
鳥獣被害はプログラムされてないので安心して拡げて良い。(稀にランダムイベントで発生するくらい。)
だが拡げるのは簡単だがその後に鍬(くわ)、肥料、肥料を入れる袋、種を手に入れなければいけない。
地味な作業を楽しめる人でないと向いていないだろう。
何しろリアル中世どうぶつの森だ。
でも少しずつ少しずつ村を発展させていく事の楽しいこと!
季節ごとに収穫できる物、栽培できる物が違う。
美しい風景を堪能しつつ自然の厳しさと税金に苦しみつつ、
住人と事業が増えていく喜びはとても充実感が有る。
ちなみに道も自分で作る事が出来る。
案内板は建てられないが作った道はきちんとMapに反映されるのが素敵だ。自分の村から隣の村へオリジナルの道を通すのも楽しい作業。
最後に不満なところ
ここまで読んで購入を検討している方に一応知って頂きたい事が有る。
箇条書きにします。
1,家は全て平屋、2階建ては無い。
2,間取りもワンルーム固定。大・中・小の3種類のみ。
3,家にテーブルや椅子が置けない。屋外のみ。
4,後半のメインストーリーが重すぎる。
5,性別が固定されている。主人公も1人目の子供も男固定。
6,同じ性別の住人は同居出来ない。(海外ゲームでは珍しい。)
7,家畜や農家スタッフが糞尿を集めてくれない(筆者だけ?)
8,畑は一部分だけの削除が出来ない。一括エリア選択のみ。
9,住民が全員無表情。感情の起伏が見られない。
こんな所だろうか。
建築出来るのが世界で主人公1人なのは賛否両論だろう。勝手に作ってくれと考える人も居るし全部自分でやりたいという人も居る。選択できると良いのになぁ。
ちょくちょくアップデートされているので改良される可能性は有るがこれでも発売当初からすると劇的に良くなった(特に日本語化)。
特に馬が導入されたのは良かった、馬めっちゃ早い。
次回作が出たら絶対に買うくらいハマった。
次は海の近くとか、舞台を変えて日本やアフリカなどでやってみたい。
是非、素敵な中世のスローライフをお楽しみください。
おしまい。