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進撃の巨人シーズン5 8話目までの感想

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まずネタバレしない範囲での感想。


・展開が全く読めなくて良い。
・自分がエルディア人だったらこの事態をどう収めるか考えても結論が出せない。
・自分が非エルディア人だったらエルディア人とは怖くて一緒に住めない。
・9つの巨人って9体って意味じゃないんだね、9種類なんだね。

 

特に2番目と3番目だ。
こいつが悪党だからこいつを倒せばハッピーエンドという状況ではなくなってしまった。
本作のテーマの1つである「世界は残酷」そのものを体現している。

がんじがらめの壁を出て真実と自由を得た世界は更に残酷なものだった。
この残酷な世界でどうすれば皆が暮らせるのだろうか。

 

そもそも非エルディア人同士ですら戦争しているのにそれほど困難ではない条件で巨人化してしまうエルディア人に救いはあるのだろうか。
エレンの目的、エレンが望む世界は一体…。
とりあえずこの世界は巨人化能力が無くなれば、というところで終わるのだろうか。

 

 

 

ここからは最新話まで見ていない人は読まないでください。
ネタバレがゴンゴンに詰まっています。

事故防止のため一旦ページを切る。

 

 

前置きは完了したので本題。

 

 

 

シーズン5は一気見が出来ないので整理しないと忘れてしまう。
あらすじは大体こんな感じだったはずだ。

 

~シーズン4終盤~

・サシャを殺害したガビと付いてきたファルコは捕まるも脱出しサシャの実家に潜伏。

・サシャ家がレストランに招待され街に来ていたところファルコがジークの体液と接触

・パラディ島内ではイェーガー派が過熱。
・従順だったマーレ奴隷が反乱を起こす。
ジークがリヴァイもろとも自爆。その後イェーガー派に発見される。

 

~シーズン5スタート~

 

・マーレ国がエルディア人の本拠パラディ島に攻撃開始。
・銃撃戦でマーレ側有利。加えて巨人兵力は車力、鎧、アギト。
・エレンが応戦するも苦戦を強いられる。
ジークが到着。ピクシス含むエルディア人上層部が巨人化。ファルコも巨人化。
・マーレ大ピンチ。エレンVS鎧&アギトとの戦闘でアギトをファルコが継承。車力はマーレ司令官を乗せて奮戦。
ジークとエレンが接触する寸前でガビが狙撃、エレンの首が取れる。


ジークとエレンは精神世界で始祖ユミルと対面。エレンはジークに反旗を翻すも拘束される。
・始祖ユミルの巨人化前と死亡するまでのエピソードが展開。
・エレンとジークが父グリシャの記憶を追体験。過去のグリシャが進撃の巨人の未来を見る力によりジークに話しかけエレンの勝利を予言される。
・エレン、始祖ユミルと対話し自己を解き放つよう説得。成功する。

・エレン、始祖ユミルの力により生還。現実世界のジークと接触


・地ならしが発動。壁中の超大型巨人が目覚め移動を開始。
・エレンとジークの行方は不明、ミカサが超大型を超える大きさの物体が移動する姿を発見。
・エレンが全エルディア人にテレパシーで全世界を攻撃する事を示唆する発表を行う。マーレ国内のエルディア人にも届き不安が広がる。
・イェーガー派が街を掌握。パラディ島内のマーレ軍は壊滅。
・コニーがファルコを誘拐。アニが目覚める。
・全ての超大型巨人が街から移動完了。街は祝宴ムード。
・アニの過去が展開。
・コニー反省、アニがミカサ・アルミン隊に合流。
・ガビ&マーレ司令官とハンジ&リヴァイが合流。

 

※記憶なので時系列が間違っているかもしれません。ごめんなさい。

 

 


感想としてはまず「ラストシーズンにこんなに主人公不在の状況が続く作品も珍しい」だ。
シーズン4ほどではないが舞台や時代があっちこっち行くので一気見じゃないと混乱する事もしばしば。

 

 

ただとても面白い。
そもそも主人公が最強の軍事力を持ち、敵が誰かもよく分からない状況だ。
ここまでの混乱を作ったのは凄いと思う。

エレンが何を考えているか分からない。

見ている側に「お前らもどうなるのが良いか考えろ」と言っているような作品だ。

 

継承された記憶を見ているエレンは既に我々視聴者が知っているエレンではなくなってしまった。

シーズン4から「世界のカギを握るが主人公では無い人」にシフトしている。
今の主人公はミカサでありアルミンでありガビだ。

 


人間対巨人は終わり、
調査団対王家も終わり、
エレン対ジークも終わり、
パラディ島対マーレも終わった。

 

全部終わったのに状況は最悪だ。

圧倒的な力の前に為す術がない。
「エレンと、それ以外の人々」と言った状況だ。

(もうガビが主人公でも良いんじゃないか、ちょっと前までのエレンのようだし。)

 


エレン以外のイェーガー派対その他の争いも小競り合いにしか見えない。
今さら女型の巨人1人が参戦したところでどうにもならない、ガビが鎧を継承したところで何も変わらないような状況を考えると、この先本当に何がどうなるのか全然分からない。

 

あと何話で終わるのかも分からないがとにかく続きが楽しみだ。

 

 

おしまい。

 

 

蛇足。

展開も分からないが、分からない点は他にもある。
・始祖ユミルの巨人化については語られたが無垢の巨人や9つの巨人はどう生まれたのか。

・無垢の巨人は無条件で寿命の縛りもなく継承されるがそれはどういう理屈なのか。

・あの超大型巨人の群れはどういう存在なのか。9つの巨人以外の専用枠(壁と地ならし以外の役目を持たないタイプ)なのか。意思が無さそうだし人間には戻れなさそうだ。
・クリスタの親父(王様)も奇行種的な超大型巨人だったがあれは普通の奇行種の1種って事でいいのか。
・エレンは注射で硬質化の能力を得たが進撃の巨人は注射を打つと追加能力を得られるタイプって事でいいのか。