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「ジェレミー・クラークソン農家になる」の感想

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「ジェレミー・クラークソン農家になる」の感想を書く。

 

 

最近このスケールのデカい農場経営番組にハマっている。

Amazonプライム史上最高評価を受けた番組だそうだ。)

 

ジェレミー・クラークソンさん(61)を存じ上げなかったがWikipediaによると、とにかくイギリスでは有名なテレビの人という認識は持てた。

何やら車の番組で結構やんちゃな事ばかりしてきたパワフルな人のようだ。
Amazonからオフォーを貰い、知り合いが放棄する広大な農場を経営を始める。

 

 

ジェレミーは職業がタレントという以外は普通のワイルドおじさん。
農業の事は何も知らないので機材一式を買うところから始める。
幸い農家を引き継ぐ形なので開墾作業や倉庫・住居建築作業は要らない。

 


機材と言ってもクワなどではなくコントラクターだ。
ネタバレになるから余り言えないが広大な農地に合わせて種も肥料も農薬も大量に必要だ。

 

農業未経験者が悪戦苦闘しながら農家になる番組は過去いくつかあるが、
とにかくこの番組は金が付いて回る。

農家を経験ではなく「経営」という事を意識して見れる。

 

この畑の広さはこれくらいだからこの品種の作物を育てるとおよそこれくらいの売上になると試算してくれる農家専門のアドバイザーさんが居る。

他にも法律、規則、動物愛護の観点からジェレミーがルール違反しないよう口うるさく指摘してくれる存在だ。

 


そしてジェレミーは素人がいかにも思いつきそうな安易な発想で「ここでこれをやれば大儲けできるぞ!それでジェット機を買うんだ!」とテンション上がって投資するのだが大体想定通りいかない。

 

農地が広大なので有効利用したくなる気持ちは多いに分かる。
だが事業を始めるにも1人でやるのは無理なので人や機材が必要だ、何をするにも金がかかるのは農家も同じ。

 

 

ジェレミーの個人資産なのか全部番組予算なのかは定かではないが、まず初期投資額がエグイ(3500万円越え)。
そして作物、畜産など事業別に売上見込みを算出すると赤字になるもの出てくる。

 

 

ただ、何を失敗するにせよジェレミーは何かしら良い事も有ったと言って締めくくるし経験も上がっている。
そして中世ヨーロッパ、おとぎの国のような美しいイギリスのコッツウォルズ地方にジェレミーも筆者も魅了される。
登場する地元の人物たちも魅力いっぱいで楽しい。

何かやろうとして問題が起きて、無事解決せず放置されるのもリアルで楽しい。

 

また、農業は自然との戦いでもあるし共生でもある。

敬意と環境保全への啓発めいた内容も触れていて良い。

(腋毛を生やしたベジタリアンがうるさく言うんじゃない、この私が言うから本当だ。自然は大切にしろみたいな口調で言う。)

 

 

まだ3話目の途中だが、2話目で痛い目を見た後なのに今度はまた別の高値で売れる日本では所縁の深い作物に手を出した。
やはり失敗する予感しかしないがこれからが楽しみなドキュメンタリーだ。

 

 

シーズン2の製作が決まっているらしいのも嬉しいニュース。

精神的に疲れている時には陽気で雑なおじさんが美しい農地でテンション上げたり下げたりする様を是非ご覧ください。

 


ウクライナ戦争の早期終結、被害最小をお祈りいたします。
おしまい。